イエス・キリストとは? わかりやすく解説

Weblio 辞書 > 辞書・百科事典 > デジタル大辞泉 > イエス・キリストの意味・解説 

イエス‐キリスト【Jesus Christ】

読み方:いえすきりすと

[前4ころ〜30ころ]キリスト教始祖パレスチナナザレ大工ヨセフと妻マリアの子として生まれた30歳ごろバプテスマのヨハネから洗礼を受け、ガリラヤ神の国の近いことを訴え宣教始めたペテロなど12人の弟子活動続けたが、ユダヤ人捕らえられローマ総督により十字架刑処せられた。その死後3日目復活した確信した弟子たちイエスメシア救世主)と信じ、ここにキリスト教始まったイエズスキリストジーザス=クライスト

[補説] 「イエス」は、神は救いである、の意のヘブライ語ギリシャ語形「イエスース」から。「キリスト」は、ヘブライ語で油を注がれた者の意の「メシア」にあたるギリシャ語クリストス」からで、元来イスラエルの王をいう称号であるが、当時待望する救世主をも意味していた。

「イエス・キリスト」に似た言葉

イエス・キリスト

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2024/02/28 08:57 UTC 版)

イエス・キリスト古代ギリシア語: Ίησοῦς Χριστός[注 1]ヘブライ語: ישוע[注 2]ラテン語: Jesus Christus[注 3]、漢字:耶蘇基督[1]または耶蘇[2](日本語読み:やそ[3][4])、伝:紀元前4年- 紀元後33年)は、ギリシア語で「キリストであるイエス」、または「イエスはキリストである」という意味。なお、イエス・キリストがキリスト教を創始したとされる人物である意を有するのは事実であり、本項では、ナザレのイエスについてのキリスト教における観点とその他について述べる。


注釈

  1. ^ 古代ギリシア語再建例: Iēsoûs Khrīstós イエースース・クリーストース、中世~現代ギリシア語: Ιησούς Χριστός [i.iˈsus xrisˈtos] 転写例: イイース・フリスース
  2. ^ 聖書ヘブライ語: Yēšúa [ˈjɛ.ʃuː.ə], 転写例: イェーシュア
  3. ^ 古典ラテン語: Iēsūs Chrīstus [iˈeːsuːs ˈkʰriːstus], 転写例: イエースース・クリーストゥス、教会ラテン語: [ˈjeːzus ˈkristus], 転写例: イェーズス・クストゥス
  4. ^ これは、プロテスタントを初めとする他教派と共同で翻訳した『共同訳聖書』に「イエスス」を用いたところ内外からの批判が多く、後続版である『新共同訳聖書』では「イエス」(一部はメシア)に統一されたことによる。
  5. ^ ブルトマンは、ギリシア語 Χριστός が翻訳されることなく Christus としてラテン語に導入されたことを、固有名詞化の一根拠としている[21]
  6. ^ フィリピ3:20などに「主イエス・キリストが救い主として来られる」とある。ここでパウロが「キリスト」を称号として用いていたと想定すると、この句は単なる同語反復になる。
  7. ^ イエスの公生活中に「過越の祭り」が3回あったことから推定できる[57]
  8. ^ 「人の子」はしばしばイエス自身の事を指して用いられる[62]

