大西洋横断とは? わかりやすく解説

大西洋横断

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/06/20 01:06 UTC 版)

サヴァンナ (蒸気船)」の記事における「大西洋横断」の解説

5月22日蒸気船サヴァンナサバンナ港から出航し数時間以内にタイビー灯台寄港した。そして、5月24日午前5時、帆走外輪航行併用したサヴァンナイングランドリヴァプール目指し出航した同日午前8時には外輪格納し帆走のみに移行した29日にはスクーナー船コントラクトサヴァンナとすれ違ったサヴァンナから煙が上がっているのを見て船長火事疑い様子を伺うために数時間追跡したが、結局見失ってしまった。その後コントラクト船長は煙を上げていた船が大西洋横断航海中の蒸気船であると結論づけ、「ヤンキー技術冒険心による誇らしい瞬間である」と称賛表した6月2日帆船プルートとすれ違った際、航行速度は9ノットから10ノット達していた。船長ロジャースからサヴァンナ航海が順調であることを知らされプルート乗員万歳三唱をした。その後18日までは他の船とすれ違った記録はなく、19日アイルランド沖で英国軍カッター船カイトとすれ違ったカイト乗員もまた3週間前のコントラクト同様にサヴァンナ火事であると考えて数時間渡って追跡した。しかし、サヴァンナ追い付けなかったため、カイト警告砲撃まで実施し船長ロジャースサヴァンナ停止させた。その後カイト追いついて臨検許可ロジャース求めその許可が下りたイギリス船員たちは臨検により、好奇心満足した述べたサヴァンナ燃料尽きたために18日時点ではコークへの寄港熱弁されていたが、結局6月20日リヴァプール到着した到着した際には数百隻の船がこの珍しい船を見よう出てきた。その中には英軍スループ軍艦の姿もあり、ある士官甲板居合わせた航海長のスティーブン・ロジャースに呼びかけた。後日コネチカット州のニューロンドン・ガゼット紙がその様子を以下のように伝えている。 士官ロジャースに「マスター商船船長)はどこにいますか?」と尋ねたのに対し、彼は「マスターはいません」と簡潔に答えた。「では、キャプテン軍艦船長)はどこにいますか?」「彼は下にいます。会いたいですか?」「ええ」。呼ばれて出てきた船長用件訊くと、士官は「なぜそのような旗を掲げているのですか?」と尋ねた船長は「私の国認めているからです」と答える。「我々の指揮官は、彼を侮辱するためになされたものだと考えてます。もし旗を降ろなければそうさせるための部隊派遣するでしょう」。するとロジャース船長機関士向かって温水機関準備をしろ」と叫んだそのような機械搭載されていなかったにかかわらず狙ったとおりの効果があり、ジョン・ブルおのずからできるだけ速く漕ぎ去って行ったリヴァプール近づくにつれ、サヴァンナ埠頭や家の屋根の上に押し寄せた群衆から歓迎受けた午後6時にいかりを降ろし29日11時間航海終了した。なおこの航海の中で蒸気機関使用したのは全体11%にあたる合計80時間であった

※この「大西洋横断」の解説は、「サヴァンナ (蒸気船)」の解説の一部です。
「大西洋横断」を含む「サヴァンナ (蒸気船)」の記事については、「サヴァンナ (蒸気船)」の概要を参照ください。


大西洋横断(1969-1970)

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/05/20 23:04 UTC 版)

