時間生物学用語集 |
circa-
「約」「ほぼ」を意味する、ラテン語由来の前置詞であるが、環境サイクルの長さを表す語と連結して生物リズムの周期を表すのに用いる。
[例]
circadian rhythm: circa(約)+dies(一日)=約1日(概日リズム)
circabidian r.: circa+bi(2)+dies=約2日
circalunar r.: circa+lunar(月)=約ひと月(概月リズム)
circannual r.: circa+annual(年)=約1年(概年リズム)
circaseptan r.: circa+septenary(7)=約7日
circatidal r.: circa+tidal(潮汐)=約半日(約12.4時間)
circasyzygic r.: circa+syzygy(朔望月)=約1月(約29.5日)
circadianの語を提唱した Halbergは、その範囲を、統計学的配慮を基に24±4時間としている。これは、実際の測定値の大部分を含むものであるが、周期は生物によってあるいは環境や遺伝的条件などによって変わり、この範囲を越えることもある。
circadain rhythm(概日リズム)は、環境サイクルのない、いわゆる恒常環境下でその存在が確かめられるものである。実験では、すべての環境要因を一定に保つことは事実上できない。したがって普通は、明るさと温度をできるだけ一定に保ち、それを恒常環境といっている。明るさに関しては、リズムが比較的安定して現われるという意味で、恒暗条件が基本になる。
circadian rhythmには、24時間を中心にしたある範囲の環境サイクルに同調する性質がある(→entrainment, synchronization 同調)。実験あるいは観察が24時間環境サイクルだけで行われる場合、そこで現われた生物現象の1日の変動も、内因性を確かめないまま(恒常環境の実験をすることなしに)circadian rhythmと呼ぶことがあって、用語上多少の混乱がある。
内因性を確かめないままcircadian rhythmという語を使うのは、ほかの実験、観察で(ほかの人が行った分も含めて)内因性であることがすでにわかっている場合、あるいは、このリズムの普遍性を根拠にして、内因性を一般的なこと(あるいは自明のこと)とみる場合などがある。前者では、circadianの使用は無理がないと思われるが、後者では、厳密にいえば、別の語をあてるのがいい。そのためには次ぎのような語がある。
daily, day-night, dian, diel, 24-hour
さらに厳密にいえば、これらの語の後にはrhythmではなく例えばvariationをもってきて、24-hour variationというように表す。rhythm自体、内因性の意味を含んでいるから、内因性かどうかわからないときは、この種の表現のほうが適当と思われる。
diurnal は本来「昼」あるいは「1日」を意味するが、混乱を避けるためにnocturnal「夜」に対する言葉として「昼」の意味でだけ用い、「1日」の意味での使用は避ける傾向にある。
環境サイクル下の1日のリズムを表す言葉として、日周(期)リズム、日周変動などがある。医学では「日内」が「日周」と同じ意味で使われることもある。種々の制限のため長期の観察、実験をすることが難しく、周期の存在自体も確かでない場合がある。「日内」は、このような時、1日の変動を記載するものとして、「日内変動」という形で使うのであれば、むしろ適切な言葉であろう。これに対応した英語としてwithin-a-day variationがある。
上に述べたようなことは「circadian」以外のリズムについても問題になるはずであるが、研究の対象になることが余り多くないので、いまのところ表面化していない。ただ、例えばcircaseptan(約1週間)のように、周期の呼称に対応したサイクルが環境の側に果たして実際に存在するのかどうかということが議論になっている場合もある。
circadian rhythm: circa(約)+dies(一日)=約1日(概日リズム)
circabidian r.: circa+bi(2)+dies=約2日
circalunar r.: circa+lunar(月)=約ひと月(概月リズム)
circannual r.: circa+annual(年)=約1年(概年リズム)
circaseptan r.: circa+septenary(7)=約7日
circatidal r.: circa+tidal(潮汐)=約半日(約12.4時間)
circasyzygic r.: circa+syzygy(朔望月)=約1月(約29.5日)
circadianの語を提唱した Halbergは、その範囲を、統計学的配慮を基に24±4時間としている。これは、実際の測定値の大部分を含むものであるが、周期は生物によってあるいは環境や遺伝的条件などによって変わり、この範囲を越えることもある。
circadain rhythm(概日リズム)は、環境サイクルのない、いわゆる恒常環境下でその存在が確かめられるものである。実験では、すべての環境要因を一定に保つことは事実上できない。したがって普通は、明るさと温度をできるだけ一定に保ち、それを恒常環境といっている。明るさに関しては、リズムが比較的安定して現われるという意味で、恒暗条件が基本になる。
circadian rhythmには、24時間を中心にしたある範囲の環境サイクルに同調する性質がある(→entrainment, synchronization 同調)。実験あるいは観察が24時間環境サイクルだけで行われる場合、そこで現われた生物現象の1日の変動も、内因性を確かめないまま(恒常環境の実験をすることなしに)circadian rhythmと呼ぶことがあって、用語上多少の混乱がある。
内因性を確かめないままcircadian rhythmという語を使うのは、ほかの実験、観察で(ほかの人が行った分も含めて)内因性であることがすでにわかっている場合、あるいは、このリズムの普遍性を根拠にして、内因性を一般的なこと(あるいは自明のこと)とみる場合などがある。前者では、circadianの使用は無理がないと思われるが、後者では、厳密にいえば、別の語をあてるのがいい。そのためには次ぎのような語がある。
diurnal は本来「昼」あるいは「1日」を意味するが、混乱を避けるためにnocturnal「夜」に対する言葉として「昼」の意味でだけ用い、「1日」の意味での使用は避ける傾向にある。
環境サイクル下の1日のリズムを表す言葉として、日周(期)リズム、日周変動などがある。医学では「日内」が「日周」と同じ意味で使われることもある。種々の制限のため長期の観察、実験をすることが難しく、周期の存在自体も確かでない場合がある。「日内」は、このような時、1日の変動を記載するものとして、「日内変動」という形で使うのであれば、むしろ適切な言葉であろう。これに対応した英語としてwithin-a-day variationがある。
上に述べたようなことは「circadian」以外のリズムについても問題になるはずであるが、研究の対象になることが余り多くないので、いまのところ表面化していない。ただ、例えばcircaseptan(約1週間)のように、周期の呼称に対応したサイクルが環境の側に果たして実際に存在するのかどうかということが議論になっている場合もある。
ウィキペディア |
circa
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2010/04/30 17:08 UTC 版)
circa(キルカ、サーカ)は、「約」「およそ」「頃」を表すラテン語である。
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[続きの解説]
「circa」の続きの解説一覧
- 1 circaとは
- 2 circaの概要
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