出典

  1. ^ 耶蘇基督の特性”. 国立国会図書館. 2023年10月4日閲覧。
  2. ^ 平岡希久『基督教案内 耶蘇降生一千八百九十三年』メソヂスト出版舎、明治26年(1892)。 
  3. ^ 精選版 日本国語大辞典 「耶蘇・耶穌」の意味・読み・例文・類語コトバンク
  4. ^ 大山巌:明治6(1873)年12月25日の日記より国立国会図書館
  5. ^ X. レオン・デュフール(編集委員長)Z. イェール(翻訳監修者)、(1987年10月20日)『聖書思想事典』47頁 - 56頁、三省堂 ISBN 4385153507
  6. ^ フスト・ゴンサレス 著、鈴木浩 訳『キリスト教神学基本用語集』p73 - p75, 教文館 (2010/11)、ISBN 9784764240353
  7. ^ a b c Іисусъ, Іисусъ Христосъ - Полный церковнославянский словарь(『教会スラヴ語大辞典』)内のページ(画像ファイル)
  8. ^ Yahuah and Yahusha DENIED the Trinity”. boatrvgroup.com. 2020年12月7日閲覧。
  9. ^ John 1:18 No one has ever seen God, but the one and only Son, who is Himself God and is at the Father's side, has made Him known.”. biblehub.com. 2020年12月7日閲覧。
  10. ^ 1 John 5:7 For there are three that testify:”. biblehub.com. 2020年12月7日閲覧。
  11. ^ Mark 12:29 Interlinear: and Jesus answered him -- 'The first of all the commands is, Hear, O Israel, the Lord is our God, the Lord is one;”. biblehub.com. 2020年12月7日閲覧。
  12. ^ Matthew 22:37 Interlinear: And Jesus said to him, 'Thou shalt love the Lord thy God with all thy heart, and with all thy soul, and with all thine understanding --”. biblehub.com. 2020年12月7日閲覧。
  13. ^ Deuteronomy 6:4 Interlinear: Hear, O Israel, Jehovah our God is one Jehovah;”. biblehub.com. 2020年12月7日閲覧。
  14. ^ Deuteronomy 6:5 Interlinear: and thou hast loved Jehovah thy God with all thy heart, and with all thy soul, and with all thy might,”. biblehub.com. 2020年12月7日閲覧。
  15. ^ Yahuah and Yahusha DENIED the Trinity”. boatrvgroup.com. 2020年12月7日閲覧。
  16. ^ Psalm 110:1 Interlinear: A Psalm of David. The affirmation of Jehovah to my Lord: 'Sit at My right hand, Till I make thine enemies thy footstool.'”. biblehub.com. 2020年12月7日閲覧。
  17. ^ a b Origin of the Name of Jesus Christ - The Catholic Encyclopedia(『カトリック百科事典』)内のページ
  18. ^ 精選版 日本国語大辞典
  19. ^ “[kotobank.jp/word/油を注がれた者-1263742 油を注がれた者とは - コトバンク]”. 2021年8月11日閲覧。
  20. ^ Origin of the Name of Jesus Christ - The Catholic Encyclopedia (『カトリック百科事典』)内のページ
  21. ^ a b R.Bultmann 1961 Theologie des neuen Testaments
  22. ^ a b c d 正教会からの参照:Jesus Christ, Son of God, Incarnationアメリカ正教会
  23. ^ a b c d カトリック教会からの参照:Christologyカトリック百科事典
  24. ^ a b c d 聖公会からの参照(但しこの「39箇条」は現代の聖公会では絶対視はされていない):英国聖公会の39箇条(聖公会大綱)一1563年制定一
  25. ^ a b c d ルーテル教会からの参照:Christ Jesus.(Edited by: Erwin L. Lueker, Luther Poellot, Paul Jackson)
  26. ^ a b c 改革派教会からの参照:ウェストミンスター信仰基準
  27. ^ a b c d バプテストからの参照:Of God and of the Holy Trinity., Of Christ the Mediator. (いずれもThe 1677/89 London Baptist Confession of Faith)
  28. ^ a b c d メソジストからの参照:フスト・ゴンサレス 著、鈴木浩 訳『キリスト教神学基本用語集』p73 - p75, 教文館 (2010/11)、ISBN 9784764240353
  29. ^ ヨハネ書3:16~18
  30. ^ Theological Outlines • by • Francis J. Hall
  31. ^ Jaroslav Jan Pelikan; E. P. Sanders. “Jesus”. Encyclopædia Britannica. https://global.britannica.com/biography/Jesus 2020年5月4日閲覧。 
  32. ^ テサロニケの信徒への手紙一 1:9
  33. ^ コリントの信徒への手紙一 15:4
  34. ^ 新約聖書翻訳委員会 2004, p. 915.
  35. ^ マルコによる福音書 16:5
  36. ^ 新約聖書翻訳委員会 2004.
  37. ^ a b c d e f g 新約聖書翻訳委員会 2004, p. 916.
  38. ^ マタイ福音書 28:9
  39. ^ テサロニケの信徒への手紙一 3:13
  40. ^ コリントの信徒への手紙一 15:27
  41. ^ マタイ福音書 1:1
  42. ^ 使徒言行録 7:54
  43. ^ テサロニケの信徒への手紙一 1:10
  44. ^ コリントの信徒への手紙一 15:3
  45. ^ コリントの信徒への手紙一 15:20
  46. ^ マタイ福音書 1:18
  47. ^ マタイ福音書 1:21
  48. ^ 新約聖書翻訳委員会 2004, p. 91.
  49. ^ 新約聖書翻訳委員会 2004, p. 920.
  50. ^ 新約聖書翻訳委員会 2004, p. 495.
  51. ^ テサロニケの信徒への手紙一 4:15
  52. ^ 新約聖書翻訳委員会 2004, p. 921.
  53. ^ コリントの信徒への手紙一 第15章
  54. ^ 新約聖書翻訳委員会 2004, p. 939.
  55. ^ ヨハネ黙示録 12:10
  56. ^ 3. なぜ12月25日にイエスの誕生を祝うのですか。 - ウェイバックマシン
  57. ^ W・ウォルシャム・ハウ著『聖ヨハネ伝註解』p.101、1919年、聖公会出版社。
  58. ^ カトリック中央協議会(2002年)『カトリック教会のカテキズム』298頁 - 299頁、ISBN 4877501010
  59. ^ J. Radermakeres, P. Grelot(1987年10月20日)『聖書思想事典』730頁 - 735頁 三省堂
  60. ^ 日本ハリストス正教会教団(昭和55年)『正教要理』52頁 - 55頁
  61. ^ イエスが父と呼んだ神 第三回 ナザレのイエスへのアプローチ (岩島忠彦:上智大学神学部教授)
  62. ^ マタイ 8:20マタイ 9:6
  63. ^ マタイ 24:30
  64. ^ マルコ 13:26


