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X‐1

分子式C22H20F3N3O3
慣用名X-1、1,4-Dihydro-1-(2,4-difluorophenyl)-6-fluoro-7-(3,3-dimethyl-1-piperazinyl)-4-oxo-3-quinolinecarboxylic acid
体系名:1,4-ジヒドロ-1-(2,4-ジフルオロフェニル)-6-フルオロ-7-(3,3-ジメチル-1-ピペラジニル)-4-オキソ-3-キノリンカルボン酸



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X1

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2012/02/03 12:35 UTC 版)

X1(エックスワン) は、シャープテレビ事業部が製造していたパソコンの名称である。型名はCZ-800シリーズ。

なお、シャープ電子機器事業部はMZシリーズを製造しており、社内的には、矢板(テレビ事業部)と大和郡山(電子機器事業部)の覇権争いと呼ばれた。[要出典]

Hu-BASIC (スクリーンショット)
シャープX1用フロッピー版

目次

X1シリーズ

X1の初代機は、1982年11月に発売された。

X1の発売当時、同社のパソコンにはMZシリーズがあった。X1はMZ-80系を設計していた部品事業部やミニコン、オフコンを設計していた部門ではなく、栃木県矢板市テレビ事業部が企画した製品である。そのため、当時の一般的パソコンとは一線を画するものとなった。

「パソコンテレビ」と銘打ち、専用のディスプレイまたはオプションのデジタルテロッパーと組み合わせることで、テレビ画面とパソコン画面の重ね合わせ(スーパーインポーズ)を実現。また、パソコンのキーボードやプログラムからテレビのチャンネルや音量を操作できるなど、AV機能に優れていた。

本体のIPLROMにTVタイマー機能が内蔵されており、チャンネル指定や曜日指定、毎時指定など高度なON/OFFタイマーを実現していた。これは本体前面の電源スイッチをOFFにしていても動作した。

初代機は赤/白/銀の3色のカラーバリエーションが用意された。また、AV機器のように積み重ねて使用することを想定して本体、キーボード、ディスプレイTV、FDDやテロッパなどコンポーネントの横幅が39cmに統一されていた。このようなスタイリッシュなデザインは同時期のパソコンの中で一線を画すものだった。なお、横幅については、一部オプションやX1Cシリーズ、X1G、X1twin、turboZ以降の専用ディスプレイTVは上記とは異なる。 X1Gでは縦置きしたときの高さと専用ディスプレイの高さが一致するなど、純正のオプションでは設置した状態を考慮した設計になっている。

CPUにはZ80A(クロック4MHz)を採用し、割り込みは強力なモード2を使用していた。ただし内部割込みはキー入力のみでタイマ割り込みなどはなかった。

またサブCPUとして80C49を搭載し、キーボード内の80C48との通信やデータレコーダの制御などに使用していた。シリアル通信を使用したことに関連し設計上キーマトリクスの取得ができず、Shiftなどを除きキーボードの同時押しを検知することは不可能だった。キーボード分離型では接続コネクタに3.5mmの3極ミニフォーンプラグを使用していた。

640×200ドット・8色のグラフィック機能(初代X1のみ、G-VRAMはオプション)、PCG機能、3重和音8オクターブのPSG機能を持つ。アタリ規格ジョイスティックに類似したジョイスティックポートを持つ。このジョイスティックポートは、アタリ規格では電源になっているところが信号の送受信に割り当てられており、このピンアサインの違いによって、電源を必要とする連射機能付きジョイスティックなどの利用には、別途電池などの電源を必要とした。性能的には同時代のZ80マシンとしてそれほど突出した構成では無かったが、当時としては画期的だったドット単位で着色可能なPCG機能を利用することでテキストVRAMベースでキャラクターを表現することができ、グラフィックス画面との重ねあわせ処理が軽減され、PSGやジョイスティック端子の標準装備も相まって、これらを活用したゲームに強みを発揮した。

X1シリーズの特徴として、VRAMはZ80CPUの仕様を逆手にとってI/O空間にマッピングされているため、メインメモリー空間のバンク切り替えを用いることなく、常に64KBのメインメモリー空間と48KBのVRAM空間にアクセス可能だった。 この実装はSONYのSMC-70やSMC-777などでも用いられ、上記のメリットが享受可能だった半面、Z80の仕様外の仕様とでも言うべきものを逆手にとった実装でもあり、直交性の低い当時のCISC CPUではI/O空間へのアドレス指定に煩雑な面が存在し、またメモリー空間と比較してステート数が多いといったデメリットも存在した。