トール・ヘイエルダール」の記事における「大西洋横断(1969-1970)」の解説

1969年、「アステカ文明エジプト文明類似しており、エジプトからの移民作った文明ではないか」と考え古代エジプト葦船大西洋を渡る能力があることを証明しようとした。このため古代エジプト図面模型基づいて設計されエチオピアタナ湖産のパピルス葦を使ってチャド湖から招請した船大工建造した船「ラー号(ノルウェー語版)」で、ヘイエルダール含めた7人の乗組員モロッコサフィからカリブ海目指した。数週間航海の末にラー浸水しており、設計ミスエジプト技術中の重要な要素見落としていた)が判明したラー号は6000km以上を航海して残り数百kmまで来ていたが、最終的にバラバラになった乗組員救出された。 翌年1970年今度ボリビアチチカカ湖から招いた船大工の手によって「ラー2号ノルウェー語版)」が建造された。ラー2号パピルス製で、同年5月モロッコから出発したが、今回カリブ海バルバドス島まで到達した。これによって、カナリア海流乗って航海することで大西洋横断が可能なことを立証したラー2号は現在、ノルウェーオスロにあるコンティキ号博物館にある。 なお、この時の航海には日本人カメラマン同行した実験航海主要な側面とは別にヘイエルダールは、少なくとも自分たちの小さな浮島人々協力して平和に暮らせることを実証するために、人種国籍宗教政治的視点多様性を表す乗組員慎重に選んだ。さらに、航海中に海洋汚染サンプル採取し、その報告国連提出した

※この「大西洋横断(1969-1970)」の解説は、「トール・ヘイエルダール」の解説の一部です。
「大西洋横断(1969-1970)」を含む「トール・ヘイエルダール」の記事については、「トール・ヘイエルダール」の概要を参照ください。

ウィキペディア小見出し辞書の「大西洋横断」の項目はプログラムで機械的に意味や本文を生成しているため、不適切な項目が含まれていることもあります。ご了承くださいませ。 お問い合わせ

「大西洋横断」の例文・使い方・用例・文例

Weblio日本語例文用例辞書はプログラムで機械的に例文を生成しているため、不適切な項目が含まれていることもあります。ご了承くださいませ。


英和和英テキスト翻訳>> Weblio翻訳
英語⇒日本語日本語⇒英語
  

辞書ショートカット

すべての辞書の索引

「大西洋横断」の関連用語

大西洋横断のお隣キーワード
検索ランキング

   

英語⇒日本語
日本語⇒英語
   



大西洋横断のページの著作権
Weblio 辞書 情報提供元は 参加元一覧 にて確認できます。

   
ウィキペディアウィキペディア
Text is available under GNU Free Documentation License (GFDL).
Weblio辞書に掲載されている「ウィキペディア小見出し辞書」の記事は、Wikipediaのサヴァンナ (蒸気船) (改訂履歴)、トール・ヘイエルダール (改訂履歴)の記事を複製、再配布したものにあたり、GNU Free Documentation Licenseというライセンスの下で提供されています。
Tanaka Corpusのコンテンツは、特に明示されている場合を除いて、次のライセンスに従います:
 Creative Commons Attribution (CC-BY) 2.0 France.
この対訳データはCreative Commons Attribution 3.0 Unportedでライセンスされています。
浜島書店 Catch a Wave
Copyright © 1995-2024 Hamajima Shoten, Publishers. All rights reserved.
株式会社ベネッセコーポレーション株式会社ベネッセコーポレーション
Copyright © Benesse Holdings, Inc. All rights reserved.
研究社研究社
Copyright (c) 1995-2024 Kenkyusha Co., Ltd. All rights reserved.
日本語WordNet日本語WordNet
日本語ワードネット1.1版 (C) 情報通信研究機構, 2009-2010 License All rights reserved.
WordNet 3.0 Copyright 2006 by Princeton University. All rights reserved. License
日外アソシエーツ株式会社日外アソシエーツ株式会社
Copyright (C) 1994- Nichigai Associates, Inc., All rights reserved.
「斎藤和英大辞典」斎藤秀三郎著、日外アソシエーツ辞書編集部編
EDRDGEDRDG
This page uses the JMdict dictionary files. These files are the property of the Electronic Dictionary Research and Development Group, and are used in conformance with the Group's licence.

©2024 GRAS Group, Inc.RSS