『アリョーシャと怪物トゥガーリン』
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「トゥガーリン・ズメエヴィチ」の記事における「『アリョーシャと怪物トゥガーリン』」の解説
トゥガーリン・ズメエヴィチは、「ブィリーナ」や民話では勇者アリョーシャ・ポポーヴィチ(英語版)に退治される。 故郷を出たアリョーシャ・ポポーヴィチは、ウラジーミル公のいるキエフに向かう途中、旅の巡礼に出会う。そして怪物のような姿の「大蛇の子トゥガーリン」の事を巡礼から聞き、成敗を思い立つ。アリョーシャが巡礼の姿でトゥガーリンの前に現れると、トゥガーリンは彼の正体に気付かず、アリョーシャを殺したいので居場所を知らないかと尋ねる。アリョーシャはトゥガーリンの頭を砕いて殺害し、素晴らしい色で染められた彼の着衣と駿馬とを奪い、再びキエフへ向かう。 別のヴァリアントでは、司祭の家に生まれすくすくと成長したアリョーシャ・ポポーヴィチ(ポポーウィチ)は、親の許しを得てキエフへ向かう。宮殿に着いたアリョーシャは、人間で乱暴者のトゥガーリン・ズメエヴィチが宮殿内で好き放題に振る舞いながらも、ウラジーミル公をはじめ誰一人彼に逆らえない様子を目の当たりにし、成敗を思い立つ。アリョーシャが勝負を申し込むと、トゥガーリン・ズメエヴィチは応じ、一騎討ちとなったが、アリョーシャがトゥガーリンの首を刎ねて勝利した。あるいは、決闘によって宮殿内が穢れるのを嫌ったアリョーシャは、トゥガーリン・ズメーエヴィチをいったん荒野に追いやる。翌日の戦いでは、翼のある馬に乗って空を飛び回るトゥガーリンに対し、アリョーシャは雲を呼び雨を吹きつけて彼を地上に落とした。そしてトゥガーリンの首を刎ねるとそれを高々と掲げつつ、ウラジーミル公の元へ戻った。 この話はロシアでは有名で『アリョーシャ・ポポーヴィチと蛇のトゥガーリン』というアニメにもなっている。
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