西区の狼
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/14 10:51 UTC 版)
顎鬚(あごひげ) 声 - 樋口智透 本名不明。私立烏田高校2年生で、洋らと度々半額弁当を争う無名の狼。ホストのような外見で、坊主とはコンビではなくお互いの本名すら知らない間柄であるにも拘らず、高頻度の確率で行動を共にする。 なお、第5.5巻に掲載されたイラストでは耳と唇にピアスを空けているが、本文中にそれに関する記述は無い。 BD/DVDアニメでは顎鬚・坊主・茶髪の組み合わせで登場シーンが増加した。 戦闘スタイルは拳を主としたストリートファイト。 坊主(ぼうず) 声 - 高橋良吉 本名不明。私立烏田高校2年生で、洋らと度々半額弁当を争う無名の狼。顎髭とよく行動を共にしている。見た目は漫画『ドラゴンボール』に登場するキャラクター、クリリンに瓜二つである。烏田高校の学園祭ではクリリンのコスプレでたこ焼き屋をしており、それを見た狼達から爆笑され、あやめにネタにされた。 勝率は悪くないため、それなりの腕がある事は自覚しているが、二つ名を持った茶髪にふくめ自分よりも勝率が上回る顎鬚に対して、焦りのようなものを感じている。 BD/DVDアニメでは顎鬚・坊主・茶髪の組み合わせで登場シーンが増加した。 戦闘スタイルは中国拳法まがいの徒手空拳。 茶髪(ちゃぱつ) 声 - 中村繪里子 本名不明。私立烏田高校3年生で、洋らと度々半額弁当を争う女性狼。ふくよかで大変発育した乳房の持ち主。いつも顔の上半分が隠れている。 BD/DVDアニメでは顎鬚・坊主・茶髪の組み合わせで登場シーンが増加した。プールでも洋と激しい一騎打ちを繰り広げるもブラジャーが外れ乳房が露出してしまうという危機に陥る。(乳首は長髪で隠され披露されなかった。)乳首を隠しながら一騎打ちを続けるも、当初は大声で騒ぐなど羞恥心を示す部分が強調されている。 BD/DVDの最終話では目の付いた顔が公開されている。 西区の無名の狼達の中では一番二つ名持ちに近い人物と称されていたが、第8巻で《シーリーコート》の二つ名を得た。 顎髭と坊主とは戦友と呼び合い、お互いを認め合っている。 戦闘スタイルは掌底打ちを主とした徒手空拳。 彼女同様、目元の隠れた弟がいる。 ダンドーと猟犬群 壇堂と彼が組織した剣道部の部員たちにつけられた二つ名。争奪戦におけるスタイルは、壇堂がリーダーである場合とそうでない場合とで完全に異なる。 壇堂が参加する場合、猟犬群(剣道部の部員たち)が他の狼をつかむなどして動きを妨害し、その間にダンドーが攻撃して戦えなくなるまで叩きのめす。完全な集団戦であり、二つ名クラスの狼が手を組まない限り対抗できない。猟犬群はダンドーが弁当を取るために組織しており、ダンドーが弁当を取るまで猟犬群は弁当を取ってはならず、足りなければ全員に行き渡らないこともありえるという完全にダンドー本位のシステムだが、他の狼が大体戦えなくなった後、猟犬群は楽に弁当を取ることができるために成立している。 壇堂が不参加の場合、山原がリーダーとなる。猟犬群を甲乙2つのグループに分け、甲が他の狼を押しのけて道を作り、乙がそこを通って弁当を取る。弁当を取った後の乙は弁当を持っている者を攻撃してはならないという、争奪戦のルールを利用して壁役となり、甲に弁当を取らせる。 猟犬群のリーダーが卒業する際には、猟犬群のリーダーを別の部員に引き継がせるようである。壇堂 健治(だんどう けんじ) 声 - 斧アツシ 私立烏田高校の国語教諭であり、剣道部の顧問。《ダンドーと猟犬群》の総指揮者。学生時代からスーパーを駆けている。彼一人を指して《ダンドー》と呼ぶこともある。普段は烏田高校の近くのラーメン屋をメインにしているが、財布が心許なくなってくると猟犬群を組織してスーパーに来る。 争奪戦におけるスタイルは、ダンドーと猟犬群の項目を参照。 山原 知昭(やまはら ともあき) 声 - 岡本信彦 私立烏田高校3年。剣道部に所属している少年。 顧問である国語教師の健治を筆頭とする《ダンドーと猟犬群》の代表。ダンドーが参加しない場合は単独で猟犬群を運用する。組織立って半額弁当を得る犬。