柔道部員
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/03/21 09:41 UTC 版)
高瀬 雅(たかせ みやび) 1年葵組。162 cm・46 kg。醍醐北中学出身。 明朗快活で陽気な熱血少女だが、鋭い観察眼と巧みなコミュニケーション能力も併せ持ち、周囲の事を考えて冷静な行動もできるという、年齢に見合わぬ「食えない性格」の持ち主。九条ら1年生初心者が柔道部へ入部するように導いた。中学時代には44 kg以下級で京都2位に入った実績を持ち、部内でも大石に次ぐ実力の持ち主。説明好きで、自分の練習の空き時間には初心者である1年生に対する指導を理論解説を交えて効果的に行っている。黒帯は中学時代に取得しており初段。クラスでは学級委員を務める。理事長の高瀬螢生の姪にあたるが、縁者であることは口止めされており、公になれば退学になると螢生から言い渡されている。小浜によると容姿も行動も若い頃の螢生に似ているとのこと。遠くの物を見るときなどは時々眼鏡をかける。 九条 京(くじょう みやこ) 1年葵組。138 cm・38 kg。御陵中学出身。 初心者で体格も小さいが、体力測定では高瀬を超える跳躍力や敏捷性を記録するなど身体能力は高く、高瀬や大石からも素質があると見られている。新学期の初練習で高瀬が柔道をする姿に魅入られ、他の同級生と共に入部。しかし、金春に対して放った言葉が元となり練習中に締め落とされてしまう。以来、打倒金春を目標として高瀬に教えを乞い練習に励む。自らの負けを認めようとせず、酸素欠乏症になってチアノーゼの症状が現れてもなお練習目標達成にこだわりを見せる等、勝利に対して異常な執着を見せる。比嘉曰く小・中といつも1人で周囲から浮いており、感情をあらわにする所も見たことがないとのこと。京舞の渡部流を習っており、舞妓修行中である描写が有る。舞妓名は雛菊(ひなぎく)。クラスでは高瀬と共に学級委員を務める。合格発表の日に理事長室に呼び出され、入学式では外部入学者ながら新入生代表を務めた。祇園甲部の屋形「円山」で暮らす。 比嘉 聖(ひが ひじり) 1年葵組。155 cm・55 kg。御陵中学出身。 柔道初心者。天然パーマで頭が鳥の巣のようであることを大石に何度も揶揄されている。柔道に限らず様々な面で行動がどんくさい。高瀬とは合格発表の日に出会って憧れを持つようになり、彼女と九条のことを度々気にかけている。喘息を患っているため、望月女学院OGの母親からは部活どころか体育も休むように言われており、柔道部に入ったことは隠している。山科区在住。 穂積 喫(ほづみ のり) 1年葵組。168 cm・67 kg。望月女学院中学出身。 1年生部員唯一の内部進学者。自前の柔道着を持っているが、柔道自体は初心者。高い身長にコンプレックスがあり、非常に内気であがり症な性格と相まって比嘉の陰を中心として常に何かに隠れている。左京区の望月女学院下白川第二寮で中学生のルームメイトと共に暮らす。 金春 千成(かなはる ちな) 2年生。158 cm・61 kg。 黒帯保持者だが、大石の見立てでは黒帯を取得してから伸び悩んでいる。新学期初日の練習で下級生の高瀬に負け、更に九条から言葉で追い打ちをかけられたことでプライドを砕かれ、以後高瀬と九条を中心とした1年生に対してかたくなな態度を取り続け、初心者である九条を組手中に手加減なく締め落としてしまう。大石に憧れているが、自分を負かした高瀬が大石に認められ、自分が得られなかった評価を入部したばかりの高瀬が得ていることに嫉妬混じりの複雑な感情を抱いている。 中松 梅香(なかまつ うめか) 2年生。145 cm・45 kg。 大石曰く弱小である部内でも最弱。妹の桜香と共に練習を楽する方法を紹介しては大石にツッコミを入れられている。姉妹共に仲のよい金春に同調し、1年生とは距離を置く。 中松 桜香(なかまつ おうか) 2年生。145 cm・45 kg。 梅香の双子の妹。姉と同じく柔道に対してはあまりやる気がないシーンが目立ち、実力も変わらない。放課奉仕活動をきっかけに高瀬ら1年生との距離を縮める。 大石 萌(おおいし めぐみ) 3年生。157 cm・55 kg。主将。今池中学出身。 前年度のインターハイで2年生ながら全て一本勝ちで48 kg以下級ベスト4に入り、今年の優勝候補。力に物を言わせた攻撃的なスタイルで得意技の袖釣り込み腰は超高校級とされ、立ち技(投げ技、特に担ぎ技)のスペシャリスト。高瀬の見立てでは本物のトップアスリート。言動は豪放磊落で性格も大雑把な面や男気溢れる様子が目立つが虫は苦手。柔道部自体は自分が大会に出場するための道具と考えているが、主将としての役割はないがしろにせず抜きん出た実力を背景に厳しく部員達を指導する。初心者に対しては高瀬が焦って止めようとするほど性急なスケジュールで指導するが、教授方法自体は豪快な性格とは裏腹に丁寧。スポーツ特待生。大阪市西成区在住。 吉見 百(よしみ もも) 3年生。160 cm・54 kg。副主将。望月中学出身。 柔道は弱く、3年だが白帯。父は百貨店の社長、祖父は電鉄グループの総帥という正真正銘のお嬢様だが、育ちや性格の対照的な大石とは仲がよく、常に行動を共にして大石の世話を見る。優しくおっとりした性格で、暴走する大石のストッパー役に回ることも多いが、罰ゲームが用意されるなど自らに累が及びそうになった際は初心者の比嘉を遠慮無く投げるシビアな面も見せる。螢生と雅の関係を知っているかのようなそぶりを見せる。
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