プライベートブランド 主なプライベートブランド

プライベートブランド

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2024/05/13 22:50 UTC 版)

主なプライベートブランド

TOPVALU〔トップバリュ〕製品のロゴ

スーパーマーケット

  • TOPVALU〔トップバリュ〕イオン)- 1994年にトップバリューとして販売開始、2000年にトップバリュへ変更。2011年度実績で約6,000品目、売上高約5,273億円[1]。2016年度の実績では7,156億円の売上高となっている[4]いなげやマルエツフジ・リテイリングなどイオンと資本・業務提携を結んでいる企業でも取り扱っている。
    • トップバリュ セレクト - 品質を重視した、やや高めの製品。
    • トップバリュ - 通常の価格帯の製品。
    • トップバリュベストプライス - 通常のトップバリュ商品よりも、さらに安価な第二ライン。2010年に販売開始。
    • トップバリュ グリーンアイ
    • トップバリュホームコーディ - 雑貨や家具、家電などに命名されている。
  • maruetsu365〔マルエツさんろくご〕(マルエツ
  • セブンプレミアムセブン&アイ・ホールディングス)- 2007年5月に49品目で販売開始。全品に製造者を明記し、問い合わせ窓口も製造者となっている。セブン-イレブンイトーヨーカドーヨークベニマルそごう・西武といったグループ各社だけでなく、提携先の天満屋ストアなどにも供給されている。売り上げの約75%はセブンイレブンによるもの。2011年度実績で約1,500品目、売上高約4,200億円[1]。2016年度の実績では3,650品目、1兆1,500億円の売上高となっている[5]
    • セブンプレミアム
    • セブンプレミアム ゴールド
    • セブンプレミアム フレッシュ
    • セブンプレミアム ライフスタイル
  • ザ・プライス イトーヨーカドーのみで取り扱い(一部商品はセブン-イレブンでも取り扱う)。セブンプレミアムより低価格に特化している。元々はセブン&アイ系列のディスカウントストアの屋号だった。
  • StyleOne〔スタイルワン〕[6]ユニーイズミヤ(、2023年以前のフジ))
    2009年3月東海地方を基盤とするユニーと近畿地方を基盤とするイズミヤ、中国四国地方を基盤とするフジの3社による共同プライベートブランド商品を開発することを発表し、同年6月24日の3社会見でブランド名を「スタイルワン」とすることを発表。そして2009年8月21日より「スタイルワン」のブランド名による食品90品目・日用品10品目の発売を3社同時に開始し、イオンの「トップバリュ」やセブン&アイ・ホールディングスの「セブンプレミアム」の“PB2強”に対抗することになった。キャッチコピーは「わたしのお気に入り。」。
    「スタイルワン」ブランドの商品は開発に携わった上記3社[7] の直営・系列店舗の他、「サンリブ」・「マルショク」(ともにサンリブ・マルショクグループ)と「リコス」(現在はG-7ホールディングス傘下)でも取り扱っている。かつてはユニーグループ・ホールディングス(のちのユニー・ファミリーマートホールディングス)傘下のコンビニエンスストアサークルK」(日本国内店舗のみ。また日本国内店舗はファミリーマートに転換済)、「サンクス」(ファミリーマートに転換済)の店舗でも取り扱っていた。
    スタイルワンブランドのカップ麺に関しては、縦型カップ(しょうゆラーメンなど)の場合、ユニーでは「e-price」からの流れで日清食品製のものが、イズミヤでは「good-i」からの流れでエースコック製のものが販売されるなど店舗によって異なっていたが、「しょうゆラーメンカップ」は2010年秋までに日清食品製のものに一本化された。現在はサンヨー食品東洋水産製のものも店舗によって販売されている。袋麺インスタントラーメン)は各社とも明星食品製のものが販売されている。[要出典]
    2011年8月、株式会社サークルKサンクス(のちの2代目株式会社ファミリーマート)が展開していた105円均一の菓子シリーズのブランド「ほがら菓たいむ」の全製品を「スタイルワン」ブランドに切り替えた。
