あまつかみ 【天津神・天神】
天津神・国津神
天津神
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/19 02:52 UTC 版)
思兼神(オモイカネノカミ) 『退魔聖伝』で登場。この世の原初から存在していた別天津神であり、天津神に協力した知恵の神。 目魂事件の黒幕であり、最初に登場した天津神でもある。智恵の神と称するだけあってあらゆる術に精通しており、孔雀以上に密法を使いこなす。 またアマテラスを守らせるために虚空蔵菩薩を装った姿で若き空海を騙して裏高野を作らせた挙句殺害した張本人である。 その正体は脳髄と目玉だけの化け物であり何千年もの間、肉体を変えて生きながらえてきた。裏高野乗っ取りの際は月読の肉体に憑依するが、日光によって脳を粉々にされて息絶える。 ツキヨミ(ツクヨミ) (上の月読と区別するためにカタカナ表記) 『退魔聖伝』から登場。実質的な天津神の頭領。月読と同じ名前と髪型だが、性別は男。 裏高野の奥に眠るアマテラスを復活させるため、裏高野を乗っ取る。三種の神器を揃え、アマテラスの眠る岩戸を開けることに成功するも日光の策によりアマテラス復活を阻止され失敗。 その上、孔雀の術により顔面を負傷し、以後仮面を付ける。 アマテラスの復活に失敗後、アメノウズメとなった蓮華とともに各地の天津神を復活させる。 『曲神紀』からは名前の読み方が「ツクヨミ」から「ツキヨミ」となり、月蛾と呼ばれる蛾を使って、様々な曲神を誕生させ孔雀に送り込む。 また一度死んだ人間に命を与えて、自らの奴隷とすることができる。 『退魔聖伝』では月光菩薩真言を唱え、氷や冷気の術を使用していたが、『曲神紀』では蛾の姿にイラストがアレンジされると共に能力も蛾の能力が使われている。 アメノウズメ 上記の蓮華がツキヨミによって新たな命を与えられた姿、神楽を舞うことで眠っている天津神を呼び起こすことができる。 蓮華としての記憶や人格はすでに無く、ツキヨミの忠実な僕となっている。 本物のアメノウズメ 『曲神紀』の終盤に登場。月読に依頼して一緒に出雲へやってきた。その正体はホノカグツチの亡骸から生まれた「火の山津見八乙女」のうち、八千矛に殺されなかった最後の一人。スサノオの牙の最後の一つを持っていた。 アマテラス 『退魔聖伝』から登場。天津最高神の一人でツキヨミの姉神。 ツキヨミによる裏高野乗っ取りの際に、二千年ぶりに復活を果たそうとするが、孔雀と日光により阻止される。 ツキヨミの過去の話として、過去のアマテラスは『曲神記』でも少し登場しているが容姿は異なっている。 少彦名神(スクナビコナノカミ) 『退魔聖伝』から登場。この世の原初から存在していた別天津神であり、国津神に協力した知恵の神。 蛾のような羽が生えており、非常に小さく、人間の頭ほどの大きさ。姿を消すことができる。 他界渡りの神馬を作るために妖魔を作り出していたところに、その妖魔の件の依頼を受けた孔雀がそこに訪れたことで出会う。 孔雀がスサノオの牙に選ばれた者であること、そして孔雀の目的がこの世から神を消し去ることだと知ると、神々の最後を見届けたいとの思いから孔雀の仲間となり孔雀とともにスサノオの牙を探す。 どうしようもない程の酒好きで、この酒代のために孔雀は拝み屋をさせられることがある。 若いころのイザナギに創造の智恵を授けたこともあった。 道陸神(ドウロクジン) 『曲神記』で登場。ツキヨミのことが嫌いな天津神で少彦名とは古き友。 本当は戦いを好まない気の良い神である。ツキヨミの月蛾により曲神にされ孔雀に襲いかかるが、孔雀によるスサノオの牙の力で救われる。 底筒之男(ソコツツノオ) 『曲神記』で登場。天津神の一人。 一応、ツキヨミやアマテラスの兄神だがツキヨミのことを「ツキヨミ様」と呼んでいるので立場は下のようである。 ツキヨミの月蛾により曲神化し、人間の荒川に憑依し孔雀に襲いかかるが、スサノオの力による孔雀の黒い発勁により曲神化が溶け、乗っ取っていた荒川の身体から出て逃げ出した。 