大西洋岸経済を支えた漁場の歴史
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/11/23 14:32 UTC 版)
「グランドバンク」の記事における「大西洋岸経済を支えた漁場の歴史」の解説
アメリカ先住民は古くから沿岸で漁労をしてきたほか、早くも15世紀にはバスク地方の漁民など、ヨーロッパの漁民や航海者がこの周辺まで達して漁をしていたと見られる。いくつかの記録には「タラの土地」という意味の「バカラオ(Bacalao)」という場所に言及しているものがあるが、これはニューファンドランド島ではないかと考えられている。しかし、グランドバンクに関してヨーロッパ人が残した確実な最古の記録は、1497年のジョン・カボットの北米沿岸探検の際のもので、彼が報告した大量の魚が獲れる海域の存在は瞬く間にヨーロッパ人の知るところとなった。1500年代にはフランス、スペイン、ポルトガル、イングランドの漁船がこの海域で操業するようになり、後には多くの漁民がニューファンドランド島などに入植した。これらの魚はヨーロッパ諸国の争いの原因ともなったほか、カナダ東部やニューイングランドの初期の経済では輸出品などとして重要な役割を果たした。
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