アミメニシキヘビ
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2024/03/16 19:39 UTC 版)
アミメニシキヘビ | ||||||||||||||||||||||||||||||
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アミメニシキヘビ Malayopython reticulatus
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保全状況評価[1][2][3] | ||||||||||||||||||||||||||||||
LEAST CONCERN (IUCN Red List Ver.3.1 (2001)) | ||||||||||||||||||||||||||||||
分類 | ||||||||||||||||||||||||||||||
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学名 | ||||||||||||||||||||||||||||||
Malayopython reticulatus (Schneider, 1801) | ||||||||||||||||||||||||||||||
和名 | ||||||||||||||||||||||||||||||
アミメニシキヘビ | ||||||||||||||||||||||||||||||
英名 | ||||||||||||||||||||||||||||||
Reticulated python |
分布
インド、インドネシア、カンボジア、シンガポール、タイ、ベトナム、フィリピン、マレーシア、ミャンマー、ラオス など、南アジア~東南アジアにかけての一帯の、温暖湿潤気候~熱帯雨林の地域を中心に生息している。
形態
オオアナコンダとともに、世界最長のヘビ。文献によっては最大全長990cmとされる。ただし体重は、全長が等しい場合オオアナコンダよりも軽い(軽いとはいえ150kgを超える個体も確認されている)。
背面に網目状の斑紋が並ぶ。種小名reticulatusは「網目模様の」の意で、和名や英名と同義。
分布が広いため体色や全長は地域によっても異なり、大型化する地域がある反面インドネシアのジャンペア島の個体群は最大全長が250cm程度とも言われている。
生態
熱帯雨林や耕作地など、幅広い環境に生息する。シンガポールでは下水道にも生息する。幼蛇時には樹上棲傾向が強いが、成長に伴い地表棲となる。夜行性で、昼間は茂みや樹洞などで休む。
食性は動物食で、爬虫類、鳥類、哺乳類などを食べる。大型個体ではマレーグマやヒトの捕食例もある。
口と牙で獲物に噛み付いた後、長い身体で巻き付き、窒息するまでゆっくり締め上げるとされてきた。しかし、2015年頃から、窒息ではなく、強く獲物の体を締め上げることで、獲物の心臓を止めて殺すことが分かった。上手く締め付けると、わずか数秒で獲物は死亡するため、窒息よりも速く殺すことが可能である。獲物を殺した後、丸呑みにする[4]。
繁殖形態は卵生で10-50個、多いときには100個もの卵を産む。メスは卵の周りにとぐろを巻き保護する。
また、メスがオスとの交配無しで単独で子供を作る単為生殖をすることも確認されている[5]。
人間との関係
皮はそのアミメの美しさと、体長の大きさによる加工のしやすさから、革製品として利用される。
食用とされることもあり、味は鶏肉のようで、美味とされる。
ペットとして飼育されることもあり、日本にも輸入されている。動物愛護法によって特定動物に指定されており、大型化しないとされる個体群においても別種や亜種として分割されていないため、飼育には地方自治体の許可が必要であった。2020年6月1日から愛玩目的での飼育は禁止され、新たに飼育許可が下りなくなった[6]ため、現在飼育されている個体の飼い主はそれ以前に許可を得ている人々である[7]。
- ^ Appendices I, II and III<https://cites.org/eng>(download 22/01/2020)
- ^ UNEP (2020). Chelonia mydas. The Species+ Website. Nairobi, Kenya. Compiled by UNEP-WCMC, Cambridge, UK. Available at: www.speciesplus.net. (download 22/01/2020)
- ^ Seminoff, J.A. (Southwest Fisheries Science Center, U.S.) 2004. Chelonia mydas. The IUCN Red List of Threatened Species 2004: e.T4615A11037468. https://doi.org/10.2305/IUCN.UK.2004.RLTS.T4615A11037468.en. Downloaded on 22 January 2020.