基本設計は同社のMZシリーズ同様、ROM BASICを持たないクリーンコンピューター設計となっている。本体内蔵のデータレコーダーの速度は2700bpsで、他社製品の2〜3倍という非常に高速な転送速度を誇り、同社MZシリーズの一部で採用していた電磁制御の可能なデッキはプログラムで頭出しができるなど高度な制御が可能で、他機種ではFD版のみで提供されたソフトがこれらの性能機能を生かし廉価なテープ版にて提供されることも多かった。ただし、データレコーダーが高性能だったためにMZシリーズと同じくフロッピーディスクの普及が遅れる一因ともなった。CRTCは汎用のHD46505というICを使用していた。X1turboZIIおよびZIIIでは上位互換のMB89321Bが使用されている。

クリーンコンピューター設計ゆえの特徴として、IPLとNMIの2種類のリセットボタンがある。IPLは文字通り、システムを完全に初期化しIPLを呼び出す一般的なリセットである。なお、厳密には64KBのメインメモリー空間前半をIOCS-ROMに切り替えてIPLを呼び出すだけなので、メインメモリー64KBとG-RAM48KBの内容は保持されたままのホットリセットである。NMI(Non Maskable Interrupt)リセットは、ハードウェア割り込みをかけて特定のアドレスへジャンプするもので、オンメモリーシステムの先頭に移動することでホットリセットを行うことを意図して付けられている。NMIはもともとZ80に備わったものであり、X1ではそれを積極的にリセットスイッチとして利用した。しかし、ジャンプ先アドレスは0x0060番地で固定されており、市販のソフトウェアでNMIリセットを行うと、その番地にジャンプすることを想定していないため、意図しない動作を起こすことがある。これを逆手に取り、故意にNMIリセットのジャンプ先に裏技となるものを仕込んでおくゲームも見られた。なお、X1turbo発売以前のX1シリーズにはNMIリセットボタンのみ装備されていた。

添付のBASICは、シャープとハドソンの共同開発による Hu-BASIC(CZ-8CB01/8RB01/8FB01 V1.0)。当時の水準では柔軟な記述を許容するなど、扱いやすく高機能なものだった。しかし、塗りつぶしなど一部の描画ルーチンの最適化が甘かったためグラフィック描画の遅さが目立ち、またテープ(8CB01)から起動する必要があったことと相まって「X1は遅い」という誤解を招くこととなった。ただし、塗りつぶし処理以外は当時の水準程度またはそれ以上の性能を備えており、オプションとしてROMボードに実装されたBASICも発売されており(8RB01)、またFD版(8FB01)も存在していたため、必ずしも起動時間が長くかかったわけではない。

一方、X1Fとともに登場した NEW BASIC(V2.0)は、X1turbo開発時に得たノウハウをフィードバックし、グラフィック描画性能を大幅に向上させ、漢字も扱いやすくなっていた。そして、クリーンコンピューター設計ゆえに、この新しいBASICは初代X1までさかのぼって使用が可能であり、これをもって「Xシリーズは5年間その基本設計を変えない(互換性を維持し、製品を販売する)」とする販売姿勢の証左とされた。

X1シリーズは、モデルチェンジを重ねつつも、基本仕様はオプションの標準装備化を進めた程度でほとんど変化がなく、オプションを追加しさえすれば、初代機のX1でも長期間現役機として使用することができた。しかし、初代発売の2年後(1984年11月)に上位互換のX1turboが発売され、1987年後半頃には新規発売されるソフトウェア、とくにゲームはturboシリーズのみ対応のものが大半になった。このように、実際の市場動向としては、初代のX1(あるいはX1シリーズ)が5年間完全に現役で居られた訳でも、コンシューマーゲーム機のように単一プラットフォームとして機能していた訳でもない。

