千葉久 千葉久の概要

千葉久

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2023/11/06 15:03 UTC 版)

一関ショッピングデパート千葉久[1]
Shopping Departmentstore Chibakyu
店舗概要
所在地 岩手県一関市新大町一番地[2][3]
開業日 1975年昭和50年)[1]
閉業日 1997年平成9年)8月[1][5]
施設管理者 一関ショッピングデパート[4]

東北ニチイ[2]
敷地面積 1,717 m²[3]
商業施設面積 6,700 m²[4]
前身 千葉久[1]
後身 一関サティ[5]

イオン一関店
最寄駅 東北新幹線東北本線大船渡線:一ノ関駅[1]
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株式会社一関ショッピングデパート[6]
種類 株式会社[6]
本社所在地 日本
岩手県一関市新大町一番地
主要株主 ニチイ[6](後のマイカルで現在のイオン)
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歴史・概要

「千葉久」は明治中期に呉服店として創業[1]する。

1952年に開業[7]した地場資本の老舗百貨店[1]で、「福原」や「東光」と共に一関の三大百貨店[7]などと称される。(「東光デパート」は1978年11月に倒産。跡地に三春屋が進出するが1981年4月に一関店を「ダイエー」に譲渡し撤退[8]1985年に「ダイエー一関店」[9]が開業。)

1973年3月に、顧客の組織化を企図して資本金150万円で「株式会社千葉久友の会」を設立する[10]

1975年[1]ニチイ[11]提携し、一ノ関駅前の大町商店街と駅前通りの交差点角に店舗を移転[1]して「一関ショッピングデパート千葉久」を開業[1]する。地上5階[3]の都会的な売り場構成で、地場の小売業者に大きく影響[11]を及ぼす。

1997年9月に東北自動車道一関インターチェンジ近傍の国道沿い[12]に「一関サティ」が開業[5]し、「一関ショッピングデパート千葉久」[1]は1997年8月に閉店[1][5]する。

店舗跡の活用

「一関ショッピングデパート千葉久」の建物について、2002年8月に一関商工会議所「市中心市街地活性化協議会」は「老朽化などを理由に活用は困難」[5]とする。一関市は9月に検討委員会を設置し、市が取得して図書館など公共施設で再活用を検討[5]するが実現しなかった[3]

2005年に、市内地元資本の建設会社が跡地を取得し、隣接地と合わせて住宅開発の大手企業と共同でバスターミナルを含む大規模な再開発で事業化[3]を目論む。2007年に、跡地のみを対象に1階を商業施設とする地上13階建て分譲マンション[3]の建設に変更される。2017年に、分譲マンション完成。

法人としての千葉久

「一関ショッピングデパート千葉久」は「株式会社一関ショッピングデパート」が運営していたが[4]、のちに「株式会社東北ニチイ」が運営[2]した。「一関ショッピングデパート千葉久」の閉店後も「千葉久」の法人は存続し、「東北ニチイ」などの大株主[13]であった。

「マイカル東北」が2001年9月に、秋田サティ、旧盛岡南サティ、米沢サティ、福島サティ、会津サティ、いわきサティなどと共に「一関サティ」をマイカル本社へ譲渡してマイカル直営店舗とした[14]後、9月14日に「マイカル」は東京地方裁判所民事再生法の適用を申請して事実上破たん[15]した。当社が大株主である[13]「マイカル東北」も、9月18日に東京地方裁判所に民事再生法の適用を申請して事実上破たん[14]した。

千葉久友の会

「株式会社千葉久友の会」は1978年2月に「株式会社ピープル」へ社名を変更し、同年4月に「ニチイグループ」のスポーツクラブ事業「エグザス」を讓受[10]して「マイカル」の子会社として東京証券取引所第1部に上場[16]した。

「マイカル」は保有する全株式をコナミへ2001年1月29日に売却することで合意し、同社のグループから離脱[16]した。2001年6月に「コナミスポーツ株式会社」[10]2006年3月に「株式会社コナミスポーツ&ライフ」[17]2015年10月に「株式会社コナミスポーツクラブ」[18]2019年3月に「コナミスポーツ株式会社」へそれぞれ称号が変更された。


  1. ^ a b c d e f g h i j k l m n o p 矢作弘 『都市はよみがえるか 地域商業とまちづくり』 岩波書店、1997年12月19日。ISBN 978-4000233262
  2. ^ a b c 『週刊東洋経済 臨時増刊 全国大型小売店総覧 1996年版』 東洋経済新報社、1996年。
  3. ^ a b c d e f g h “マンション建設へ 一関中心部の千葉久跡地”. 岩手日報 (岩手日報社). (2007年2月16日)
  4. ^ a b c 『週刊東洋経済 臨時増刊 全国大型小売店総覧 1994年版』 東洋経済新報社、1994年。
  5. ^ a b c d e f g h i j “一関商圏(下)中心商店街の活性化”. 岩手日報 (岩手日報社). (2003年10月8日)
  6. ^ a b c 牧大門 『ニチイ トータル・ライフを売る』 朝日ソノラマ、1980年3月。
  7. ^ a b c d 「角川日本地名大辞典」編纂委員会 『角川日本地名大辞典 3 岩手県』 角川書店、1985年3月8日。ISBN 978-4040010304
  8. ^ 『日本の歴代市長 市制施行百年の歩み』 歴代知事編纂会、1983年11月。
  9. ^ 平岡昭利 『東北地図で読む百年』 古今書院、2000年12月。ISBN 978-4772250528
  10. ^ a b c d e f g 『会社年鑑 全国上場会社版 下巻 2006年版』 日本経済新聞社、2005年10月。
  11. ^ a b c 『岩手年鑑 昭和52年版』 岩手日報社、1975年。
  12. ^ “一関商圏(中)人の流れ中心部を離れる”. 岩手日報 (岩手日報社). (2003年10月7日)
  13. ^ a b 『流通会社年鑑 2001年版』 日本経済新聞社、2000年12月11日。
  14. ^ a b c d “マイカル東北が再生法を申請”. 日本食糧新聞(日本食糧新聞社). (2001年9月24日)
  15. ^ a b “マイカル破綻で波紋広がる 民事再生法適用申請で再起の道探る”. 日本食糧新聞 (日本食糧新聞社). (2001年9月19日)
  16. ^ a b c “マイカル、ピープルをコナミに売却”. 日本食糧新聞(日本食糧新聞社). (2001年2月2日)
  17. ^ a b 『第40期有価証券報告書』 コナミ、2012年6月29日。
  18. ^ a b 商号変更に関するお知らせ株式会社コナミスポーツ&ライフ 2015年8月18日
  19. ^ a b 『岩手年鑑 昭和59年版』 岩手日報社、1984年10月1日。
  20. ^ 『平成18年度マスターセンター補助事業 岩手県内13市(14地区)の中心市街地活性化に関する調査研究報告書』社団法人 中小企業診断協会岩手県支部. 2007年1月。
  21. ^ “イオン、マイカル支援で流通トップに躍進、MD改革、外資進出に先手”. 日本食糧新聞(日本食糧新聞社). (2001年11月28日)
  22. ^ “サティ:名称「イオン」に 全国91店舗で”. 毎日新聞 (毎日新聞社). (2011年3月1日)


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