オプティ
オプティは、英語のoptimistic(明るく前向きな)とoptimum(最適な)からの造語。明るく前向きで時代に最適なクルマという意味を込めて命名した。性格としてはリーザの後継車である。初代は1992年1月に発売した。スペシャリティらしい性格をもち、椀を伏せたようなスタイルが個性的だった。ホイールベースはミラと同じ2280mmで、発表時点では2ドアハッチバックタイプだけ。エンジンは3気筒SOHC・659cc・55psで、駆動方式はFFとビスカスカップリングを使ったフルタイム4WD。ミッションはFF車に5速MTと4速AT、4WD車は3速ATという組み合わせ。電動キャンバストップもあった。防臭タイプのエアコン、パワーステアリング、AM/FMラジオなどは標準で、ウッドインテリアもオプション設定。
93年8月、5ドアハッチバック車を追加。スタイリングの基本的な部分を損なうことなく5ドア車を成立させた。エンジンは3ドアハッチバック車と同じ。95年2月、一部変更。新しい装備を加えながら価格を抑えたタイプを追加。パワーステアリング、パワーウインドウなどを標準設定した。5ドア車にも買い得車を加えた。
95年10月、一部のグレードを除き、3気筒DOHC・12バルブの電子制御燃料噴射・55psエンジンに積み替えた。FF車は4速ATを導入したほか、装備を充実した。
96年5月、クラシックが登場した。クロムのラジエーターグリルとヘッドランプ、丸いテールランプなど、レトロ調のクルマだった。2ドアと4ドアタイプがあり、駆動方式はFFと4WD。エンジンは3気筒のDOHC・12バルブ・55psまたは6バルブ・42ps。室内は合成皮革プロテインのシート、ホワイトメーターなどでクラシックムードを演出していた。パワーステアリング、パワーウインドウ。エアコンなどを装備。同月、全グレードに運転席SRSエアバッグを標準設定した。
97年5月、マイナーチェンジ。前後バンパー、ウインカーランプ、テールランプなどのデザインを変更、ボディカラーに新色を加えた。UVカットガラス、抗菌ステアリングホイールなどを採用。クラシックはラジエーターグリルとホイールカバーのデザインを新しくした。8月、2ドアのクラブスポルトをクラシックシリーズに加えた。50年代のイタリアンスポーツカーを思わせるフロントデザインだった。ルーフエンドスポイラー付き。エンジンは55psで、駆動方式はFFと4WDがあった。
98年11月、3代目が誕生した。短いテールに独立したトランクがある軽初の4ドアハードトップ車で、ノーマルと、エアロパーツを付けたスポーティなビークスの2シリーズとなった。エンジンは3気筒6バルブ・SOHCの45psと3気筒12バルブ・DOHC・58ps、そしてDOHCインタークーラー付きターボ・64psの3種。FF車と4WD車があった。3速、4速ATをタイプにより使い分け、FF車にはCVTも設定。2000年10月、新意匠のハロゲンヘッドランプや、新TAFボディ、MT車のクラッチスタートシステムなど安全性の強化をはかり、同時に環境への配慮からエンジンの改良やESAT(電子制御式4速AT)の採用を行った。
クラシックは2000年3月に2代目に変わった。半月型の立て溝グリルとめっきバンパーが特色。
2000年10月のマイナーチェンジでエンジンの出力向上(45psから48ps)やクラシックタイプアルミホイールの採用などがあった。2001年10月にもTOPAZ触媒の採用、車体色の追加などに加えて、高級プロテインレザーシートやめっき電動格納ミラーなどを標準装備したクラシックLiccaというモデルを設定した。が、2002年8月でその歴史を終えた。
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