X1シリーズの系譜

X1(CZ-800C/1982年11月)
X1の初代機。X1C・D の発売時に「マニアタイプ」という愛称が付けられた。本体色はローズレッド(R)、スノーホワイト(W)、メタリックシルバー(S)の3色。グラフィックRAM(G-RAM)はオプション。価格は155,000円。ちなみに本体+専用ディスプレイテレビ+G-RAMで合計30万円の設定だった。G-RAMはこの機種のみオプション扱いで、以降の機種は全て標準装備。また、拡張I/Oポートもオプションだった。
X1C(CZ-801C/1983年10月)
本体・キーボード一体型で、プロッタプリンターが内蔵可能。拡張I/Oポートは専用バスに接続するタイプの外付けオプションが用意された。愛称「アクティブタイプ」。本体色はローズレッド、シルバーメタリックの2色。価格119,800円。
X1D(CZ-802C/1983年10月)
3インチFDD1基を搭載した機種。後に発売されたX1専用データレコーダーを接続しても本体からコントロールすることが出来ず、テープ版ソフトウェアの使用に支障を来たした。キーボードはマニアタイプと同様で、カセットコントロールキーが廃されている点のみ異なる。愛称「プロフェッショナルタイプ」。本体色はローズレッド、シルバーメタリックの2色。価格198,000円。
X1Cs(CZ-803C/1984年7月)
X1Cのプロッタプリンタ用スペースに拡張用I/Oポートを2基内蔵したもの。本体色はローズレッド、シルバーメタリックの2色。価格119,800円。
X1Ck(CZ-804C/1984年7月)
X1Csに漢字ROMを搭載したもの。価格139,800円。
X1F(1985年7月)
turbo開発時のノウハウをフィードバックした NEW BASIC(CZ-8CB01/8FB01 V2.0)を搭載。これ以降、FDD搭載モデルには漢字ROM(第一水準)が標準装備された。turboと同タイプの薄型キーボードになった。デザイン等は微妙に異なる。本体色はローズレッド(R)、オフィスグレー(E)の2色。turbo発売以降初のX1であり、従来のNMIリセットボタンの他、turboと同じIPLリセットボタンが装備された。
  • model10(CZ-811C) : データレコーダー内蔵。価格89,800円。
  • model20(CZ-812C) : 5インチ(2D)FDD×1基内蔵、オプションでもう1基増設が可能。なお、ローズレッドのFDDインジケータの色は緑。外付け用FDDインターフェース搭載。価格139,800円。
X1G(1986年7月)
縦置き可能な筐体を採用。本体色はブラック(B)とオフィスグレー(E)の2色。ファミコンと同タイプのX1ロゴ付き十字型ジョイカードを同梱。キーボードがこれまでのメカニカル方式からメンブレン方式へ。
デジタルテロッパー内蔵のX1turboシリーズ以外では初めて、ビデオ出力端子を装備。
  • model10(CZ-820C) : データレコーダー内蔵。価格69,800円。
  • model30(CZ-822C) : 5インチ(2D)FDD×2基内蔵。X1F model20にあった外付け用FDDインターフェースが省かれる。価格118,000円
X1 twin(CZ-830C-BK/1987年12月)
「X1シリーズ5年目の回答」。日本電気ホームエレクトロニクスハドソンが共同開発し、PCエンジンとして発売した「HE-SYSTEM」を内蔵したハイブリッド機。5インチ(2D)FDD×1基搭載。本体色はブラックのみ。価格99,800円。本体前面にX1twinとエンボス加工。キーボードのロゴもこれまではX1ロゴのみだったのに対し、X1twinのロゴが金文字プリントがされている。X1シリーズの最終機種となる。ちなみに、X1部分とHE-SYSTEM部分は同時に起動でき、専用ディスプレイTVを使用するとスーパーインポーズで重ね合わせて画面を見ることが出来た。なお、テラドライブと違いX1部分とHE-SYSTEM部分は相互のアクセスや連携が一切出来ない仕組みとなっており、電源とビデオ出力を共有したのみの中途半端な機種と受け止められた。

X1C以降、C, D, F, Gと連番のようになっているが、Eは抜けている。なお、turbo発売時の、Oh!MZには、X1Es,X1Ekなる性能強化機種の噂情報が載っている。この記事に関係して混乱を避けるためにEを飛ばしたか、あるいはturbo自体が「E」にあたる可能性もある。

非公式モデル

X1R(1984年)
X1Dをベースにハドソンが高速化改造したもの。一般向けに市販や改造サービスが提供された形跡はないが、マイコンショウ'84での展示や雑誌で紹介されたことがある。
CPUをZ80Hに換装し、メモリを高速なSRAMに交換するなどにより倍速の8MHzで駆動していた。
テープの読み込み等のソフトウェアでタイミング制御している部分は非互換となっていた模様。
「X1R」のエンブレムが取り付けられていたが、Rの文字はSKYLINE GT-Rを思わせる赤いものだった。
ボディカラーはそれまでのカラーバリエーションには存在しない黒だった。
X1DX(1985年12月)
X1Dに外付けカセットレコーダ(CZ-8RL1)を接続して、電磁メカコントロールできるように祝一平が改良を加えてOh!MZの記事としたもの。
X1DII(1986年2月)
X1Dに5インチFDドライブを接続して、市販ソフトを使用できるように祝一平が改良を加えてOh!MZの記事としたもの。