    2016年9月1日付で、ユニーおよびサークルKサンクスの親会社であったユニーグループ・ホールディングスが(初代)ファミリーマートと経営統合してユニー・ファミリーマートホールディングスを新たに発足させ、サークルKサンクスは(2代目)ファミリーマートへと商号を変更した。経営統合後もサークルK・サンクス店舗においては「スタイルワン」ブランドの商品の販売を継続していたが、ファミリーマートのプライベートブランド「ファミリーマートコレクション」に切り替える店舗も増えており、ファミリーマートも経営統合の成果を早期に出すため2017年春までには全商品の切り替えを完了させたいと発表した[8]。そしてファミリーマートへ未転換のサークルK・サンクスの店舗向けの供給も2017年2月末をもって終了となった[9]。ただし、アピタ・ピアゴ・miniピアゴ(ファミリーマートとのコラボ店舗を除く)への「スタイルワン」ブランド商品の供給は継続される。
    2014年にイズミヤが阪急阪神東宝グループエイチ・ツー・オー リテイリングと経営統合[10]2018年にフジがイオンと資本業務提携[11]し、2022年にイオン傘下へ。2019年にユニーがドンキホーテホールディングス(現・パン・パシフィック・インターナショナルホールディングス、PPIH)の傘下になった[12]。それぞれの関係会社でも個別のプライベートブランド[注 6]を展開していることもあり、「スタイルワン」の動向が注目されていたが、2019年4月16日にユニーとイズミヤが今後も「スタイルワン」を存続させることを明らかにした[13]。同年4月22日にフジも同様に継続を表明し、前記の業界再編の経緯もあり、今後はフジが商品開発やブランド展開を主導していく事を表明していたが[14]、2024年春に予定されているマックスバリュ西日本との完全統合に向けた措置の一環として、2023年8月31日をもって全商品の販売を終了、トップバリュに移行することを同年3月に発表[15][16]。ユニーもPPIHから新しいプライベートブランド商品を導入することに伴い、2025年6月までにスタイルワンの取り扱いを終了する事を2023年8月に発表した[17]。なお、2020年2月にminiピアゴを運営する99イチバがユニーグループを離脱したが、スタイルワンの取り扱いは継続している。
    イズミヤが展開しているPB商品の「good-i」(グッド・アイ)ブランドは当面[いつ?]「スタイルワン」と並行して販売が継続されるほか、フジが展開しているPB商品「くらしのモルト」に関しては食料品を中心に「スタイルワン」への商品切り替えを行っている[いつ?]
    この「スタイルワン」ブランドがスタートする前にも2008年にはユニーがイズミヤとの共同仕入れなどの業務提携を締結しており、ユニー(アピタ・ピアゴなど)のPB商品「e-price」(イープライス)の一部商品をイズミヤでも取り扱うようになっていた。
    • PrimeONE〔プライムワン〕[18](ユニーイズミヤ(、2023年以前のフジ))- スタイルワンよりも上質・こだわり感のある食料品・雑貨品につけられているスタイルワンのプレミアム・ブランド。価格はスタイルワンより少し高め。キャッチコピーは「ひとつ上の、満足。」。
    • UUCS(ユニー)
    • e-price(ユニー)
    • グッド・アイ(イズミヤ)
  • スマイルライフ(ライフコーポレーション[19]
    • ライフプレミアム(ライフコーポレーション)
    • ライフナチュラル(ライフコーポレーション
    • スターセレクト(ライフコーポレーション・ヤオコー)<
  • Yes! (ヤオコー)
    • Yes! Premium
    • star select
  • みなさまのお墨付き(西友)- グレートバリューから移行して誕生。2012年12月7日販売開始[20]
    • きほんのき
  • 万代選品(万代
  • プロ仕様(肉のハナマサ
  • Valor select、Valor plus(バロー
  • くらしらく(サンリブマルショク
  • Tokyu Store Plus〔東急ストアプラス〕(東急ストア)- かつては東急エクセレントならびに東急セレクトと名乗っていた。
  • 阪急の味(阪急オアシス
  • ハローズセレクション(ハローズ

