高野山
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2024/04/14 06:02 UTC 版)
「高野"山"」という名ではあるものの、地理学上の山ではない。高野山内は「一山境内地」といわれ高野山全域が寺の境内地とされ、境内の中に発展した町であり、元来は高野山全体と金剛峯寺は同義である[2]。そのため高野山内の歴史、伽藍、文化財関連については、金剛峯寺で詳述している。
平安時代の弘仁7年(816年)に嵯峨天皇から空海(弘法大師)が下賜され、修禅の道場として開いた日本仏教における聖地の1つである。
現在は「壇上伽藍」と呼ばれる根本道場を中心とする宗教都市を形成している。山内の寺院数は高野山真言宗総本山金剛峯寺(山号は高野山)、大本山宝寿院のほか、子院が117か寺に及び、その約半数が宿坊を兼ねている[3]。
2004年(平成16年)7月7日、高野山町石道と金剛峯寺境内(6地区)、建造物12件が熊野、吉野・大峯と共に『紀伊山地の霊場と参詣道』としてユネスコの世界遺産に登録された[4]。さらに2016年(平成28年)10月24日、高野参詣道(町石道を含み登録名称変更)として黒河道、女人道、京大坂道不動坂、三谷坂(丹生酒殿神社含む)が世界遺産に追加登録された。
- ^ “真言宗の聖地・高野山のおすすめ観光スポット10選!世界遺産にも選ばれている宗教都市の魅力を紹介”. 2020年11月9日閲覧。
- ^ “一山境内地とは”. 高野山真言宗総本山金剛峯寺. 2021年3月4日閲覧。
- ^ 松長、20頁。
- ^ a b 和歌山県、3頁・口絵ii。
- ^ 松長、5頁。
- ^ 日本国気象庁 - 高野山観測所(北緯34度13.3分、東経135度35.4分、標高801m)1991年-2020年平年値。極値は1979年1月-2024年3月。
- ^ “高野山 過去の気象データ検索”. 気象庁. 2024年3月18日閲覧。
- ^ “「一山(いっさん)境内地ということ」”. 金剛峯寺. 2020年6月4日閲覧。
- ^ 主要施設の選定は淡交社編集局編『愛蔵版 御朱印巡礼』淡交社、2012の高野山の項に拠る。
- ^ “高野山霊宝館紫雲殿”. 文化遺産オンライン/文化庁. 2021年3月4日閲覧。
- ^ “高野山霊宝館玄関・北廊・中廊”. 文化遺産オンライン/文化庁. 2021年3月4日閲覧。
- ^ “高野山霊宝館南廊及西廊”. 文化遺産オンライン/文化庁. 2021年3月4日閲覧。
- ^ “高野山霊宝館放光閣”. 文化遺産オンライン/文化庁. 2021年3月4日閲覧。
- ^ “高野山霊宝館宝蔵”. 文化遺産オンライン/文化庁. 2021年3月4日閲覧。
- ^ 松長有慶『高野山』、p.20
- ^ “橋本警察署高野幹部交番”. 文化遺産オンライン/文化庁. 2021年3月4日閲覧。
- ^ “南海電気鉄道鋼索線高野山駅駅舎”. 文化遺産オンライン/文化庁. 2021年3月4日閲覧。
- ^ 原武史『昭和天皇御召列車全記録』新潮社、2016年9月30日、146頁。ISBN 978-4-10-320523-4。
- ^ a b 小林 2024, p. 553.
- ^ “高野山の林業を代表する「高野六木」とは”. MORiP!. 2020年9月5日閲覧。
- ^ “高野山に瓦屋根コンビニ 初の24時間営業で年中無休 和歌山”. MSN産経ニュース (産経新聞社). (2013年7月10日). オリジナルの2013年7月18日時点におけるアーカイブ。
- ^ “生肉・刺し身販売しないコンビニ”. 読売新聞 (読売新聞社). (2013年7月12日)
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