記憶力が改善し学習能率が上がるといわれているスマートドラッグ
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/03/20 15:23 UTC 版)
「スマートドラッグ」の記事における「記憶力が改善し学習能率が上がるといわれているスマートドラッグ」の解説
上の"nergics"は記憶力(記憶の書き込み(encording)と思い出し)を増強すると言われている。リストした化合物は記憶力改善効果を期待して利用される。この効果は、脳のエネルギーや酸素の供給、神経成長刺激や神経保護などの範疇において一般的な脳の働きを改善することで生じるものである。その他の特徴的な作用を持つとされる化合物については、各々の項目の箇所に別記した。 その他の記憶の書き込み(encording)と思い出しに明確な効果のあるスマートドラッグとしては以下のものがある。 ホスファチジルセリン(Phosphatidylserine) - リン脂質。記憶力改善効果。ストレスホルモン「コルチゾール」の増加を防ぎと脳の海馬が死んで物覚えが悪くなるのを防止する。 ギンコライド - イチョウの葉に含まれるテルペノイドの一種。記憶力増進や脳内血流改善効果。 ω-3脂肪酸 - オメガ3の欠乏により学習能、視力の低下を防止する。オメガ3は、神経細胞の細胞膜を柔らかくし、樹状突起を増やしたり、軸索の成長を促して脳・神経系の健全性を保つ。オメガ3が不足すると脳内セロトニンの量が減少し、多動性障害を引き起こすという報告がある。アルツハイマー型痴呆やうつ病などの疾病に対してもオメガ3の摂取は有効であるといわれている。 ピラセタム - Piracetam - 記憶力、アルツハイマー病、認知症(痴呆)、失読症、ダウン症を改善。 ローズマリー - ハーブ。記憶力の改善に古くから知られているが、未だに証明はされていない。 バソプレシン - ホルモン、処方薬。 デキストロアンフェタミン - (Adderall, Dexedrine) - 覚醒剤取締法により覚醒剤指定 - 重度の肥満、およびナルコレプシーや注意欠陥多動性障害 (ADHD) などの治療に用いられる。能率向上や娯楽目的での濫用は、ほとんどの国で違法とされる。 グリシン - アミノ酢酸。記憶力を改善。 ナイアシン (ビタミンB3) - 必須栄養素。集中力や記憶力を穏やかに改善する。血管拡張作用。気分安定、強い抗不安作用。副作用:異常亢進、血圧の低下、皮膚の紅潮(血管拡張作用による)、痒み(ヒスタミンの生成による) パントテン酸(ビタミンB5) - コリンからアセチルコリンへの変換の補因子、コリン様作動体、スタミナ増強。 ビタミンB6 - ドーパミン補因子。 ビタミンC - 心臓血管や細胞膜の品質向上、抗酸化物質(脳細胞を保護)、神経伝達物質ドーパミン、セロトニンの補因子。細胞膜安定化剤、コラーゲン合成に関わる。ニューロンを強くし、ダメージを受けにくくする。ドーパミン生成の補因子でもある。
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