「イエス・キリスト」の続きの解説一覧

イエス・キリスト

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2013/03/05 14:43 UTC 版)

「もっと、生きたい…」」の記事における「イエス・キリスト」の解説

神野携帯電話からデータ盗み多く人々に対して猟奇事件引き起こした犯人。その正体はかつて神野途中まで作り上げた意思を持つ人工プログラム」であり、彼と瞳の間に生まれた赤子の魂だった。人々から奪い集めた身体のパーツ組み合わせて作った完璧な人間だけの世界作ろう企んでいる。

※この「イエス・キリスト」の解説は、「「もっと、生きたい…」」の解説の一部です。
「イエス・キリスト」を含む「「もっと、生きたい…」」の記事については、「「もっと、生きたい…」」の概要を参照ください。


イエス・キリスト

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/01 00:07 UTC 版)

「イエス・キリスト」の記事における「イエス・キリスト」の解説

「イエス・キリスト」はギリシア語主格並べた同格表現で、「キリストであるイエス」「イエスキリストである」の意味である。 マタイ伝マルコ伝それぞれの冒頭で「ダビデの子イエス・キリスト」「神の子イエス・キリスト」と呼び表しており、この結合表現新約の他の文書でも用いられている。パウロ書簡には「イエス・キリスト」と並んでキリスト・イエス」の表現見られるが、紀元1 - 2世紀の間に「イエス・キリスト」の方が定着していった。 「キリスト」は救い主への称号であったため、キリスト教最初期においてはイエスを「イエス・キリスト」と呼ぶことは「イエスキリストであることを信じる」という信仰告白そのものであった考えられる。 しかし、キリスト教の歴史早い段階において、「キリスト」が称号としてではなくイエスを指す固有名詞あるかのように扱われ始めたことも確かであり、パウロ書簡においてすでに「キリスト」が固有名詞として扱われているという説もある。

※この「イエス・キリスト」の解説は、「イエス・キリスト」の解説の一部です。
「イエス・キリスト」を含む「イエス・キリスト」の記事については、「イエス・キリスト」の概要を参照ください。


イエス・キリスト

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/05/11 14:16 UTC 版)

ソテル」の記事における「イエス・キリスト」の解説

イエス・キリストを意味するアクロニムΙΧΘΥΣ」の最後のΣはソテル頭文字である。

※この「イエス・キリスト」の解説は、「ソテル」の解説の一部です。
「イエス・キリスト」を含む「ソテル」の記事については、「ソテル」の概要を参照ください。


イエス・キリスト

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/12/19 09:23 UTC 版)

聖絶」の記事における「イエス・キリスト」の解説

イザヤ書34章5節に「見よ。これがエドムの上下り、わたしが聖絶すると定めたの上に下るからだ」(新改訳聖書と書いてあるが、イザヤ34:5-863:1-6ヨハネが受けたキリストの啓示19章13節の関連から、イエス・キリストが神の敵を踏み潰し、その返り血浴びる姿と解釈される異教的な人物であるエサウ起源とするエドムは、常に神の敵、教会の敵を意味しており、カナンの地約束の地入ろうとする時も、その後も神の敵がいた。イエス・キリストの敵はみな霊的なエドムである。 イエス・キリストによる最後裁き最終的な聖絶である。

※この「イエス・キリスト」の解説は、「聖絶」の解説の一部です。
「イエス・キリスト」を含む「聖絶」の記事については、「聖絶」の概要を参照ください。


イエス・キリスト

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/07/06 03:45 UTC 版)