毒茸彦(ドクタケヒコ) 『曲神記』で登場。ツキヨミの配下、天津神 八十禍津日神軍(ヤソマガツヒしんぐん)の一人。 猛毒を使い孔雀達を苦しめたが織姫の協力もあり、最後は孔雀明王とスサノオの力のダブルパワーにより消滅した。 剣難神(ケンナンシン) 『曲神記』で登場。天津神 八十禍津日神軍(ヤソマガツヒしんぐん)の一人。 ツキヨミの月蛾を飲むことを断り、曲神になることを拒否した時に、丁度さらわれた妹の織姫を探していたタケミナカタと出くわし、自信満々に戦いを挑むも返り討ちにされた。 丹下左膳のような風貌をしている。得意技は厄災剣。 骨咬(ホネガミ) 『曲神記』で登場。八十禍津日神軍の一体で、飢難を司る。巨大な恐竜の骨のような姿をしている。 地伏を喰らい、曲神となった。その目的は、牙の力を喰らい、新たなスサノオを生み出すことだった。 伊邪那岐神(イザナギノカミ) 日本列島を作った日本の創生の神。 創造神であり、神を創り出すことができ、他の天津神から「父」と呼ばれる。 呪いをかけることができ、呪いを浴びたものは体の動きを封じられ、絶望と苦痛の果てに死を迎えることになる。 自らも、童子姿のスサノオの呪いにより、強力な神の創造ができなくなっている。 『曲神紀』では、中国にいた黄一家のもとに襲来して、海峰と朋子に呪いをかけて明星を天津神のもとに同行させる様に仕向けたり、その明星を利用して国津神と天津神の因縁を解消をさせたりするなど暗躍した末に、出雲にてスサノオの牙をすべて手に入れて明星の肉体を乗っ取ってすべての神の消滅を目論む。だが、地上に出てきたイザナミによって新生した孔雀に敗れた模様(『曲神紀』では伊邪那岐と孔雀の激突で終わっているが、『戦国転生』にて戦いの結末の一部が語られた)。 『戦国転生』では、どうやら阿修羅の肉体(かどうかは定かではないが)を乗っ取った模様で、今は「丑寅の金神」として変貌した京にいる悪徳太子と共にいる。 恵比寿/終わりの水蛭子 イザナギとイザナミの血を引く自然神で、イザナギの配下。スサノオの牙の一つ、「逆浪魂(さかなみだま)」を持っている。触れた相手に化けたり、相手の姿や物の能力を分身のクラゲに持たせる能力がある。その正体は国生みの終盤に産まれた、もう一体の水蛭子であり、クラゲのような姿であったために海に流された。その後、大綿津見に拾われたが、イザナギにそそのかされて大綿津見を騙し、王仁丸の祖先と共に大綿津見を封印し、持っていた牙を奪って海の支配者となった。N潟県K崎町で孔雀達を迎え撃ち、牙を奪おうとしていたが、遮那と王仁丸兄弟が連れてきた大綿津見によってクラゲに戻され、海に流された。 大綿津見 イザナギとイザナミの血を引く自然神で、海の神。イザナギ達とは対立している。王仁丸の祖先によって封印され、どこかに隠されていたが、遮那によって発見された。恵比寿から牙を取り戻したあとは恵比寿をクラゲに戻し、孔雀達に大山津見に会うように助言を与えた。 大山津見 伯耆大山の社に住む山の女神。スサノオの牙の一つ「瑞穂魂(みずほだま)」を持っている。牙と八岐大蛇の神像を使い、何柱もの神を産んでいる。孔雀達が持つ牙を奪おうとしたが、突如現れた八岐大蛇に瑞穂魂を奪われ、孔雀達に同行することに決めた。 天之矢倉 大山津見が最近産んだ兄妹神の兄。姿は不完全で、股間に生殖器が無い。突如現れた八岐大蛇に身体を乗っ取られ、大山津見の持つ神像を呑みこんで八千矛となった。 地之矢倉 天之矢倉の妹。兄同様に生殖器がない。黄に協力すると約束したが、次の話から姿を消した。
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「天津神」の例文・使い方・用例・文例
- 罪せよ天津神
天津神と同じ種類の言葉
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