生物時計とは? わかりやすく解説

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せいぶつ‐どけい【生物時計】

読み方:せいぶつどけい

生物体内そなわっている考えられる時間測定機構。約1日周期サーカディアンリズム光周性渡りをするときに太陽によって方角定めることなどから知られる体内時計

「生物時計」に似た言葉

生物時計

【英】:biological clock
別名:体内時計

circa-rhythm(概リズム)の中枢機構。単にclock(時計)ともいう。環境サイクル長さ似た周期自律的に振動し種々の生理機能作用してリズム発現させるはたらきをもつ。概日リズム支配する生物時計(circadian clock 概日時計)の所在として、哺乳類のげっし類(ネズミの類)では視床下部のsuprachiasmatic nuclei視交叉上核)が知られている。また、鳥類では、pineal body松果体)が最も注目されているが、目や視交叉上核概日リズム支配に関わっているといわれ、所在特定の組織限定することはできない昆虫のなかで、ゴキブリコオロギでは、 複眼のすぐ奥に位置するoptic lobes(視葉)、また、ナツメガイ軟体動物後鰓類)では目の奥にあるbasal retinal neurons網膜基部ニューロン)に時計がある。体内に概日時計複数あり、それらの間に主従関係想定される場合もある。その場合、主の方をmaster clock(主時計)、従の方をslave clock(従時計)とよぶことがある

生物時計

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2023/02/25 17:05 UTC 版)

生物時計(せいぶつどけい、: biological clock[1][2])とは、生物が生まれつきそなえていると考えられる時間測定機構[1][3]体内時計(たいないどけい)[2][3]生理時計(せいりどけい、: physiological clock)とも言う[1]。生物の睡眠や行動の周期に影響を与える。哺乳類では脳の視交叉上核によるとみなされている。生物時計の代表的な例として、約25時間周期で変動する生理現象であり、動物植物菌類藻類などほとんどの生物に存在している概日リズムがある。


  1. ^ a b c d e 岩波 生物学辞典
  2. ^ a b c d e f g h i j k l m ブリタニカ百科事典【生物時計】
  3. ^ a b 広辞苑 第六版【生物時計】
  4. ^ a b c d 『Newton別冊 時間とは何か改訂版』(ニュートンプレス 2013年5月15日)
  5. ^ a b デジタル大辞泉
  6. ^ a b 医学博士小池茂文, 2008 & p69.


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