地上最強の男 竜」の記事における「イエス・キリスト」の解説

道教祈り応え全国仏像一欠片ずつ封印されていた肉体統合して復活する。竜抹殺黒幕

※この「イエス・キリスト」の解説は、「地上最強の男 竜」の解説の一部です。
「イエス・キリスト」を含む「地上最強の男 竜」の記事については、「地上最強の男 竜」の概要を参照ください。

ウィキペディア小見出し辞書の「イエス・キリスト」の項目はプログラムで機械的に意味や本文を生成しているため、不適切な項目が含まれていることもあります。ご了承くださいませ。 お問い合わせ

イエス・キリスト

出典:『Wiktionary』 (2021/08/21 10:22 UTC 版)

固有名詞

イエスキリスト

  1. イエスキリスト」を参照

イエスキリスト

出典:『Wiktionary』 (2021/07/23 00:57 UTC 版)

固有名詞

イエスキリスト

  1. 救い主イエスキリスト教におけるイエスのこと。

語源

古典ギリシア語 Ίησοῦς Χριστός (Iēsous Khristos)

翻訳

イエス#訳語参照


「イエス・キリスト」の例文・使い方・用例・文例

Weblio日本語例文用例辞書はプログラムで機械的に例文を生成しているため、不適切な項目が含まれていることもあります。ご了承くださいませ。


英和和英テキスト翻訳>> Weblio翻訳
英語⇒日本語日本語⇒英語
  

辞書ショートカット

すべての辞書の索引

「イエス・キリスト」の関連用語

イエス・キリストのお隣キーワード
検索ランキング

   

英語⇒日本語
日本語⇒英語
   



イエス・キリストのページの著作権
Weblio 辞書 情報提供元は 参加元一覧 にて確認できます。

   
デジタル大辞泉デジタル大辞泉
(C)Shogakukan Inc.
株式会社 小学館
ウィキペディアウィキペディア
All text is available under the terms of the GNU Free Documentation License.
この記事は、ウィキペディアのイエス・キリスト (改訂履歴)の記事を複製、再配布したものにあたり、GNU Free Documentation Licenseというライセンスの下で提供されています。 Weblio辞書に掲載されているウィキペディアの記事も、全てGNU Free Documentation Licenseの元に提供されております。
ウィキペディアウィキペディア
Text is available under GNU Free Documentation License (GFDL).
Weblio辞書に掲載されている「ウィキペディア小見出し辞書」の記事は、Wikipediaの「もっと、生きたい…」 (改訂履歴)、イエス・キリスト (改訂履歴)、ソテル (改訂履歴)、聖絶 (改訂履歴)、地上最強の男 竜 (改訂履歴)の記事を複製、再配布したものにあたり、GNU Free Documentation Licenseというライセンスの下で提供されています。
Text is available under Creative Commons Attribution-ShareAlike (CC-BY-SA) and/or GNU Free Documentation License (GFDL).
Weblioに掲載されている「Wiktionary日本語版(日本語カテゴリ)」の記事は、Wiktionaryのイエス・キリスト (改訂履歴)、イエスキリスト (改訂履歴)の記事を複製、再配布したものにあたり、Creative Commons Attribution-ShareAlike (CC-BY-SA)もしくはGNU Free Documentation Licenseというライセンスの下で提供されています。
Tanaka Corpusのコンテンツは、特に明示されている場合を除いて、次のライセンスに従います:
 Creative Commons Attribution (CC-BY) 2.0 France.
この対訳データはCreative Commons Attribution 3.0 Unportedでライセンスされています。
浜島書店 Catch a Wave
Copyright © 1995-2024 Hamajima Shoten, Publishers. All rights reserved.
株式会社ベネッセコーポレーション株式会社ベネッセコーポレーション
Copyright © Benesse Holdings, Inc. All rights reserved.
研究社研究社
Copyright (c) 1995-2024 Kenkyusha Co., Ltd. All rights reserved.
日本語WordNet日本語WordNet
日本語ワードネット1.1版 (C) 情報通信研究機構, 2009-2010 License All rights reserved.
WordNet 3.0 Copyright 2006 by Princeton University. All rights reserved. License
日外アソシエーツ株式会社日外アソシエーツ株式会社
Copyright (C) 1994- Nichigai Associates, Inc., All rights reserved.
「斎藤和英大辞典」斎藤秀三郎著、日外アソシエーツ辞書編集部編
EDRDGEDRDG
This page uses the JMdict dictionary files. These files are the property of the Electronic Dictionary Research and Development Group, and are used in conformance with the Group's licence.

©2024 GRAS Group, Inc.RSS