洋と花を組織に誘ったが、断られてプライドを傷つけられたため、洋と花を目の仇にしている。原作でのキャラ紹介では「山原」とだけ表記されていたが、アニメ版ではフルネームが設定された。 金城 優(かねしろ ゆう) 声 - 宮野真守 私立烏田高校3年。長身の少年。あやめと同じくバイクを移動手段として利用する。 烏田高校に所属しているが特待生であり、出席を免除されている。その代わり、海外の大学の研究機関に所属している。 買い物用のカートを片手で持ち上げる膂力があり、相手の行動を誘導することにより自爆へ導くほか、天井や壁を利用してアクロバティックな動きをするなど、多種多様な戦闘スタイルを持ち、その魔法のような闘い方から《魔導士(ウィザード)》の二つ名を持つ、西区最強の狼。 東区最強の《オオカバマダラ》に勝利した実績がある。以前はHP部に所属しており部長として部を牽引していたが、脱会している。洋の成長を楽しみにしている。 バレンタインで仙に告白されるも、女としての仙には興味がないとして一蹴。さらにその後スーパートキワにて洋ごと場を殲滅し、彼女の繊維を完全に喪失させた。しかし白粉・白梅の暗躍で復活した仙によって洋が金城への戦い方を完成させると、孤独に上り詰めてきた自身の生きざまを否定され、ついには洋に屈した。 アニメ版では海外留学のためにアメリカへ旅立ち、狼たちは仙を後継者として見ている。 戦闘時はシンプルかつ独特なリズムの技を放ち、本人いわく「理解はできても対応はできない」。実際に遠藤や沢桔姉妹はその戦い方を理解していたようだが、対応できずに敗戦していた模様。一方で仙はそのスタイルを模倣できており、金城に立ち向かう洋に同好会の掟をなくしてまで戦いを挑み、そのスタイルを伝授している。 ウルフヘア 本名不明。烏田高校1年の女性狼。容姿は活発的な可愛らしい少女だが、食べ物を前にすると目の色が変わる。洋よりも後に狼になってビッグ・マムの店を縄張りにしており、そこで働く柚子に憧れている。 実は仙の部屋の隣に住んでおり、ひょんなことから洋に「ウっちゃん」と呼ばれるようになる。 争奪戦では珍しい柔道を使い、合気道や柔術といった類の技を織り交ぜる。腹の虫の加護が攻撃力よりも耐久力に回っているようで、打たれ強い。 ビッグ・マムから洋のことを「幼女に手を出す最低のペド野郎」と聞いているため、非常に警戒している。また、好意を抱いてくるジョニーをストーカーと勘違いしており、洋共々危険視している。ジョニーについては、洋の陰に隠れるほどの危機感を抱いている模様。 烏頭 みこと(うず みこと) 烏田高校の卒業生で現在は専門学校に通う19歳。高校時代はHP部と、心霊現象研究部の副部長を掛け持ちしていた。《ウルブズベイン》の異名を持つ。相手の食欲を奪うようなグロいトークと、痺れるような重い一撃を武器に戦う。毒使い。 かつて喨と交際していたが、後輩の優に惚れたために別れる。しかし優に全く相手にされなかったために仙に嫉妬し、彼女を狼の世界から追放しようと試みたことが優の逆鱗に触れ、優の退部の引き金を引く。 本編にて、なぜか除霊のできるオカルト寄りのメイド喫茶で働いている。洋の付き添いで訪れたあせびに危機感を感じ、従業員総動員で除霊に挑んだが全滅させられた模様。 山木 柚子(やまき ゆず) 丸富大学の4年生のリアルボクっ娘。《ガリー・トロット》の二つ名を持つ。半額神《ビッグ・マム》の弁当に心奪われ、東区の学校に所属するも西区のスーパーを縄張りにしている女性狼。ここ数年で一気に台頭した大手アパレルメーカーを経営している兄が3人おり、自身も大学卒業後は兄の会社に就職が内定している。ノーブラ派。 「相手の腹部に指を突き立て、全力で締め上げる」技を得意としていたが、乱戦では不利だと諭され封印していた。洋との一騎打ちに際してその封印を解き、勝利している。 しかし再戦時、仙に一撃で倒される。戦闘後、ビッグ・マムの弁当をねだって彼女たちと夕餉を共にした際、ビッグ・マムの弁当に対する反応を見た茉莉花から「ビッグ・マムに恋しているのでは」と諭されたことから、ビッグ・マムへの恋心を自覚した。現在はビッグ・マムの店で働いている。
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