ライフセービングとは? わかりやすく解説

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ライフセービング【lifesaving】

読み方:らいふせーびんぐ

人命救助活動。特に、水難救助活動

1技術競うスポーツ競技種目には、カヌーのような小舟を操るサーフスキーレースビーチフラッグスなどがある。


ライフセービング

日本ライフセービング協会の活動

日本ライフセービング協会は、世界唯一のライフセービング国際組織である国際ライフセービング連盟ILS)の日本代表機関として活動してます。現在は全国クラブ設立され認定資格を持つライフセーバー活躍してます。

日本ライフセービング協会は「人と社会変革もたらす法人として、「救命」「スポーツ」「教育」「環境」「福祉」の領域における生命尊厳の輪を普及していく社会貢献活動行ってます。

ライフセービング(Lifesaving)を直訳する人命救助となりますが、正確には「人命救助本旨とした社会的活動であり、一般的には水辺事故防止のための実践活動」としています。関連団体個人はこれを活動基本理念として水辺での人命救助監視活動はもちろん、新し救助技術普及さらには学校教育への導入など、水辺事故から犠牲者一人でも少なくしようという社会活動展開してます。


目的と意義

ライフセービング競技及びライフセービング競技会は、水の事故による犠牲者ひとりで少なくするための救助技術の向上や、ライフセービングの地域的振興海浜などの有効利用による文化の向上とタ全思想普及啓発目的としています。また、実際に海岸プールにおいて監視救助活動を行うことが競技参加資格中に謳われており、ライフセーバー同士フレンドシップ深めるとともに、その応援者オフィシャル競技役員)など、ライフセービングに関わるすべての人々交流の場としての目的あります

競技種目は、実際救助活動要求される要素ベース作られており、その実践は厳しい状況下においても救助立ち向かうという姿勢勇気問われ、さらにどのような状況においても的確な判断のできる精神力と、それに対応できる肉体要求されるものです。

すなわち競技会目指しトレーニングするということは結果的に実際救助活動に役立つということでもあるのです。よって、ライフセービング競技は、あくまでも手段にすぎないということ知り勝利を超えた究極目的は、人命救助あります

ライフセービング競技会は、国際ライフセービング連盟ILS)で規定されている種目としてアイアンマン・アイアンウーマン、ビーチフラッグスなどのサーフ競技12種目、50マネキンキャリー200mスーパーライフセーバーなどのプール競技10種目があります国内大会をはじめ、世界では2年ごとに世界選手権大会開催されており、世界中ライフセーバーが集まる一大イベントになってます。


種目と概要

  種目 概要




ラン・スイム・ラン 海岸120メートル走り120メートル沖にある9つブイ泳いで回り、また海岸120メートル走る。
アイアンマンレース 220メートル沖合設置したブイスイムパドルボードサーフスキーそれぞれ往復する
ボードレース パドルボード250メートル沖の3つのブイ回って帰る
サーフスキーレース サーフスキー300メートル沖の3つのブイパドルをこいで回りゴールする
ビーチスプリント 海岸90メートルを走る。
ビーチフラッグス 海岸後ろ向きにうつ伏せになり、20メートル離れた地点競技者より少なく置かれたホースチューブを取り合う
2kmビーチラン 海岸500メートルコースを2往復する
ビーチリレー 4人が海岸90メートル直線競争トラック競技とは違い行き違いバトンを渡す
ボードレスキュー 溺者の選手120メートル沖のブイまで泳ぎ次いで救助者がパドルボード向かい救助して海岸に連れて帰る
レスキューチューブレスキュー 溺者の選手120メートル沖のブイ待機し救助者がレスキューチューブを使って泳いで救助してくる。
タップリンリレー アイアンマンレースと同じコーススイムパドルボードサーフスキーを3人の選手リレーする
CPR心肺蘇生法コンテスト 心肺蘇生訓練人形使い人工呼吸心臓マッサージを行う。3分間でどれだけ正確にできたかを審査する




