「醸す」の語源
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/05/16 07:31 UTC 版)
日本語において「醸造」を表す動詞「カモス(醸す。繁体字使用形:釀す)」は、「口噛み酒」という語の構成要素である「カミ(噛み)」と同根で、「カム(噛む)」が語源であるとする説がある。しかし、昭和時代の醸造学者・住江金之は、1930年(昭和5年)刊行の著書『酒』(西ヶ原刊行会)にて、「カモス(醸す)」と「カム(噛む)」は別系統の語であると指摘したうえで、「カモス(醸す)」とその原形である「カム(醸)」、および、「カム(醸)」の異形である「カブ(発酵して黴かびが生じること)」は、相通じていると分析し、以来、住江の説が多くの支持を集めている。なお、住江の説を支持する立場においては、後述する「古典」節での主張は全て否定される。
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