X1turboシリーズ

X1turbo(エックスワン ターボ)は、X1の上位機種として1984年10月に発売された。

X1シリーズとソフトウェア・ハードウェアともモード切替を必要としない完全上位互換を維持しながら、640×400ドット・8色のグラフィック機能を搭載した。モニタへの出力はデジタルRGBのまま。また、漢字をグラフィックではなくテキストとして扱える漢字VRAMを搭載、40×25行の高速漢字表示を実現し、当時の16ビットパソコンにも比肩しうる性能を発揮した。垂直400ライン表示が追加されたことで水平同期周波数は従来の16kHzから24kHzとなり、24kHz動作時は専用モニタに「ハイレゾモード」ランプが点灯する。また、200ライン表示時も16kHz/24kHz両方のモードが使用可能となった。

X1シリーズはクリーン設計の基、本体にBIOSを持たず、起動時にIPLによって読み込まれるようになっていた。シャープはIPLによって読み込まれるBIOSをIOCSと呼んでいたが、X1turboシリーズではBIOS ROMを搭載し、呼称もBIOSに改められた。IOCSとBIOSに完全な互換性はなく、BIOSコールを使用するアプリケーションはX1turboシリーズ専用となる。

キーボード横にスライドスイッチが設けられ、「A/Bモード」切り替えが追加された。Aモードでは従来互換で、Bモードはカナ入力がJIS配列から50音配列となる。また、マニュアルには記載されていないが、Bモードでは、従来不可能だった同時キー入力が可能となっている。

他にも、X1シリーズの弱点だった、垂直帰線期間にしかできなかったPCGなどへのフォントデータへのアクセスを水平帰線期間にも可能にしたり、サイクルスチール導入でVRAMアクセス速度が向上したり、タイマなどの割り込み要因を増やしたり、DMAを追加してCPU処理とVRAMやFDDへのアクセスが並行して出来るようにされていた。

また、X1turboにはZ80ファミリのCTCDMASIOが揃って搭載されていた。

その一方で、下位機種のX1の性能が比較的優れたものだったことから、turbo専用のソフトウェアがなかなか出揃わないというジレンマも抱えることとなった。また、X1twinに至るまでノーマルX1シリーズの販売は続き、末期になるとturbo専用が中心となったにも関わらずノーマルX1が併売されるという新たなジレンマとなった。

X1turboはPCとしての基本性能を飛躍的に向上させてはいるが、ホビーマシンに重視されるオーディオ・ビジュアルの面での進化が他機種に比べ少なかった。X1turbo登場後、ライバル機がモデルチェンジを重ねつつFM音源搭載による音響表現の強化やアナログRGB搭載による多色表示化を進める中で、X1シリーズでこれらが標準で搭載されるのはX1turboZ発売まで待たなければならなかった。これは、X1が発売当初からホビー指向で、オーディオ・ビジュアル面での基本性能が初めからある程度高かったことに甘んじた結果と言えるが、このことが、ホビー指向を強化してきた他機種に水をあけられる要因の一つとなっている。

また、初代X1から最後のX1turboZIIIに至るまで機能の追加を行い処理量は増えたにもかかわらず、CPUクロックを全く向上させなかったことも、相対的にX1シリーズの弱体化を招いたことは否定できない。

1985年11月に登場したX1turbo IIにはX1発売3周年の特別限定色として黒色が設定されたが、これが大人気となり、この機種以降は黒色がX1/turboシリーズの標準色となった。

