映画での製作とは? わかりやすく解説

映画での製作

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/07/17 07:08 UTC 版)

「製作」の記事における「映画での製作」の解説

詳細は「映画製作」を参照 テロップ表記されるのが企業名場合基本的に出資社であり、人名場合は主に「製作側の映画プロデューサー」を挿すので近年では製作Pなどと略されることも多い。視聴者側において「演出」「監督」「撮影」などの制作班のスタッフまで「製作」と誤用されてしまうことがある不適切である。近年製作委員会方式浸透や、制作会社出資するなど柔軟になってきており、その際には「製作」としてテロップクレジットされ、一例としてはヱヴァンゲリヲン新劇場版挙げられるが、90年代から製作委員会参加する制作会社珍しくはなかった。テレビ朝日など基本的に自社放送においても「制作 テレビ朝日」のテロップ表記内規としている場合でも製作委員会参加する場合があり、この場合表記製作委員会のままである映画事業業界は、大きく分けて、製作、配給興行の3職種分かれ映画会社大手内部一部部門化や系列化されていることも多い。この場合の「製作」は、企画立案出資撮影・編集アフレコダビングミキシング)、初号プリント作成までつまり生産工程までを指す。「配給」はこの初号プリントあるいはその次点以降完成品認定されマスターをもとに上映プリント量産いわばダビングし、全国の上映劇場をブッキングすなわち手配し作品宣伝しプリントつまりフィルム貸与やその使用料金の徴収取り扱ういわば業販向けの卸およびディーラー工程までを挿す。「興行」は要は上映館業務で、レンタル料を支払って配給会社からプリントつまりフィルムまたはデータ預かり上映劇場宣伝行いつつ上映する小売全般を行うシネコンなどのエンド事業者挿す。この3部門をすべて1社で行うことを垂直統合と呼ぶが、戦後テレビの台頭もあってアウトソーシング化や独立事業化進み、いずれにおいても下請け会社独立サービス企業多数存在するが、近年インターネット配信台頭によってむしろ合併事業規模および上映回数上映館数の縮小製作者による公式サイト配信請負ポータルサイトでの直接インターネット配信、つまり「配給上映事業者切り捨て」すなわち「製作側による事業独占」の実態増えてきており、ビデオソフトレンタル事業者経営にも影響与えている。 東宝松竹東映角川映画映画製作する大手4社構成する団体は、社団法人日本映画製作者連盟であり、その前身1945年昭和20年)、松竹東宝大映朝日映画社電通映画社(現:電通テック)、理研科学映画理研グループ)、横浜シネマ(現:ヨコシネ ディー アイ エー)によって設立され任意団体映画製作者連合会」、古く1924年大正13年)に日活松竹帝国キネマ演芸、マキノキネマが設立した日本映画製作者協会 と、日本では古くから「製作」の語が正式に用いられてきた。1995年平成7年)に日本独立系映画製作会社や、おもに下請け製作を行う製作プロダクション設立した協同組合日本映画製作者協会名乗っている。 日本における映画スタジオすなわちロケスタジオ設備自社保有またはレンタルである。 大抵において、製作側プロデューサー所属する部署は「企画部」で本社勤務、ラインプロデューサー(プロデューサー事業部長とすればラインPは個々シマを預かる課長該当しアニメ制作進行担当職の役割がより大型化制作担当分業したうちの上級職)、製作担当、製作主任製作進行、製作助手ライン所属する部署は「製作部」であり撮影所勤務する。ラインプロデューサーと製作担当下級職役割分担製作会社によりまちまちである。第二次世界大戦以前は、「製作部」に当たる部署は「撮影部」と呼ばれていた。例え国際活映1919年大正8年)に設立した角筈撮影所に、日活向島撮影所から映画監督・脚本家桝本清引き抜き、同撮影所所長および「撮影課長」に就任しており、牧野省三没後1929年昭和4年)、新体制マキノ・プロダクションでは、長男マキノ正博(のちのマキノ雅弘)は「撮影部長」を務め、「製作部長」は存在していない。 撮影所同等それ以上会社組織等では、1921年大正10年設立牧野教育映画製作所1923年大正12年設立マキノ映画製作所1925年大正14年設立東邦映画製作所アシヤ映画製作所1932年昭和7年設立ピー・シー・エル映画製作所1937年昭和12年設立東京発声映画製作所1938年昭和13年設立宝塚映画製作所(のちの宝塚映像)、1947年昭和22年設立新東宝映画製作所(のちの新東宝)等があった。逆に制作」の文字初め現れるのは、1965年昭和40年7月設立東映東京制作所であるが、同社テレビ局からの下請けテレビ映画を「制作」する専門会社であった日本サイレント映画時代1950年代ごろまでは「プロデューサー」のクレジットは、「指揮」あるいは「総指揮であった。現在、英語における「executive producer」を「製作総指揮」と訳すのはこれに由来する

※この「映画での製作」の解説は、「製作」の解説の一部です。
「映画での製作」を含む「製作」の記事については、「製作」の概要を参照ください。

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