ドラッグストア

ホームセンター

ディスカウントストア

家電量販店

100円ショップ

このほか、大手100円ショップでは、大手有名NBメーカーに自社専用商品として発注する場合が多い。

コンビニエンスストア

  • ファミマル(ファミリーマート)- 2012年10月に「ファミリーマートコレクション」の名称で販売開始し、旧ブランドから順次移行。白色のパッケージの「レギュラーライン」と、中高年をターゲットとした茶色のパッケージの「プラチナライン」の2種がある。2012年度の取り扱いは約1,200品目で、売上高1,200億円を目標としている[1]。2016年9月のファミリーマートとユニーグループ・ホールディングスの経営統合により、サークルKサンクスの店舗でも「スタイルワン」から順次ファミリーマートコレクションに置き換えられた。2021年10月19日から、弁当・惣菜向けブランド「お母さん食堂」と統合して「ファミマル」に名称変更し、旧ブランドから順次移行する[21]
  • ローソン - 全ブランドあわせて2011年度実績で約1,500品目、売上高約1,000億円[1]
    • バリューライン (ローソン、ローソンストア100) - 2008年から全国展開開始。
    • ローソンセレクト - 2010年販売開始。ローソンと業務資本提携を結んでいるポプラでも一部商品の取り扱いがある。
    • Uchi Cafe - デザート。
    • おやつごろ。 - お菓子。
  • Secoma (旧・セイコーフレッシュ)(セイコーマート
  • 良味100選(デイリーヤマザキ) - 基本的にデイリーヤマザキのプライベートブランドであるが、スーパーヤマザキホーマックニコットの一部店舗でも販売される場合もある。

外資系流通業の独自開発商品

  • グレートバリュー(ウォルマート)- 日本では西友が2005年に導入。
  • カルフールブランド(カルフール
    • ルフレ・ド・フランス(カルフール)
    • カルフールディスカウント(カルフール)
    • NO.1(通称「N1」、カルフール)
  • テスコブランド(テスコ、日本では主につるかめランドでの取り扱い)
    • テスコバリュー(テスコ、日本では主につるかめランドでの取り扱い)
  • カークランドシグネチャー(コストコ
  • amazon basics(amazon

ボランタリーチェーンの共同開発商品

コープ商品のロゴ

その他

かつて存在したプライベートブランド

  • セービング、BUBU、コルティナ、おいしくたべたい!、暮らしの88、サリブ、愛着仕様、FIT(ダイエー)
    イオングループ入りの際にトップバリュと統合され消滅。
  • グリーンアイ (イオン)
    1993年登場。2000年に「トップバリュ グリーンアイ」として統合[25]
  • フーデックス、ホーメックス(マルエツ)
  • ファインセレクト(西友)
  • 生活応援スーパープライス(マイカル
    食料品や日用消耗品を中心に展開していたが、2001年の経営破綻と、イオンをスポンサーとする経営再建の過程において、トップバリュに順次置き換えられ廃止された。マイカルグループのジェスマックが販売。
  • 無印良品(西友)
    元来は1980年に誕生した西友のプライベートブランドであったが、1983年青山で直営店をオープンさせたあと、1989年に社名を「良品計画」として独立。広い意味でのブランドとしては現在も存在する。
  • カットプライス(イトーヨーカドー)
  • くらしのモルト(フジ)
    StyleOneへの移行で消滅。

倒産や統合した小売業にあったプライベートブランド

  • 百歳元気(ビッグバン)
    主に宮崎県内にあったディスカウントストアで、2004年に倒産。CMにばってん荒川が出演していた。
  • OffPrice(ヤナゲン
    2005年9月ごろから平和堂グループ入りしたが、2006年3月ごろにニチリウグループのプライベートブランド「くらしモア」に切り替えたことから廃止。

