心臓血管とは? わかりやすく解説

心臓血管

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/05/14 20:19 UTC 版)

マルファン症候群」の記事における「心臓血管」の解説

大動脈内膜、中膜、外膜3層構造になっているマルファン症候群先天性に中膜が脆弱である。中膜にある結合組織上手く機能せず袋状に壊死起こす。これを嚢胞性中膜壊死と言う。中膜の外側2/3位の位置で中膜が解離し解離した部位血液流れリエントリー)、さらに末梢部で血液が再び血管腔に流れ込むこともあり、これを大動脈解離という。嚢疱性中膜壊死になって脆弱化した上行大動脈基部動脈壁は血行力学的な負荷受けて大動脈弁輪が引っ張られ内腔大動脈弁を囲む輪が広がってしまう。これを大動脈弁拡張症(AAEと言う。つまり大動脈起始部分大動脈大動脈弁につながる領域)が拡張広がる)する。 大動脈弁構成する3つの弁が弱くなって、上手く結合しなくなるなど、大動脈弁きちんとしまらなくなる。これを大動脈弁閉鎖不全症AIと言う大動脈閉鎖不全症になると拡張期大動脈から心臓血液逆流してしまう大動脈弁逆流(症)(AR)。大動脈から心臓血液逆流する事を大動脈弁逆流と言う逆流による負荷から心不全起こす大動脈弁拡張症により上行大動脈洋なし状に拡大して大動脈解離が起こる。 僧帽弁の弁尖と、弁尖が逆流方向開かないようにふんばる腱索結合組織弱まって薄くなると、変性起こして弁の支持弱まる。 弁の可動性増大して僧帽弁の弁尖が逆流方向開いてしまう。これを僧帽弁逸脱症MVPと言う僧帽弁逸脱症起こす僧帽弁きちんとしまらないので僧帽弁閉鎖不全(MR)(粘液腫変性による僧帽弁逸脱)となる。僧帽弁閉鎖不全起こす左心室から左心房血液逆流が起こる。これを僧帽弁逆流と言う。これらは心臓作業負荷増加させて、動悸息切れ不整脈過度疲労過労)を症状引き起こす可能性がある。これらの異常な血流心雑音生じ可能性があり、それは聴診器聞くことができる。時間の経過ともに、心臓肥大する可能性がある。それは心不全起こす可能性がある。 僧帽弁腱索断裂して重大な僧帽弁逸脱症合併する事もある。 バルサルバ洞の拡大を伴う。 末梢血管脆弱性から頭痛起こす先天性心疾患場合もあり。出産時高血圧などから大動脈解離をおこしマルファン症候群発見される症例もある。大動脈瘤破裂により突然死する危険もある。

※この「心臓血管」の解説は、「マルファン症候群」の解説の一部です。
「心臓血管」を含む「マルファン症候群」の記事については、「マルファン症候群」の概要を参照ください。

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