『フランシスコ・ザビエル肖像』(重要文化財)
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彼の福者認定(1619年)または列聖(1622年)以降に日本で作成されたと推定される。作者は不明で、落款の壷印(狩野派を示す)と「漁夫」(ペトロを示す)の署名から狩野派の絵師ペトロ狩野(狩野源助)とする説があるが確証はない。大阪府茨木市の隠れキリシタンであった東藤嗣宅に伝わる「開けずの櫃」から1920年(大正9年)に発見された。発見時のモノクロ写真から、保存学者の神庭信幸は、掛け軸だったのが額縁入りに仕立て直されたほか、制作時に使われた真鍮が変色して黒っぽかった頭光が、発見後に黄色に描き足されたと推測している。現在神戸市立博物館蔵。発見された東家の向いに茨木市立キリシタン遺物史料館がある。 この頭頂部を刈り取った髪型(トンスラ)の肖像が日本人に大変よく知られている。
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