MAKI_IIとは? わかりやすく解説

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MAKI II

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2023/07/18 16:54 UTC 版)

MAKI II
浅川マキスタジオ・アルバム
リリース
ジャンル ジャズブルース
時間
レーベル EXPRESS
プロデュース 寺本幸司寺山修司
チャート最高順位
浅川マキ アルバム 年表
浅川マキ
1971年
MAKI II
1971年
MAKI LIVE
1972年
特記事項:「朝日のあたる家」のみライブ音源。
『MAKI II』収録のシングル
  1. 「港の彼岸花
    c/w 赤い橋」

    リリース: 1971年4月5日
  2. 「少年
    c/w めくら花」

    リリース: 1971年10月5日
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MAKI II』(マキ・ツー)は、浅川マキの通算2枚目のアルバム。1971年9月5日東芝音楽工業 - EXPRESS・レーベル(現:ユニバーサルミュージック合同会社EMIレコーズ・ジャパンレーベル)より発売された。

概要

  • 日本的情感のニュアンスが強かった前作『浅川マキの世界』のイメージと異なり、ジャズブルースゴスペルなどに流れるスピリチュアルな波動に共振しながら、彼女が自立した音楽活動を創り出していること、そしてその世界が本質的なパワーを持ったものであることを、このアルバムは教えてくれている。[1]
  • 朝日のあたる家」のみ、ライブ録音。
  • タイトルは『MAKI II』以外に、『浅川マキ II』とも表記される。
  • 歌詩カードは浅川マキ本人による直筆の歌詩が印刷されている。
  • オリジナルLP盤には、東芝の当時の高音質規格「PTS-DX-CLEAR SOUND SX-68(PTS-Ⅱ方式)」のシールジャケットに貼付してある物とない物とがある。
    • (なお「PTS-DX-CLEAR SOUND SX-68(PTS-Ⅱ方式)」とは、1971年72年頃に東芝が採用していた技術で、この効果で歪みが少ないクリアな音となり、高域の抜けも良くなるというものである。[2]
  • 1992年に、東芝EMI及びアルファレコードの “音蔵シリーズ” の一枚として初CD化。
  • 2011年1月に、本作を含む70年代アルバム10作、6月80年代のアルバム14作がデジタルリマスタリングされた音源に、オリジナルレコード(LP盤)の歌詩カード(一部の作品に例外、及び色や紙質などの差異あり)、レコードレーベルを再現した、紙ジャケット仕様で復刻(初CD化作品含む)。
    • 但し、は紙ジャケットシリーズで新たにデザインされたものに統一され、オリジナルレコードは再現されていない。また『WHO'S KNOCKING ON MY DOOR』(1983年)以降はオリジナルレコード盤に元々帯がなく、帯代わりのステッカーシール)が添付されていたが、こちらも再現されていない。
  • 2011年に発売した紙ジャケット盤は、スキャン元のオリジナルレコードジャケットにシミが発生していたため、裏ジャケット下部に何箇所か点ジミが修正されることなく、そのまま印刷されている。
  • 2016年3月23日ユニバーサルミュージックより限定アナログLP盤発売。規格品番:UPJY9027 (JAN 4988031135006)。

収録曲

Side A

  1. 少年
    4thシングル(A面)として、このアルバム発売から翌月10月にシングル・カット。
    シングル盤の歌詩カード部分には浅川マキ直筆の歌詩が印刷された。
  2. 眠るのがこわい
  3. ジン ハウス ブルース  GIN HOUSE BLUES
    • 日本語詩:浅川マキ/作曲:Henry Troy - Fletcher H. Henderson/編曲:山木幸三郎
    JASRACデータベース上では、作詞:Henry Fletcher Henderson/作曲:Henry Troy と登録[4]
  4. 花いちもんめ
    • 作詩:寺山修司/作曲・編曲:山木幸三郎
  5. ゴビンダ英語版 GOVINDA
    JASRACデータベース上では、外国作品/出典:Z (各種参考資料)
    作品コード:0O7-0897-8 GOVINDA /ORIGINAL/ と登録[4]
    ジョージ・ハリスン系列の作品で、インド音楽英語版フランス語版に接近していた頃の作品[5][6]
    サンスクリット語で唄われている。
  6. 少年(Part II)
    • 作詩・作曲:浅川マキ/編曲:山木幸三郎

Side B

  1. めくら花
    • 作詩:藤原利一/作曲:浅川マキ/編曲:山木幸三郎
    4thシングル(B面)として、このアルバム発売から翌月10月にシングル・カット。
    シングル盤の歌詩カード部分には浅川マキ直筆の歌詩が印刷された。
  2. 雪の海
    歌詩カードで「雪」が「」の字体で書かれている[9]
  3. 港の彼岸花
    • 作詩:浅川マキ/補作詩:なかにし礼/作曲:鈴木薫/編曲:山木幸三郎
    3rdシングル(A面)。未表記だが、アルバム・ヴァージョンで収録。シングル・ヴァージョンとでは歌唱テイクが異なる。
  4. あたしが娼婦になったなら
    • 作詩:寺山修司/作曲・編曲:山木幸三郎
    「わたしが娼婦になったなら」「私が娼婦になったなら」との表記もある。
    JASRACデータベース上では、内国作品/出典:PO(出版者作品届)
    作品コード:095-2427-4 あたしが娼婦になったなら と登録[4]
  5. ゴー ダウン モーゼ GO DOWN MOSES
    JASRACデータベース上では、外国作品/出典:Z (各種参考資料)
    作品コード:0O5-7962-1 GO DOWN MOSES /ORIGINAL/ と登録[4]
    「行け モーゼ」との日本語タイトルも存在する[4]
  6. 朝日のあたる家 THE HOUSE OF THE RISING SUN
    1971年6月15日新宿花園神社にて収録。
    「朝日楼」とも表記される。
    JASRACデータベース上では、内国作品/出典:PO (出版者作品届)
    作品コード:000-9581-8 朝日楼 と登録[4]
    ※本作は『MAKI LIVE』にも「朝日楼」というタイトルで収録されるが、スタジオ録音された音源は存在しない。