50mマネキンキャリー 25mを自由形泳ぎ、25m地点水底沈んでいるライフセービング用マネキン引き上げて残り25mをマネキン抱えて泳ぐ。
100mマネキンキャリー・ウィズフィン 足ひれ付けて50mを自由形泳ぎターン側の水底沈んでいるマネキン引き上げ残り50mをマネキン抱えて泳ぐ。
100mマネキントゥ・ウィズフィン フィンとレスキューチューブをつけて50m泳ぎ、残る50mをレスキューチューブでマネキン引っ張って泳ぐ。
100mレスキューメドレー 50mを自由形泳ぎ続けて20m(女子は15m)の潜水をし、水底沈んでいるマネキン引き上げて残りの30m(女子は35m)をマネキン抱えて泳ぐ。
4×25mマネキンリレー 一体のマネキンを25mずつ泳いで運ぶリレー
4×50m障害物リレー スタート側及びターン側の壁からそれぞれ12.5m地点設置された2ヶ所の障害物深さ70cmのネット)の下を潜り抜けながらそれぞれ50mを自由形で泳ぐ4人のリレー
4×50mメドレーリレー 第1競技者は50mを自由形で泳ぐ。第2競技者は足ひれ付けて50mを自由形で泳ぐ。第3競技者は足ひれ付けないでレスキューチューブを肩に掛け50mを泳ぐ。第4競技者足ひれ付けて肩にレスキューチューブに第3競技者を両手でつかまらせ、それを引いて50mを泳ぐ。
200m障害物スイム スタート側及びターン側の壁からそれぞれ12.5m地点設置された2ヶ所の障害物の下を潜り抜けながら200m自由形で泳ぐ。
200mスーパーライフセイバー 75m泳ぎ水中マネキン引き上げ100mまで泳ぐ。マネキン放しフィンとレスキューチューブを装着し50m泳ぐ。150m地点マネキンにレスキューチューブをつけゴールまで引っ張る
ラインスロー スタート合図救助者はスローライン回収し、溺者役に投げ返しプールの端まで水中引っ張る


ライフセービング

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2023/09/09 22:08 UTC 版)

ライフセービング: lifesaving, life saving救命行為)は、ヨーロッパを発祥とする救助、蘇生応急処置、とくに一次救命処置のこと。海に限らず川・湖沼・プールなど水辺の事故に対する救命活動を意味することが多いが、ライフセービングとは本来、氷上山岳地における救助、洪水などの災害時の救命活動、糖尿病心臓発作高山病低体温症凍傷熱中症ショックの治療といった救急医療活動も含まれている。


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ライフセービング

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/03/01 04:17 UTC 版)

ボンダイビーチ」の記事における「ライフセービング」の解説

ボンダイライフセービングクラブは世界最初のサーフライフセービングクラブ になるのを批判し、ノースボンダイサーフライフセービングは連合クラブである。どちらのクラブ1907年設立された。ボンダイビーチメンバー救命綱とその他多くのライフセービングの道具発明した双方クラブライフセーバーたちは一日にもっとも大きな救助携わり、「ブラックサンデー」として知られている。ボンダイビーチR&R(rescueresuscitation)で最も優秀なオーストラリアサーフライフセービングチャンピオンシップの金メダル獲得し北側ボンダイビーチMarch Past金メダル獲得した

※この「ライフセービング」の解説は、「ボンダイビーチ」の解説の一部です。
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ライフセービング

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/04/02 23:42 UTC 版)

ウィリアム・ウィルソン (水球)」の記事における「ライフセービング」の解説

1891年、ライフセービングに関するイラスト入り新聞記事多数発表し熟練度に応じて地元水泳クラブに賞を授与したウィルソン方法ハンドブックとして出版されその貢献により、王立救命協会初代終身総監選ばれた。

※この「ライフセービング」の解説は、「ウィリアム・ウィルソン (水球)」の解説の一部です。
「ライフセービング」を含む「ウィリアム・ウィルソン (水球)」の記事については、「ウィリアム・ウィルソン (水球)」の概要を参照ください。

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ライフセービング

出典:『Wiktionary』 (2021/08/16 07:09 UTC 版)

名詞

ライフセービング

  1. 救助蘇生応急処置などの一次救命処置
  2. 1.水辺における事故救命活動
  3. 2.の能力向上のために行われるスポーツ

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