《リバーワールド》シリーズ
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「フィリップ・ホセ・ファーマー」の記事における「《リバーワールド》シリーズ」の解説
詳細は「リバーワールド」を参照 《リバーワールド》シリーズは、これまで生きていた全ての人間がとある惑星全体に伸びる1つの川の流域に沿って同時に復活するという奇妙な世界を描いたもので、リチャード・バートン、ヘルマン・ゲーリング、サミュエル・クレメンスといった多様なキャラクターが活躍する冒険小説である。『果てしなき河よ我を誘え』(1971)、『わが夢のリバーボート』(1971)、『飛翔せよ、遥かなる空へ』(1977)、『魔法の迷宮』(1980)、Gods of Riverworld (1983) の5作からなる。Riverworld and Other Stories (1979) はRiverworld (1966) という《リバーワールド》を舞台にした小説としては2番目に出版された中編を含む短編集で、この話自体は独立している。『果てしなき河よ我を誘え』は2つの中編 "The Day of the Great Shout"(1965) と "The Suicide Express"(1966) を元にしており、『わが夢のリバーボート』は Worlds of Tomorrow 誌とイフ誌に掲載された連作短編 "The Felled Star"(1967) を元にしている。1990年代には "Crossing the Dark River"(1992) と "Up the Bright River"(1993) という中編が加わっている。ファーマーは自分自身の分身として Peter Jairus Frigate(イニシャルが同じ)を作中に登場させている。 《リバーワールド》の始まりは1952年にコンテスト用に書かれた Owe for the Flesh である。コンテストでは優勝したが、出版はされず賞金も支払われなかった。このためファーマーは一時期絶筆に近い状況となった。オリジナル原稿は紛失してしまったが、後にファーマーはその題材を再構成して上述したような《リバーワールド》シリーズを執筆するようになった。後にファーマーはガレージにあった箱の中からオリジナルの小説の改訂版コピーを発見し、1983年に River of Eternity として出版した。この版の序文にファーマーが事の詳細な経緯を書いている。
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