クレジット

演奏者

  • 浅川マキ - Vocals
  • 山木幸三郎 - Arranger
  • 今田勝 - Piano(Tr.02、03、06、09、10)、Organ(Tr.04、11)
  • 飯吉肇 - Piano(Tr.01)
  • 江草啓介 - Piano(Tr.07)、Organ(Tr.05)
  • 久富ひろむ - Organ(Tr.06、09)
  • 栗林実 - Organ(Tr.07)
  • 中牟礼貞則 - Acoustic Guitar(Tr.03)、Electric Guitar(Tr.02、04、06、09、10、11)
  • 秋山実 - Electric Guitars(Tr.01)
  • 成毛滋 - Electric Guitar(Tr.07)
  • 野口武義 - Electric Guitar(Tr.07、08)
  • 瀬谷福太郎 - Electric Guitar(Tr.08)
  • 萩原信義 - Acoustic Guitar(Tr.12)
  • 杉浦芳博 - Acoustic Guitar(Tr.12)
  • 荒川康男 - Electric Bass(Tr.01)
  • 寺川正興 - Electric Bass(Tr.02、03、04、06、09、10、11)
  • 江藤勲 - Electric Bass(Tr.05、07、08)
  • 田畑貞一 - Drums(Tr.01)
  • モト・野村 - Drums(Tr.02、03、04、06、09、10、11)
  • つのだ・ひろ - Drums(Tr.05、07、08)
  • 宮本勲 - Percussion(Tr.05)
  • 川原正美 - Percussion(Tr.05)
  • 川原直美 - Percussion(Tr.05)
  • 南里文雄 - Trumpet(Tr.03)
  • 村田文治 - Trumpet(Tr.02、06、09)
  • 羽鳥幸次 - Trumpet(Tr.02、06、09、10)
  • 片岡輝彦 - Trombone(Tr.02、06、09、10)
  • 上高政通 - Trombone(Tr.02)
  • 戸倉誠一 - Trombone(Tr.02)
  • 青木 武 - Trombone(Tr.02)
  • 市原宏祐 - Tenor Saxophone(Tr.04、10)、Alto Saxophone(Tr.06、09)
  • 砂原俊三 - Baritone Saxophone(Tr.10)
  • 玉木宏樹 - Violin(Tr.01)
  • 風間文彦 - Pianica(Tr.01)
  • 寺口譲 - Pianica(Tr.06)、Harmonica(Tr.09)
  • 原田実 - Harmonica(Tr.08)
  • 望月太八 - Flute(Tr.02)
  • 横田年昭 - Flute(Tr.04)
  • 上原陽子 - Sitar(Tr.05)
  • ゴビンダーズ - Chorus(Tr.05)
  • セントラル・チャーチ・コワイア - Male Chorus(Tr.11)
  • アカデミア・チェロ・クァルテット(Tr.01)

スタッフ

  • 寺本幸司 - Producer
  • 渋谷森久 - Director
  • 森知明 - Recording Engineer
  • 田村仁 - Photographer
  • 周東圀夫 - Designer

発売形態

形態 発売日 品番 発売元 備考
LP 1971年09月05日 ETP-8117 東芝音楽工業 オリジナル発売日。「PTS-DX-CLEAR SOUND SX-68」シールがジャケットに貼付してあるものとないもがある。
1975年04月20日 ETP-7205 東芝EMI 【LP再発】帯は東芝EMI統一の写真入黒帯。¥2300盤
2016年03月23日 UPJY9027 (JAN 4988031135006) ユニバーサルミュージック 【LP限定再発】¥3888盤
CT ZA-1184 東芝音工業 レコード及びCDとはジャケット違い、曲順違い。
CD 1992年07月22日 TOCT-6557 東芝EMI 【初CD化】 音蔵シリーズの1枚として。ジャケットに、オリジナルレコード盤に貼付してあった「PTS-DX-CLEAR SOUND SX-68」シールがそのまま印刷されている。
2011年01月21日 TOCT-27042 EMIミュージック・ジャパン 【CD再発】※完全限定生産盤
2011年デジタルリマスタリング/紙ジャケット仕様。裏ジャケ下部に点ジミが印刷されている。

脚注・出典

  1. ^ CD1992年7月22日発売、規格品番:TOCT-6557、より。筆者:前田祥文
  2. ^ 東芝発売の当時のレコード裏の説明より。
  3. ^ 浅川マキの作品はすべて「作詞」ではなく「作詩」とクレジットされているので、誤記ではない。
  4. ^ a b c d e f JASRAC作品データベース検索サービス J-WID 検索結果
  5. ^ ジョージ・ハリスンのプロデュースによるアルバム『ラダ・クリシュナ・テンプル英語版ロシア語版』のシングル曲。英国1970年3月6日発表。
  6. ^ 浅川マキ・他『ロング・グッドバイ 浅川マキの世界』白夜書房、2011年1月17日、247頁。 談:つのだ☆ひろ
  7. ^ 「ゴビンダ(Govinda)」楽譜に “Gフリジアン” とコードネーム表記。曲全体の調ハ短調(Cm)で構成。
  8. ^ 『新譜ジャーナル別冊 浅川マキの世界』自由国民社、1972年4月15日。 
  9. ^ 朝鮮語の字体(「」)にて表示。

「MAKI II」の例文・使い方・用例・文例

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