がいじつ‐リズム【概日リズム】
読み方:がいじつりずむ
概日リズム
英訳・(英)同義/類義語:circadian rhythm, ciecadian rhythm
環境の変化に関係なく,概ね一日のリズムで変動する生命現象。明暗のサイクルなど。
日周期活動
概日リズム(がいにちりずむ)
概日リズム
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2023/12/26 13:45 UTC 版)
概日リズム(がいじつリズム)、サーカディアン・リズム(英語: circadian rhythm)とは、約25時間周期で変動する生理現象で、動物、植物、菌類、藻類などほとんどの生物に存在している。一般的に体内時計とも言う。厳密な意味では、概日リズムは内在的に形成されるものであるが、光や温度、食事など外界からの刺激によって修正される。
注釈
- ^ ツァイトゲーバー、ドイツ語で時を与えるものの意味。
出典
- ^ a b 小池茂文,小池康壽 2008, p. 69.
- ^ ハワード・ヒューズ医療研究所「仮想博物館」 を参照
- ^ “生物時計研究の歴史 - 花井@産総研”. 国立研究開発法人産業技術総合研究所. 2021年10月11日閲覧。
- ^ Blue light has a dark side, Harvard Health Publication, 2015,9,2
- ^ “単純な生化学反応から自律振動子を作る仕組みを解明”. 理化学研究所 (2012年10月19日). 2018年7月25日閲覧。
- ^ a b 真夜中の強い光は体内時計をバラバラにする2007/10/22 独立行政法人 理化学研究所
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- ^ Shinohara, Yuta; Koyama, Yohei M.; Ukai-Tadenuma, Maki; Hirokawa, Takatsugu; Kikuchi, Masaki; Yamada, Rikuhiro G.; Ukai, Hideki; Fujishima, Hiroshi et al. (2017-09-07). “Temperature-Sensitive Substrate and Product Binding Underlie Temperature-Compensated Phosphorylation in the Clock” (English). Molecular Cell 67 (5): 783–798.e20. doi:10.1016/j.molcel.2017.08.009. ISSN 1097-2765. PMID 28886336 .
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- ^ 小池茂文,小池康壽 2008, p. 72.
- ^ 小池茂文,小池康壽 2008, p. 73.
- ^ 日本経済新聞社・日経BP社. “夜勤の発がん性は除草剤並み 深夜サービスのリスク|ナショジオ|NIKKEI STYLE”. NIKKEI STYLE. 2023年4月12日閲覧。
- ^ Shafi, Ayesha A.; Knudsen, Karen E. (2019-08-01). “Cancer and the Circadian Clock” (英語). Cancer Research 79 (15): 3806–3814. doi:10.1158/0008-5472.CAN-19-0566. ISSN 0008-5472. PMC PMC8121183. PMID 31300477 .
- 1 概日リズムとは
- 2 概日リズムの概要
- 3 歴史
- 4 光と生体時計
- 5 脚注
概日リズム
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/05 03:52 UTC 版)
CK1εとCK1δ(英語版)は、哺乳類の概日リズムを生み出す、遺伝的な転写-翻訳(-翻訳後)フィードバックループに必要不可欠である。 CK1εはショウジョウバエホモログであるdouble-time(DBT)が1998年に発見され、時計遺伝子としての機能が示唆された。double-timeはヒトのCK1εと86%が同一である。double-timeの変異は概日リズムを変化させることが示され、異常なフリーラン周期(free-running period)を示す2つのDBT変異体が得られた。そのうち1つは蛹段階で致死となり、低リン酸化型PERタンパク質の蓄積が引き起こされた。その後、DBTがPERをリン酸化する役割があることが明らかにされ、その哺乳類ホモログも同様の役割を持つことが示唆された。 2021年、CK1の阻害によって組織の概日リズムを数日にわたって調節する光応答性阻害剤が開発された。こうした調節因子は時間生物学研究や、周期が同調していない器官の修復に有用である可能性がある。
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概日リズム
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/03/19 18:53 UTC 版)
ヒトでは、メラトニンは松果体によって生成され、それは小さな内分泌腺であり、脳の中心部にあるが血液脳関門の外側である。メラトニンの信号は、化学的に眠気を起こし体温を低下させることによって睡眠覚醒周期を調節する系の一部を形成するが、中枢神経系(特に視交叉上核、またSCNとも)は、(1度仮定された)メラトニンの信号よりも傍分泌と内分泌系における多くの成分において1日の周期を制御している。 乳幼児のメラトニンの濃度は、出生後約3カ月で深夜から午前8時の間に最高濃度が計測され定期的となる。 ヒトでは、メラトニンの90%は肝臓を通して単一通過で除去され、小量は尿中に排泄され、小量は唾液中に見つかる。 ヒトのメラトニンの生成量は年齢に伴って減少する。また子供が10代になるまで、メラトニン放出の毎晩のスケジュールは遅れており、後になって睡眠と起床の時刻を統制する。
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概日リズム
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/04/29 02:48 UTC 版)
シノルニトサウルスと現生の鳥類や爬虫類との強膜輪の比較から周日行性(英語版)であることが示唆される。つまり、短い間隔で終日活動していたようである。
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概日リズム
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2019/12/23 12:46 UTC 版)
生物時計はいくつも知られているが、たとえばサーカディアンリズム(概日リズム)、光周期性(光周性)などがある。周期は短いものから長いものまで様々あり、短い周期のものでは、酸化還元補酵素の還元度の周期変化による秒・分単位のもの、また心臓の拍動、脳波、などがあり、周期の長いものでは、鳥の渡り・魚の回遊・植物の開花などに見られるように季節単位(年単位)のものもある。だが周期性のものだけでなく、一定時間の経過だけを示す「タイマー型生物時計」(砂時計型生物時計)と呼ばれるものもあることが知られている。 特によく知られているのは日周の機構である。動物・植物を自然環境から切り離し、時間帯で変化しない定常光のもとにおいても、動物の排出物質の濃度は日周リズムを示すものが多いことなどから動植物には時計機構が内在していることが判っている。ただしその機構がどこにどのような形、しくみで存在しているのかについては詳しくは判っていない。ただし生物の体内の日周リズム機構は正確に24時間周期で動いているわけではない。(多くの場合)少しずつ遅れる方向にズレている。おおよそ25時間周期といわれ、光を浴びることによってリセットされる。そういったわけで「サーカディアンリズム(circadian rhythm)」「概日リズム」と呼んでいるわけである。自然界に生きている生物は、日照の有無による明暗、昼・夜があるので、それを用いて生物時計のずれを補正している。 生物の生命時計は環境の影響を遮断しても約24時間周期のリズムを継続できる。これはラットの実験で一定条件の温度、明るさのもとで温度や明るさの情報から時間を判断できないよう飼っても24時間周期の生活リズムが確認されている。
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概日リズム
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/10/11 08:08 UTC 版)
詳細は「概日リズム」を参照 概日リズムは約24時間周期で変動する生理現象であり、時間生物学研究の中心的な課題である。 恒常暗、恒常明など恒常条件で維持される活動・生理的リズムを「概日リズム」とよび、自然状態や24時間周期の明暗リズム環境下でのリズムは「日周リズム(diurnal rhythm)」と呼ばれるが、しばしば混同される。
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