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一次救命処置
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2011/12/16 05:26 UTC 版)
一次救命処置(いちじきゅうめいしょち BLS:Basic Life Support)とは、呼吸が止まり、心臓も動いていないと見られる人の救命へのチャンスを維持するため、特殊な器具や医薬品を用いずに行う救命処置であり、胸骨圧迫と人工呼吸からなる心肺蘇生法(CPR)、そしてAEDの使用を主な内容とする。以下は基本的にJRC(日本語版)ガイドライン2010 第1章 一次救命処置(BLS)に基づき、必要に応じて他の章、他のガイドラインも参照した。ガイドライン2010成人向BLSの主要なポイントは迅速な胸骨圧迫の開始と、その中断を最小限にすることである。一方、小児用BLSや溺水で、特に熟練救助者の場合はガイドライン2005との差はさほどない。
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- ^ 「第一回・日本循環器学会プレスセミナー」で長尾建は、日本の心停止患者全体の生存退院率は約2%に過ぎないが、AEDが適用できる患者(心室細動のある患者:引用者注)に限定すると生存退院率は16%にまで向上すると述べている。なおこの報告の前提となる調査はAED普及前である。
- ^ JRC(日本語版)ガイドライン2010(確定版)第7章「教育と普及のための方策(EIT)」 p.36
- ^ 孤立無援で野次馬に囲まれ、1時間CPRを続けてPTSDになった救助者もいる。 心肺蘇生後の心的外傷(PTSD)~バイスタンダーCPRの問題
- ^ 航空機内での心肺蘇生の実施により心的外傷を負った1例 総合病院国保旭中央病院神経精神科 大塚祐司 (宇宙航空環境医学 Vol. 44, No. 3, 71-82, 2007)
- ^ 「循環器医のための心肺蘇生・心血管救急に関するガイドライン」Circulation Journal Vol. 73, Suppl. III, 2009 p.1368
- ^ その範囲であれば人工呼吸で胸骨圧迫を中断するよりも胸骨圧迫を連続する方が救命率は僅かながら高い。一方市民救助者(バイスタンダー)によるCPRが浸透しないのは人工呼吸への抵抗感が大きいと言われる。倒れてから10分以内、救急隊が到着するまでだけでも胸骨圧迫のみのCPRを行ってもらえれば救命率は100%ではないにせよ格段に向上するというのが国際ガイドライン2010の趣旨である。
- ^ JRC(日本語版)ガイドライン2010(確定版)第7章「教育と普及のための方策(EIT)」 p.34
- ^ 呼吸原性心停止の小児では、胸骨圧迫のみのCPRよりも人工呼吸と胸骨圧迫によるバイスタンダーCPRを受けたほうが30日後生存率が高く、神経学的転帰も良好であるとする研究がある。
- ^ 日本人の1~7歳の小児の胸の厚さの平均は109.2~141.4mmと報告されており、その1/3は36.4~47.1mmとなるため5cmでは深すぎる。
- ^ ERCガイドライン2005 BLS 「水中での蘇生と水中からの救出」
- ^ 「窒息・溺水からの生還のプロセス」日本海中技術振興会(JCS)
- ^ 「窒息・溺水からの生還のプロセス」日本海中技術振興会(JCS)
- ^ 日本救急医学会・医学用語解説集
- ^ ERCガイドライン2005 BLS 「水中での蘇生と水中からの救出」
- ^ 「窒息・溺水からの生還のプロセス」日本海中技術振興会(JCS)
- ^ JRC2010ガイドラインでは「第2章 成人の二次救命処置(ALS)」の「はじめに」の次ぎにある「2 一次救命処置(BLS)」がそれである。
- ^ 【AHA2004速報】 バイスタンダーによる救命処置、11分以内なら人工呼吸なしでも有効:大阪府での調査で判明 2004.11.10
石見は2007年にも同じ趣旨の論文を海外で発表しておりAHAは2008年のハンズオンリーCPRに関するAHA勧告声明において重要なエビデンスのひとつとしている。 - ^ 日本版救急蘇生ガイドライン 2005基準(総務省消防庁)「成人を対象とするBLS」 p.1
その根拠として長尾建(後述)の2005年の論文をあげている。 - ^ Lancet 2007;369:920-926、 「<救急蘇生術>人工呼吸は不要 心臓マッサージに効果あり」 2007年9月27日15時4分配信 毎日新聞
- ^ 「日本における院外心停止の実態と新たな蘇生法」長尾建
- ^ 「日本におけるAED普及の実態とその効果」三田村秀雄
- ^ 「世界における心肺蘇生の展開:わが国の関わり」野々木宏
- ^ AHA勧告声明が「2007年に発表された3つの大規模研究のエビデンス」とある中の2つがこの大阪での調査と関東での調査のことである。
- ^ Hands-Only (Compression-Only) Cardiopulmonary Resuscitation: A Call to Action for Bystander Response to Adults Who Experience Out-of-Hospital Sudden Cardiac Arrest
- ^ (2008 AmericanHeartAssociation )「突然倒れた成人に対するハンズオンリーCPRよくある質問(FAQ) 」 p.4 Q5.
- ^ 「子供の場合は人工呼吸と心臓マッサージの両方が好ましい-院外心肺停止の大部分3675 例(71%) は非心原性」 には、2005-07年までに日本であった18歳未満の5170例の病院外心肺停止事例の検討によると、発見者などが速やかに蘇生に取りかかった場合は、良好な神経学的予後が得られた(4·5% vs 1·9% )が、人工呼吸を伴うCPRでは7.2%(45/624)が社会復帰できたのに対し、胸部圧迫のみのCPRだけでは1.6%(6/380)だけしか快復しなかった。また心原性の場合は人工呼吸の有無で差がつかなかったとある。
- ^ 同 p.8. Q22.
- ^ 同 p.7. Q17.
- ^ 日本蘇生協議会「胸骨圧迫のみのCPRに関するILCORの潮流」
- ^ International Consensus Conference on Cardiopulmonary Resuscitation and Emergency Cardiovascular Care Science With Treatment Recommendations
- ^ 119通報者に対してその電話で応急処置を指導する者。
- ^ JRCガイドライン2010(確定版)第1章一次救命処置 1.はじめに p.3
- ^ JRCガイドライン2010(確定版)第1章一次救命処置 2.BLSのアルゴリズム 4.CPR中の胸部圧迫と人工呼吸 p.7
- ^ 「交通事故現場における市民による応急手当促進方策委員会報告書の概要」(1994年)
- ^ 「非医療従事者による自動体外式除細動器(AED)の使用のあり方検討会報告書」
- ^ 厚生労働省 第3回「非医療従事者による自動体外式除細動器(AED)の使用のあり方検討会」議事次第・資料2「非医療従事者によるAEDの使用と医師法との法的整理」
- ^ 前述「非医療従事者による自動体外式除細動器(AED)の使用のあり方検討会」議事次第・資料2
- ^ 前述「非医療従事者による自動体外式除細動器(AED)の使用のあり方検討会・報告書」
- ^ 「航空機内での救急医療援助に関する医師の意識調査」旭中央病院神経精神科 大塚祐司 (宇宙航空環境医学 41:57-78, 2004)
- ^ 循環器医のための心肺蘇生・心血管救急に関するガイドライン Guidelines for Cardiopulmonary Resucitation and Cardiovascular Emergency(JCS 2009)
- 1 一次救命処置とは
- 2 一次救命処置の概要
- 3 窒息のBLS
- 4 病院等でのBLS
- 5 その他
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