天満宮
「天満宮」とは、菅原道真公を祭神として祀っている神社のことである。「北野天満宮」と「太宰府天満宮」の両社を本宮として、大阪天満宮、防府天満宮、等々、全国各地に天満宮がある。厳島神社のように境内摂社として天満宮が鎮座している神社もある。
「天満宮」は「天満天神の宮」といった意味の表現であるといえる。一般的には「天神様」と呼び親しまれていることが多い。「天満神社」「天神社」「菅原神社」などの呼び方もある。天満宮の祭神である道真公は多種多様な神徳・御利益を持つ神とされているが、とりわけ「学問の神様」としてよく知られている。各地の天満宮には、受験シーズンになると学業成就の御利益を求めて学生が受験の合格祈願のために数多く参拝する。
天満宮と臥牛像
一般的な神社には狛犬が置かれているが、天満宮では狛犬の代わりに牛の像(臥牛)が置かれている。牛は菅原道真の使い(神使)とされているためである。牛が道真公の神使とされる由来としては「道真公が丑年の生まれだったため」とか「道真が没後の自らの埋葬地選びを牛に託したため」といった話が伝わっている。
あるいは、天に供物として捧げられることもあった牛が、無念の死の後に雷神と化して京を祟った菅公を鎮める存在として結びつけられたとも考えられる。
天満宮に鎮座する臥牛は、病気平癒の御利益がある「撫牛」とされ、それ自体が信仰を集めている。牛の頭を撫でれば知恵を授かり、足に痛みがある者は牛の足を触れば痛みが和らぐと信じられている。
「天満宮」の語源・由来
「天満宮」の「天満」は、「天満天神」あるいは「天満大自在天神」の意である。この「天満大自在天神」は、神として祀られた菅原道真の(神としての)呼び名である。いわゆる御神号である。「天満宮」と「神社」の違い
「天満宮」は「神社」のうち特に菅原道真公(天神さま)を祀る神社のことである。「神社」は神を祀る場所のことである。天満宮も神社である。両社は概念の粒度が異なる。
神社の区分としての「天満宮」は、「菅公を祭神として祀る神社」と定義できる。この意味では稲荷神を祭神として祀る「稲荷神社」や、八幡神を祭神として祀る「八幡神社」などと対比できる。
「天満宮」の総本社・総本宮
同じ祭神を祀る神社は大抵、本社(本宮)の祭神を分霊して分社や摂末社(摂社や末社)に勧請し、分祀する、という仕方で設立される。つまり、大本となる神社と、そこから枝分かれした神社という関係がある。「天満宮」の総本社は、福岡県太宰府市の「太宰府天満宮」か、もしくは京都市の「北野天満宮」かの、いずれか、あるいは両方である。どちらか一方に絞るような結論は出ていない。
太宰府天満宮は、菅原道真が生涯を終えた地(太宰府)に創建されて天満宮である。北野天満宮は、菅原道真の生まれ故郷である京都に建てられた天満宮である。
創建年を対比すると、太宰府天満宮は919年の創建とされ、北野天満宮は947年の創建とされている。創建年が両社より古い天満宮もある(たとえば防府天満宮)。
「日本三大天神」といえば
「日本三大天神」は、諸説あるが、「太宰府天満宮(福岡県)・北野天満宮(京都府)・大阪天満宮(大阪府)」の3社か、あるいは「太宰府天満宮(福岡県)・北野天満宮(京都府)・防府天満宮(山口県)」の3社が挙げられる場合が多い。大阪天満宮は、7世紀の飛鳥時代に難波宮の方位守護社(大将軍社)として創建された神社である。生前の菅原道真が左遷され大宰府に向かう折、この大将軍社に寄って旅路の安全を祈願したと伝えられる。道真公の死から数十年後、霊験があったことを機に、大将軍社から菅公を主祭神として祀る天満宮に改められたという。
防府天満宮は、延喜年間、道真公が没した翌年に道真公を祀って創建された神社であり、「扶桑菅廟最初」、すなわち「日本最古の天満宮」「日本最初の天神さま」とも称される。道真公を偲ぶ神事が今日まで盛大なイベントとして催されており、宝物殿には鎌倉時代に制作された国の重要文化財「天神縁起絵巻」をはじめ、歴史的・美術史的に貴重な菅公ゆかりの資料が多数収蔵されている。
太宰府天満宮・北野天満宮・大阪天満宮または防府天満宮、の組み合わせの他にも、「関東三大天満宮(湯島天神・亀戸天神社・谷保天満宮)」のように切り口の異なる「日本三大天神」がいくつかある。
「天満宮」に関連する用語の解説
「天満宮駅」とは
「天満宮駅」とは、大阪市北区東天満2丁目にあるJR西日本の駅の名前である。大阪天満宮の神紋にちなみ、駅のシンボルとして梅が採用されている。「天満宮祭り」とは
「天満宮祭り」とは、日本各地の天満宮でおおむね毎月25日前後に開催される祭のことである。菅原道真の命日にちなんで開催されるお祭りで、特に1月は盛大に行われることが多い。防府天満宮や大阪天満宮で行われる「天満宮祭り」は全国的にも有名である。「太宰府天満宮ライブカメラ」とは
「太宰府天満宮ライブカメラ」とは、福岡県太宰府市が提供しているライブカメラ映像配信サービスのうち、特に太宰府天満宮(の駐車場)を撮影・配信しているライブカメラの通称である。太宰府天満宮を詣でるにあたり、だいたいの混み具合を把握する手段として、少なからず需要がある。てんまん‐ぐう【天満宮】
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天満宮
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2018/07/25 03:47 UTC 版)
創建は元禄3年(1690年)9月。万治2年(1659年)から元禄3年の間の有川・魚目海境論争で、有川村の大庄屋・江口甚右衛門と共に江戸公訴に奔走した七目村の小頭・近藤角左衛門が勧請した。 元禄3年5月、江戸公訴三番登りの帰路に太宰府天満宮を参拝し、公訴成就の御礼を捧げ分霊を勧請し、同年9月に現在の宮地に奉祀。明治41年(1908年)1月9日に潮目宮を合祀し、社号も現在のものに改称した。
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天満宮
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天満宮
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天満宮(てんまんぐう)
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