網走刑務所
網走刑務所
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/16 04:14 UTC 版)
「龍が如くシリーズの登場人物」の記事における「網走刑務所」の解説
『5』に登場した北海道の網走にある刑務所。 馬場 茂樹(ばば しげき) 声 - 大東駿介 他の刑務所から網走刑務所に移送されてきた冴島と同房の囚人で、北海道の極道組織である北方組の一員を称していたが、実は黒澤一派の一人である。戦闘では足技を主体とした総合格闘術を使用し、細身の体格ながらも大柄の相手に引けを取らない。兄弟のために殺人を犯して服役し、組に捨て駒扱いされたことから外の世界に出ることを嫌がるも冴島の働きにより仮出所を決意した。その後、所内で起こった囚人同士の刺傷事件の犯人にされてしまうが、冴島らの力で無実と証明される。その後は副所長の高坂から頼まれ、冴島と共に脱獄するも途中で雪山で遭難し、後に冴島と奥寺に助けられ、共に月見野へ向かう。その後、身の上話も全て作り話(刺傷事件も自作自演によるもの)であることや目的は冴島の出所のタイミングを操作するためだったこと、更には行動を共にするうちに彼の男気に惚れて任務に対しての躊躇が生じたことを明かし、その場で自殺しようとしたが、冴島に止められて彼との戦いの末に倒される。その後は恥を忍んで今は見逃すように懇願して神室町に向かい、黒澤の指示で動きながらも桐生に情報を与えたり、遥に桐生の言葉を伝えた上で後述の件によりコンサートの中止を勧めたりと冴島の恩義に報いるための行動を起こす。その後、日本ドームコンサート当日には黒澤の指示に従って遥を狙撃しようとするが、良心の呵責に苦しんだ末に指示を無視してそのまま立ち去ろうとしたところを裏方としての仕事に徹し切れていない中途半端な姿勢に怒りを覚えた品田の手により叩きのめされた。その後は冴島に謝罪をしながら自ら命を絶とうとするも駆けつけた高坂達によって止められ、最終的には罪を償うために網走へ帰る。 高坂 誠司(こうさか せいじ) 声 - 桐本琢也 網走刑務所の副所長。「囚人を更生させる」という仕事と規則に忠実で、違反があれば立場を活かして刑期延長と仮出所取り消しの処分を決める。冴島を事情を知った上で要注意人物としてマークしていたが、破門されてもなお意志を貫く冴島の人柄に触れるにつれて徐々に同情的な立場を取るようになる。その後は冴島の処遇の不自然な点を問い合わせようとした所長が殺されたことや釘原が大量の囚人を呼び寄せたことから強大な権力を持つ何者かに冴島の命が狙われていることを悟り、冴島達の命を守るための苦肉の策として彼らを刑務所の外に逃がそうとしたことで運悪く釘原に刺されるも大島の治療を受けて一命を取り留めた。その後、超法規的措置を使って大島と日村を刑務所から連れ出し、コンサート会場に駆け付ける。 大島 平八郎(おおしま へいはちろう) 声 - 掛川裕彦 網走刑務所で冴島と同房の囚人で、房のメンバーの中では最年長の存在。冴島のサブストーリーではかつては窃盗数15000件以上にして逮捕歴無しの「背広の平八郎」と呼ばれるスリであったことや60歳の誕生日に妻が別の男の下へ去って行ったことを機に自首したこと、更には悪人からしか盗みをしない義賊であったことが自身を追っていた刑事の荒関から語られている。馬場の無実を冴島や日村と共に晴らそうとした時には、刺傷に使われたノミを刑務官の下から盗み出し、それが釘原のものであることを突き止める。その後は若い頃に習っていた医療技術を活かして冴島に鎮痛剤を横流ししたり、釘原に刺された高坂を手当てした。その後、高坂や日村と共にコンサート会場に駆け付けた際は馬場の自殺を止めると彼に平手打ちをしつつも説得し、共に網走へ帰った。 日村(ひむら) 声 - 幸野善之 網走刑務所で冴島と同房囚人で、冴島のことを親分と呼んだりしている飄々とした雰囲気の房のムードメーカー。良くも悪くも見栄っ張りな性格をしており、月見野の地図をテーブルの上に広げてはそれを見ながら過去に娑婆で体験した出来事を思い出す形で妄想するという趣味を持ち、特にキャバクラに入り浸っているために「かぐや」というキャバ嬢がお気に入りである。冴島のサブストーリーでは、元捜査一課の刑事であることや自身の汚職(収賄罪)が原因で罷免して収監されていたことが判明するが、それでも後輩や同僚からは慕われていた事が判明する。馬場の無実を冴島や大島と共に晴らそうとした時には、前述の経歴から刑務所内では囚人達から逆恨みされることを恐れて素性を隠していたことを明かす。その後、冴島達が脱獄する際は釘原を射殺し、コンサート会場では馬場の自殺を止めるためにスナイパーライフルを弾き飛ばしたりと刑事時代の銃の腕前を発揮して仲間達をフォローした。 釘原 広志(くぎはら ひろし) 声 - 神奈延年 網走刑務所の囚人で、木工作業班のリーダー格でもある頭から左目にかけてかなり大きな傷跡を持つグロテスクな外見の男だが、実は馬場の部下である。刑務所内で表沙汰にならないように顔への攻撃は避けるなど見た目通りに狡猾で、残忍な性格をしている。戦闘では両手を前に突き出した独特な構えから繰り出す意表を突いた攻撃を得意とする。黒澤の指示で屈強な囚人達を手下に従えて東城会の大幹部という勲章を持つ冴島を付け狙い、運動時間中に人気のない倉庫に呼び出しては一方的に暴行を加える。その後は脱獄しようとした冴島に多数の兵隊を引き連れて襲い掛かるも敗北し、直後に手首を散々踏みつけられる。その後、立ち去ろうとした冴島に悪あがきとばかりに銃を向けるが、最後は駆け付けた日村に撃たれて死亡する。
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