注釈

  1. ^ 家電製品の場合は、プライベートブランド商品に対してナショナルブランド商品のことをプロパー製品と呼ぶことが多い。
  2. ^ 東の横綱は、プライベートブランドをさらに進化させた形態の製造小売業である、ユニクロH&M
  3. ^ 販売者としてイオン日本生活協同組合連合会などの販売元企業とし、製造者と製造工場は製造所固有記号で代替している。
  4. ^ ダブルチョップ、またはダブルブランドと呼ばれる。
  5. ^ このような商品を宣伝する際「共同開発」という言葉がよく使われる。
  6. ^ ユニー兄弟会社のドン・キホーテは「情熱価格」、イズミヤ兄弟会社の阪急オアシスは「阪急の味」を展開している。フジはイオンと提携しているが、当時はトップバリュを販売していなかった。

出典

  1. ^ a b c d e f g h i j k 「特集 PB商品の裏側」、『週刊東洋経済』2012年12月22日号、東洋経済新報社、2012年12月、ISSN 0918-5755
  2. ^ 他社PB落とし穴 アクリ農薬検出 製造者記載ない商品も - 2014年1月12日 東京新聞
  3. ^ 食品表示法施行でどう変わる? 食品の表示
  4. ^ イオン株式会社 2017年2⽉期決算補⾜資料(第92期) - イオン株式会社
  5. ^ 株式会社セブン&アイ・ホールディングス 2017年2⽉期決算補⾜資料 - 株式会社セブン&アイ・ホールディングス
  6. ^ スタイルワン
  7. ^ 株式会社ロジスティクス・パートナー. “ユニー、イズミヤ、フジ/3社協業PB「スタイル ワン」を継続”. 流通ニュース. 2020年11月16日閲覧。
  8. ^ サークルKとサンクス、ファミマ商品に統一 来春までに - 朝日新聞デジタル 2016年9月15日付記事
  9. ^ ファミリーマート・サークルK・サンクスの商品統合が完了!~ファミマの人気商品が、全国のサークルK・サンクスでも買える!|ニュースリリース|ファミリーマート - ファミリーマート 2017年02月28日
  10. ^ エイチ・ツー・オー リテイリング株式会社とイズミヤ株式会社の 株式交換による経営統合のお知らせ”. エイチ・ツー・オー リテイリング株式会社・イズミヤ株式会社(2014年1月31日作成). 2019年5月14日閲覧。
  11. ^ 株式会社フジとイオン株式会社の資本業務提携のお知らせ”. 株式会社フジ・イオン株式会社(2018年10月12日作成). 2019年5月14日閲覧。
  12. ^ ユニー株式会社の株式取得(完全子会社化)の 完了に関するお知らせ”. 株式会社ドンキホーテホールディングス(2019年1月4日作成). 2019年5月14日閲覧。
  13. ^ ユニー、イズミヤ、フジ/3社協業PB「スタイル ワン」を継続”. 流通ニュース(2019年4月16日作成). 2019年5月14日閲覧。
  14. ^ イオンと資本業務提携したフジが トップバリュと距離を置く理由”. ダイヤモンド・チェーンストア(2019年4月22日作成). 2019年5月15日閲覧。
  15. ^ フジ・リテイリング/直営全店で「トップバリュ」導入、PB「Style ONE」終了”. 流通ニュース (2023年3月27日). 2023年3月28日閲覧。
  16. ^ フジで「トップバリュ」販売 イオンブランド 9月から”. 愛媛新聞 (2023年3月28日). 2023年3月28日閲覧。
  17. ^ パンパシHD、ユニーの新PB開発 「スタイルワン」終了”. 日本経済新聞 (2023年8月23日). 2023年8月24日閲覧。
  18. ^ プライムワン
  19. ^ スマイルライフ”. ライフコーポレーション. 2020年10月4日閲覧。
  20. ^ 西友 新プライベートブランド『みなさまのお墨付き』を発表 - 西友プレスリリース(2912年12月5日)
  21. ^ “ファミマ、「お母さん食堂」から「ファミマル」にブランド変更”. 朝日新聞デジタル. (2021年10月18日). https://www.asahi.com/articles/ASPBL5R8HPBLULFA006.html 2021年10月19日閲覧。 
  22. ^ ELFINDOLL|西松屋
  23. ^ コンフェックスグループ
  24. ^ 社団法人菓子総合技術センター公式ホームページ
  25. ^ トップバリュ グリーンアイ
  26. ^ 食品企業におけるPB取組の現状と課題


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