- ^ “【動画】ニシキヘビの中から人の遺体、詳細は”. ナショナルジオグラフィック. (2017年3月30日) 2017年4月2日閲覧。
- ^ “アミメニシキヘビの単為生殖を初確認”. 日経ナショナルジオグラフィック. (2014年10月27日) 2021年5月16日閲覧。
- ^ 「《横浜市》逃走中のアミメニシキヘビ、飼い主が語った“最悪のシナリオ”」『週刊女性PRIME』主婦と生活社、2021年5月16日。2021年5月22日閲覧。
- ^ “環境省_特定動物(危険な動物)の飼養又は保管の許可について [動物の愛護と適切な管理]”. 環境省自然環境局 総務課 動物愛護管理室. 2021年5月22日閲覧。
- ^ “ペットのニシキヘビに襲われ66歳死亡 茨城・牛久”. 朝日新聞デジタル (朝日新聞社). (2012年4月15日). オリジナルの2012年4月15日時点におけるアーカイブ。 2021年7月6日閲覧。
- ^ 「体長6.5メートルのヘビに襲われ?男性死亡 茨城」『日本経済新聞』、2012年4月15日。2021年5月23日閲覧。
- ^ “Python eats drunk man in India”. Lords of the Drinks (2013年11月27日). 2017年4月21日閲覧。
- ^ “「巨大ニシキヘビが人を丸呑みした写真」は本物か”. ハフィントンポスト日本版. (2013年12月2日) 2017年4月21日閲覧。
- ^ 「【速報】逃走中のアミメニシキヘビを捕獲「やっぱり屋根裏にいた!」」『週刊女性PRIME』主婦と生活社、2021年5月22日。2021年5月22日閲覧。
- ^ 「アミメニシキヘビを捕獲! アパートの屋根の骨組みに巻き付いていた」『nikkansports.com』日刊スポーツ新聞社、2021年5月22日。2021年5月22日閲覧。
- ^ 横浜市戸塚区役所 [@yokohama_ttk] (2021年5月22日). "【ご協力に感謝いたします】 #アミメニシキヘビ の捜索にあたり、近隣の皆様、消防団の皆様、的確なアドバイスをいただきました専門機関の皆様、その他多くの方のご協力により、本日、無事発見・確保することができました。 ありがとうございました。 皆様のご協力に心より感謝いたします。 #戸塚区". X(旧Twitter)より2021年7月6日閲覧。
- ^ 「アミメニシキヘビ騒動追い17日、振り返る記者の手に最後に残ったのは?」『nikkansports.com』日刊スポーツ新聞社、2021年5月22日。2021年5月22日閲覧。
- ^ “逃げたアミメニシキヘビ 飼い主書類送検 無許可でケージ変更か”. NHKニュース (日本放送協会). (2021年6月10日). オリジナルの2021年6月16日時点におけるアーカイブ。 2021年7月6日閲覧。
- ^ a b 「アミメニシキヘビ“騒動”で手放す人が…」『日テレNEWS24』日本テレビ、2021年6月9日。2021年6月10日閲覧。
- ^ 「脱走ニシキヘビの飼い主を書類送検…飼養施設を無許可で変更「申請が面倒だった」」『読売新聞オンライン』読売新聞、2021年6月10日。2021年6月10日閲覧。
- ^ “アミメニシキヘビの逃走事件から4ヶ月 元飼い主の刑事処分はどうなったか【追記あり】(前田恒彦) - 個人”. Yahoo!ニュース(2021年9月11日). 2021年11月3日閲覧。
- ^ “横浜のヘビ元飼い主に罰金30万円 無許可で飼育設備変更”. カナロコ by 神奈川新聞(2021年9月16日). 2021年11月3日閲覧。
- ^ 「横浜のアミメニシキヘビ 野毛山動物園が一時預かり」『カナロコ』神奈川新聞社、2021年5月24日。2021年7月6日閲覧。
- 1 アミメニシキヘビとは
- 2 アミメニシキヘビの概要
- 3 事件
- 4 関連項目
固有名詞の分類
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