X1turboシリーズの系譜

X1turbo(1984年10月)
X1turboの初代機。本体色はローズレッドとオフィスグレーの2色で、いずれもFDD・電源ボタンとその周辺はブラック。専用ディスプレイTV(リモコン付き)は200ラインと400ラインの自動切換え機能を世界で初めて搭載。
  • model10(CZ-850C) : データレコーダーを内蔵しカセット版のturboBASIC付属。グラフィックRAMはmodel30の半分48KBでオプション(CZ-8BGR2)で拡張できる。価格168,000円。
  • model20(CZ-851C) : 5インチ(2D)FDD×1基内蔵。価格248,000円。
  • model30(CZ-852C) : 5インチ(2D)FDD×2基内蔵。価格278,000円。
    • model10は、当時のライバル機、PC-8801mkII model10に対抗するため廉価化が図られ、model20/30に比べて各種インターフェース(RS-232Cやマウス)、グラフィックRAMやデジタルテロッパなどが削減されている。FDDインターフェースまで撤去されていた。
X1turbo model40(CZ-862C/1985年7月)
X1turbo model30からテレビ制御関係の機能を削除してコストダウンを図ったビジネス仕様機。本体色はオフィスグレーのみで、FDD・電源ボタンとその周辺も同色となった。システムユーザー辞書同梱。価格258,000円。
X1turbo II(CZ-856C/1985年11月)
X1turbo model30と同仕様の廉価モデル。本体色は限定色のブラックとオフィスグレーの2色。本体背面インターフェースの配置がturboと微妙に異なる。また,スピーカーの位置が本体下部から本体左側面へ移された。日本語百科ワードパワーとターボ博士レキシコンを同梱。価格178,000円。turbo II用第二水準漢字ROM同時発売。
X1turbo III(CZ-870C/1986年11月)
turbo IIのFDDを2HD / 2D両対応に変更したモデル。本体前面のデザイン変更(turboZと同じ)。JIS第2水準漢字ROM搭載。本体色はブラックとオフィスグレーの2色。システムユーザー辞書を同梱。FDDのインジケーターランプは2Dモード時がこれまでと同じ赤、2HDモード時がグリーンだった。価格168,000円。

X1turboZシリーズ

1986年12月には、X68000発表と同時にX1turboZ(エックスワン ターボ ゼット)が登場。わずか1カ月前に登場した turbo III にAV機能を強化したX1の最上位シリーズで、4096色同時表示可能なグラフィック機能とアナログRGBパレット(コネクタはD-Sub15ピン)、ステレオ8チャンネルのFM音源(YM2151/OPM、PSGはYM2149に変更)、ハードウェアスクロール、ビデオキャプチャやモザイク機能などを追加した。マウスを標準装備。BASICも専用のZ-BASICが用意され、X1turboZ II 以降に標準装備された。

これ以降turboシリーズはturboZシリーズに集約されることとなった。

turboZシリーズによって標準搭載されたFM音源やアナログRGBは、後発だっただけに、いくつかの点で競合する他機種より優れていた。しかし、こうしたAV機能の進化が他機種に比べて遅れ気味だったこと、また他機種より優れていたが故に互換性が低い問題があった。これはソフトウェア移植の障害となり、移植されてもそれらの機能が十分活用されないことにもなった。FM音源は一部ゲームなどでステレオ化移植などがされていたが、アナログRGBに関しては対応ソフトはほとんどなく、1987年後半ぐらいから一部のゲームがZシリーズで実行するとアナログパレットを使用してアナログ化するなど、パッケージやマニュアルに記載されていないがこっそりと対応している。

しかし、X1がturboZとなり、いかに機能改善を図ろうとも、X68000の圧倒的性能の前には存在感が霞んでしまった。X1turboZ専用ソフトはほとんど発売されないまま、X1シリーズの流れはX68000シリーズへ継承されていった。

X1turboZシリーズの系譜

X1turboZ(CZ-880C/1986年12月)
turboZ初代機。本体色はブラック(B)とオフィスグレー(E)の2色。価格218,000円。当初、専用ディスプレイTVはX68000兼用のCZ-600Dだったが、後にCZ-880Dが発売。
X1turboZ II(CZ-881C-BK/1987年12月)
turboZに拡張RAM 64KBを追加した機種。これまで本体同梱の専用ソフト上でしか扱えなかったZのAV機能がBASIC上で制御可能にしたNew Z-BASIC(CZ-8FB03)を同梱。New Z-BASICは拡張RAM同梱でturbo/Z用のオプションとしても発売された(turboでもFM音源ボードがBASIC上で制御可能)。FM音源とPSGのミキシングつまみが廃止され、単一のボリュームつまみで両音源の音量調節をする仕様となる。本体色はブラックのみ。価格178,000円。
X1turboZ III(CZ-888C-BK/1988年12月)
X1/turbo/turboZ全シリーズ通じての最終機種。カタログスペック上はturboZ IIから外付用FDD、デジタルRGBディスプレイ、専用データレコーダ端子が廃されて廉価になった機種となっている。本体色はブラックのみ。価格169,800円。ただし、実装部品はVRAMの容量が倍になっているなど、ドキュメントや仕様表に無い機能の違いも見られる。

関連項目


X-1

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2011/08/29 13:40 UTC 版)

X-1X1x1エックスワンは、





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