ε-アミノカプロン酸とは? わかりやすく解説

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6-アミノヘキサン酸

分子式C6H13NO2
その他の名称アミカール、カプロシド、ε-ロイシン、エプシカプロン、アミノカプロン酸、EACA、Amicar、CY-116、177J.D.、CL10304、Caprocid、ε-Leucine、NSC-26154、Epsikapron、Aminocaproic acid、6-Aminohexanoic acid、アセプラミン、アミノカプロン、アフィブリン、EACS、Caprolisin、EACA kabi、CL-10304、Capramol、Amikar、Aminokapron、Afibrin、Acepramin、イプシロン、Acepramine、ACS、レスプラミン、エプサモン、カプロリシン、カプラモール、Ipsilon、Respramin、Epsicapron、Epsamon、ε-アミノ-n-カプロン酸、ε-Amino-n-caproic acid、6-Aminocaproic acid、ε-アミノカプロン酸、ε-アミノヘキサン酸、ホモカプロール、イプシロンS、アミカル、ε-ノルロイシン、ω-アミノカプロン酸、ω-アミノヘキサン酸、ω-Aminocaproic acid、ω-Aminohexanoic acid、ε-Norleusine、イプシルカプラミン、ε-Aminohexanoic acid、カプラミン、ε-Aminocaproic acid、ヘモパル、Epsilon S、Hemopar、Caplamin、Epsilcapramin、Homocaprol、ε-ACAEpsilon
体系名:6-アミノヘキサン酸、6-アミノカプロン酸


ε-アミノカプロン酸

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2024/07/29 09:18 UTC 版)

ε-アミノカプロン酸
IUPAC命名法による物質名
臨床データ
販売名 Amicar
Drugs.com monograph
MedlinePlus a608023
ライセンス US Daily Med:リンク
法的規制
投与経路 経口
薬物動態データ
代謝 腎臓
半減期 2時間
識別
CAS番号
60-32-2 
ATCコード B02AA01 (WHO)
PubChem CID: 564
IUPHAR/BPS 6574
DrugBank DB00513 
ChemSpider 548 
UNII U6F3787206 
KEGG D00160  
ChEBI CHEBI:16586 
ChEMBL CHEMBL1046 
NIAID ChemDB 018631
化学的データ
化学式 C6H13NO2
分子量 131.18 g·mol−1
物理的データ
融点 205 °C (401 °F)
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ε-アミノカプロン酸(イプシロンあみのかぷろんさん)は人工合成されたアミノ酸で、止血剤として用いられる。岡本歌子により開発された。

経口、静注のほか、点眼でも用いられうる。

作用

血中のプラスミノーゲンフィブリンに結合してプラスミノーゲン活性化因子(tPAウロキナーゼ)により活性化され、フィブリンを分解する。

ε-アミノカプロン酸はここでフィブリンに拮抗してプラスミノーゲンに結合して活性化を阻害し、これによってフィブリンの分解による出血を抑制する。

適用

内服または注射で用いられる。手術後の出血を抑えるのに用いられ、例えば血友病患者の抜歯後に使われる。また冠状動脈バイパス手術後の出血を有意に減らすことが明らかにされている。

歯茎の出血・炎症を抑えるとして、歯磨などにも入れられている。

副作用

副作用としては吐き気や胃腸の痛み、下痢などがあり、筋肉痛が起きることもある。

また血栓のリスクが高くなるため、血栓症患者には禁忌である。

その他

6-ナイロンはε-アミノカプロン酸がアミド結合で重合した形となっているが、工業的にはε-アミノカプロン酸からではなく、そのラクタムであるε-カプロラクタムから開環重合によって作られる(ε-カプロラクタム自体もε-アミノカプロン酸でない原料から合成されている)。

脚注

  1. ^ Amicar- aminocaproic acid solution Amicar- aminocaproic acid tablet”. DailyMed (2020年10月9日). 2020年11月11日閲覧。



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