管理教育的とされることのあるもの
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/18 15:03 UTC 版)
「管理教育」の記事における「管理教育的とされることのあるもの」の解説
「体育会系」も参照 「校則問題」も参照 以下に挙げるのは、過去の日本国内の教育で行き過ぎた管理の具体例として問題視されたり疑問が呈され、一部では撤回された管理内容である。こういったものの中には、事故や事件により負傷ないし死亡した生徒やその関係者が問題を提起して社会運動になったり、あるいは裁判で争われたケースも見られる(校則#ブラック校則も参照)。なお、本セクション及び「管理教育と自治」「管理教育の地域性」各セクションの出典は参考文献欄にISBNとも明記されている。 遅刻を理由の如何によらず容認せず、徹底させる意図で危険行為を辞さない態度 登校時の校門指導と校門閉鎖 生徒の意見を聴取せずに制定される校則男子丸刈り強要や女子ヘアスタイルの厳密な適用(頭髪の長さを物差しで測る行為も行われた) 制服・制帽着用の強制と厳密な適用(女子生徒のスカート丈を『定規で測る』などの厳格なチェックや、休日の私的外出にも制服着用させるケースあり) 校内生活での制服着用強制 体罰の行使 朝礼、業間体育(全校統一授業 2時限目と3時限目の間に行われるためこの名がある)への強制参加 学校教練風の、統制された体育授業(集合時や準備体操時に大声を出すよう強制され、声が小さいとやり直させるなど) 運動会(体育祭)における行進・組体操・ダンス・マスゲーム等の長期にわたる反復練習、体罰や言葉の暴力も伴う厳しい指導(所謂「しごき」)を通して形成される統一された動き 運動会におけるナチス式敬礼、ガチョウ足行進の強要 強歩大会の強制参加や競争原理の促進(たとえ体調不良でも不参加が認められない、目標順位を設定されその順位に入らないと罰則など)。強歩大会は走行距離が数十kmと長く、本来は完走を目的としているが、このような行為により数km程度の持久走大会との線引きが曖昧になったり、無理な競争促進の結果体調や交通を主因とした死亡事故が多発している。 合唱コンクールの強制参加 課外(早朝、定時後)の学習強制(ゼロ時限・7時限など)や休日(土曜日の午後や長期休暇中など)補習の強制参加 部活動の加入強制(特に、運動部への加入が強制されている場合や存在するクラブの数が極端に少ない場合)部活動での教職員や上級生による、「しごき」と称する下級生への体罰や暴力行為の行使、理不尽な上下関係の強要など。 日本の高校野球(日本高等学校野球連盟)礼儀作法の重視や服装規定などが、人権の観点から管理教育的とする見解もある。 学習指導要領への服従強要 教育勅語 持ち物検査と私物の没収 学区外外出時の事前届出制 非常に細かい行動規則n度の傾きで挙手する 会釈時の上半身の角度 授業時に鉛筆、消しゴム、教科書、ノート等の置く位置の指定 学習成果の公表(各人のテスト点数により色の異なるシールを貼った表を掲示する) 新聞部や放送部などの報道活動への干渉(表現の自由の制限) 三角食べの強要、給食を時間内に完食できない生徒に対する給食指導教諭や給食指導係によるいじめや拷問 広報委員会を学校関係者が乗っ取り学校に都合のよいプロパガンダポスターの掲示をさせる 学校に都合のよいプロパガンダポスターを校内中に掲示する この他、オートバイ(原動機付自転車)の禁止に絡んで運転免許証の取得に厳しい罰則を設けることや、赤毛の生徒に髪を黒く染めることを強要したケース(混血である金髪の生徒には強制されていない)、禁止された物品の校内持ち込みをチェックする上で個人のプライバシーに関わるような部分にまで踏み込んだ所持品検査なども問題視された。これら問題視されたケースでは、個々の理由を無視して規則の徹底と画一化を押し通した結果として、実質的に問題とはなりえない生徒の排斥といった事態に至った事例も報じられている。
※この「管理教育的とされることのあるもの」の解説は、「管理教育」の解説の一部です。
「管理教育的とされることのあるもの」を含む「管理教育」の記事については、「管理教育」の概要を参照ください。
- 管理教育的とされることのあるもののページへのリンク