三省堂 大辞林 |
おのずから ―づ― 0 【▽自ずから/▽自ら】
〔「己(おの)つ(助詞)柄(から)」で、他から力を加えることなく、それ自身の力で、が原義〕
(1)自然に。ひとりでに。
「弁解しなくとも―分かってもらえる時が来るだろう」「読書百遍義―見(あらわ)る」
(2)(自然の赴く所として)数あるうちにはまれに。長い間にはたまに。
「されども―正直の人などかなからん/徒然 85」
(3)いつの間にか。知らず知らずのうちに。
「―数年を経ぬ/今昔 6」
(4)たまたま。偶然に。
「―はしつかた、局などにゐたらむ時もいへかし/枕草子 8」
(5)(仮定・推測の語とともに用いて)万一。ひょっとしたら。
「―後まで忘れぬ御事ならば、召されてまたは参るとも、今日はいとまたまはらん/平家 1」
(6)きっと。たぶん。
「乗るべき車なくてえ参らずは、―聞こし召しつけて賜はせもしてむ/枕草子 278」
「おのずから」の用例一覧
宮本百合子 おのずから低きに ——今日の新聞小説と文学—— (青空文庫)
宮本百合子 おのずから低きに ——今日の新聞小説と文学—— おのずから低きに ——今日の新聞小説と文学—— 宮本百合子 一 文学的作品としての面から新聞小説を見れば、もとから...
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宮本百合子 文学者として近衛内閣に要望す (青空文庫)
の新しい態度と見られていると思います。上から 現実を知らしめる ということと、文学者が切々たる人間の心で下から現実を反映して、率直に現実を知らしめることとは、おのずから異るというような誤った解釈のないように切望いたします。 〔一九四〇年九...
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宮本百合子 序(『昼夜随筆』) (青空文庫)
今日に至るまでの間に書かれたものである。 文章としてここに収めるべき何ものをも持つことが出来なかった一ヵ年程の期間の生活の経験は、おのずから、その後にかかれたものの内容の裡に蓄積されていると思う。 私は、小説を書いてゆく地力の骨組みを強くする意味から...
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