聖伝とは? わかりやすく解説

聖伝

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2019/07/12 09:42 UTC 版)

聖伝あるいは聖伝承(せいでん、英語: Sacred Tradition, Holy Tradition)は、キリスト教における伝承のこと。カトリック教会正教会東方諸教会では重要視される。


  1. ^ a b c d e キリスト教大事典 改訂新版』732頁、教文館、昭和52年 改訂新版第四版
  2. ^ a b c d e カトリック中央協議会(2002年)『カトリック教会のカテキズム』30頁、ISBN 4877501010
  3. ^ 『カトリック大辞典 III』(798頁「トリエント公会議」、上智大学編纂、冨山房、昭和42年第七刷)
  4. ^ a b c d e f 教え-聖伝:日本正教会 The Orthodox Church in Japan
  5. ^ a b 『正教要理』18頁 - 19頁、日本ハリストス正教会教団 昭和55年12月12日第1刷
  6. ^ 生神女マリヤ、聖人、聖師父


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聖伝

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/12/18 01:35 UTC 版)

煉獄」の記事における「聖伝」の解説

こうした煉獄教義決定的にしたものカトリック教会における聖伝であり、聖伝は常に煉獄教え根本的要素死後の為の清め必要なことと、死後の代祷の有益なことについて確信持っていた。ユダヤ人祖先崇拝はしなかったが、敬愛の情を以って死者弔い死者為に祈る習慣キリスト信者伝え、これは信者の代祷によって死者が完全に清められるという信仰仮定したものであったパウロ自分存命中、助けてくれた一名信者為に祈り裁きの日に憐みを垂れてくれるよう主に願ったのも、そうした古い習慣による(2テモテ1・16以下)。 さらに、2世紀以後ローマカタコンベ墓碑には、死者への代祷の願い刻まれている。これは信者早く救われ天国に与れるように、との祈願表れである。3世紀後半からは、聖キプリアヌスなどの証言にもわかるように、代祷の習慣はさらに普及され、ミサ典礼文でも死者為の祈り唱えられるようになった4世紀以後は、煉獄存在は一層明示的になり、とりわけ聖アウグスティヌス寄与大きく、彼が母モニカ死にあたって、代祷を請われたことは有名である。アウグスティヌスは、全ての人は支払なくてはいけない負い目があることから、死後の清めは必要であり、それは長くて公審判までであると説いた

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聖伝

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正教会」の記事における「聖伝」の解説

正教会において、聖伝(ギリシア語: Ιερά Παράδοση, ロシア語: Священное Предание, ルーマニア語: Sfânta Tradiție, 英語: Holy Tradition)とは神の民(すなわち正教会正教徒)の生活そのものである。聖イウスチン・ポポヴィッチは、聖伝について「ハリストスキリストにあっての生活=至聖三者三位一体の神にあっての生活、ハリストスにあって成長至聖三者にあって成長」とまとめている。 聖伝は継続し教会聖神せいしん聖霊)の導き受けて生き続けるゆえに、成長し発展するセルゲイ・ブルガーコフによれば、「聖伝は今も以前より小さくなることなく恒に続き私たちは聖伝の中に生き、聖伝を実行する。」。 聖伝の内容には、具体的に聖書聖使徒・衆聖人致命者聖師父達によるの著述教え及び行動奉神礼初代教会伝承全地公会議確認事項などが挙げられるが、聖伝は全てがこれらの具体的な諸事物に還元できるものではない。聖伝は単なる伝達事項情報超えている。聖伝は神について私たち教え神の知識教えるが、実際に聖伝の生活に入るとはどのような事なのかを理解するのには、神との交わりキノニア)の直接的体験が必要であるとされる聖神せいしん聖霊)によって与えられるものは、楽園更新天国の上昇、子たる身分更新、神をあえて自分たちの父と呼ぶこと、ハリストスキリスト)の恩寵にあずかる者となり、光の子呼ばれ永遠光栄にあずかること、一口に言ってこの世においても、また来るべき世においても、ことごとく満ち溢れる祝福」(ロマ書15:29)の中にあること… — 聖大ワシリイバシレイオス)、「聖大バシレイオスの『聖霊論』」山村敬訳、p109(南窓社 1996年6月30日発行 ISBN 9784816501951)より、一部正教会での用語に換え引用 聖大ワシリイバシレイオス)による上記記述は、教会の聖伝について真の実存的な」面を示している。正教会において聖伝は、固定され教義でもなければ画一的奉神礼実践でもない確かに聖伝には教理奉神礼定式含まれるが、それらを超えて教会日常生活通して体験される、イイスス・ハリストスイエス・キリスト)の恩寵と、神父(かみちち・父なる神)の仁愛聖神せいしん聖霊)の交親(交わりキノニア)(コリンフ後書13:13)を通して神の民変容があるとされる教会にある全てのものが聖伝とされるわけではない神の国とは本質的には関係がなく、一部地域でのみ習慣的に行われているものもある。教会中にあるものが聖伝かそうでないかは、「使徒時代遡るものか(聖書基礎づけられているか)」「全ての教会受け入れられ聖師父によって教えられているか」などによって判断される。なお、全ての聖師父による著述同等権威有するわけではなく、特に重要と判断されるものとそうでないものとがある。

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