『大長編』
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『あさりちゃん』ではサブタイトルに「大長編」と付く話が4話収録されている(86巻現在)。 大長編 あさりちゃんのワンダーランド 5巻に収録。パパが考案した筏の「アドベンチャー号」に試乗し、もし無事に世界一周できれば、パパには専務のイスが待っているということで、浜野一家が世界一周を試みる話。 連載初期である1980年に描かれた作品で、宝くじの最高当選金額が1000万円であることや、あさりの「世界一周が無理ならせめてディズニーランドに行こうよ」というセリフ(当時は東京ディズニーランドはまだ無かった)、さらにゲストキャラクターのシージャックさんの歌が田原俊彦の「ハッとしてGood!」であることなど、当時を思わせる、または世相を反映した描写が多く含まれている。 大長編 あさりの千一夜 10巻に収録。珍品コレクターであるオーレル王国の国王に「ことばをしゃべるサル」と間違えられて攫われたあさりを、ママとタタミが連れ戻そうと奮闘する話。 この話に登場する美形のオーレル国王シーク・アーメッドさんは作者のお気に入りらしく、コミックス50巻刊行記念のお祝いのコメントコーナーに登場した。最近の版では人食い人種に触れたページが修正されている。 大長編 悪魔の国の大冒険 12巻に収録。いばらの誕生パーティーでのプレゼントを買うお金を持たないあさりが、悪魔の力を借りることでお金を得ようとする話。 本作品のアニメ版は最終回に放映された。 大長編 あさりの英雄伝説 13巻に収録。中世にタイムスリップしたママ、タタミ、あさりの三人が「選ばれし英雄」として活躍する話。 本作品の原典になっているのはワグナーの楽劇「ニーベルングの指環」である。作中にはジークフリートの妻であるブリュンヒルデや雌のドラゴン(ファーフナーの娘)に変身するメリュジーヌなどのキャラクターが登場する。作中に登場するジークフリートの武器であった聖剣(ノートゥング)はクライマックスであさりも使いこなせるが、この聖剣と前の使用者であるジークフリートには、物の見方によっては「恥ずかしい」秘密が隠されていた。
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