配当性向・配当利回り
配当性向
その企業の経営者が、どれだけ株主のほうを向いて経営を行っているかを推し量るための指標になります。配当性向は内部留保割合と裏腹の関係にあり、一般的に配当性向の低い企業の場合は、その分だけ企業の内部留保が手厚く行われていることを意味します。日本の場合、欧米の企業に比べて配当性向は著しく低く、おおむね30%程度と言われています。その結果、日本の株式投資はどうしてもキャピタル・ゲインを中心に考えられがちで、株式の長期保有がなかなか根付かない理由の1つとされています。ただし、最近は欧米型の株主重視の思想が日本企業の経営者の間にも広まりつつあり、徐々に配当性向を重視した株主還元策を実行に移す企業も増えてきています。
配当性向
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2023/10/18 00:13 UTC 版)
配当性向(はいとうせいこう、英: Dividend payout ratio)は、財務分析の指標の一つで、当期純利益のうち配当として株主に配分する割合をパーセントで示す。企業の株主還元を測る目安となる[1]。
注釈
出典
- ^ a b (石原 2015, p. 198)
- ^ “株式の種類(普通株式、優先株式、劣後株式)について解説します”. GVA法人登記 (2020年9月4日). 2023年10月16日閲覧。
- ^ a b “配当性向とは?計算方法や目安値をわかりやすく解説”. ティッカートーク (2023年4月28日). 2023年10月10日閲覧。
- ^ “配当等の上限額はどのように計算されるか” (PDF). 大和総研 (2022年6月7日). 2023年10月10日閲覧。
- ^ “企業会計基準第4号 役員賞与に関する会計基準” (PDF). 企業会計基準委員会 (2005年11月29日). 2023年10月15日閲覧。
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- ^ 株式市場の歴史Q&A
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- ^ “資本剰余金配当を行う企業の特徴と今後の課題は何か?” (PDF). 大和総研 (2022年9月6日). 2023年10月10日閲覧。
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- ^ “配当性向”. 三菱UFJリサーチ&コンサルティング. 2023年10月10日閲覧。
- ^ “米国株のおすすめ銘柄とその選び方 優良株の見極め方を解説”. SMBC日興証券. 2023年10月10日閲覧。
- ^ “今期「配当性向100%」を宣言する5社と「事実上100%」の3社”. 東洋経済新報社 会社四季報オンライン (2022年11月4日). 2023年10月10日閲覧。
- ^ “利回り4.7武田薬を高く評価する理由。キャッシュフロー表でわかる構造変化”. 楽天証券トウシル (2022年9月7日). 2023年10月17日閲覧。
配当性向
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/03/20 04:39 UTC 版)
配当性向とは、配当で支払う金額を当期利益で割ったものを百分率で示したもの。配当利回りが高くても、この値が高いと減配や、場合によっては無配転落も心配される。
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