ダークスパイナー
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/09/01 09:24 UTC 版)
ダークスパイナーDARK SPINER番号 EZ-060(ガイロス帝国・ネオゼネバス帝国) 所属 ガイロス帝国軍・鉄竜騎兵団ネオゼネバス帝国チーム・ドラールス(フューザーズ) 分類 スピノサウルス型 全長 22.3m 全高 16.6m 重量 118.0t 最高速度 240.0km/h 乗員人数 1名 主な搭乗者 ジーニアス・デルタロス(ZBCG)マロイ(フューザーズ) 武装装備 エレクトロンファングストライクレーザークロー×2ストライククロー×2ジャミングブレードAZ144mmマシンガン×22連装キャノン2連装キャノン×2ストライクスマッシュテイルアンカー×2 スピノサウルス型電子戦ゾイド。元々は強力な電子戦用ゾイドである「プロトスピノ」として設計されていた。だが、技術陣は野生体が持つコア出力を索敵用の電子戦装備とするのは相応しく無いと判断。さらにバーサークフューラー開発時のノウハウをも取り入れ、高い戦闘能力と電子攻撃能力を持つゾイドへと仕様変更される。 ジャミングウェーブ発生能力は当時の共和国軍では対抗手段が無く、3年間にわたって無敵時代を作り上げたほどである。機体そのものの戦闘力も高く、こと格闘能力においてはジェノザウラーと同等の水準を誇り、装備が同一であればバーサークフューラーと互角に戦う事も可能なスペックを持つ。また、機体背部のウェポンラックはCZS(コンビネーションゾイドシステム)と呼ばれるSSゾイドとの合体機構を持ち、これによってキラードームと連動する事も可能となっている。 武装・装備 ジャミングブレード 背部に装備される。ディメトロドンの技術フィードバックによって開発された。ここからジャミングウェーブを発生させる事が可能で、ゾイドコアから発せられる強力なエネルギーを電磁波へと変換し放射する事でゾイドに搭載された近代電子機器を攻撃する。その威力は、機体前方に磁場の壁を発生させるほどの高出力を有し、グランチャーに搭載されたそれのように操縦系統を狂わせるだけに留まらず、ダミーの制御データを送り込む事によって敵ゾイドを自機の支配下に置く事さえ可能としている。 ジャミングエリアに入るだけで高速ゾイドはその機動性を失い、ケーニッヒウルフのような完全野生ゾイドをコントロールする事も可能。このジャミングウェーブ発射のため、アンカーや放熱スリットを展開するジャミングモードを備える。 さらには大型火器搭載ゾイドのロングレンジ攻撃さえもジャミングによって無効化し、キメラブロックスの司令機として運用できるなど、その電子戦能力は攻撃用に留まらず多用途に運用できる。 ただし、後にゴジュラスギガのように古代チタニウム装甲や内部の遮断回路の併用、さらなる妨害電波によってジャミングウェーブを無効化するゴルヘックス等によって対抗手段がとられている。機体の回路に絶縁体処理を施す事で対処も可能だが、これは既存機体に行うにはコストがかかるため、共和国軍においては却下されている。 エレクトロンファング ダークスパイナーの牙部。小型ゾイドを装甲ごと噛砕する威力を持つ。 ストライクレーザークロー ダークスパイナーの前脚爪部。 ストライククロー ダークスパイナーの後脚爪部。 AZ144mmマシンガン 肩部に装備される。実弾を超高速で発射し、敵機を攻撃する兵装。 ガンブラスター級のゾイドを貫通できるほどの威力を有する。 2連装キャノン 腹部に一基、ジャミングブレードに二基の計三基装備される。 うちジャミングブレードに装備されたものは対空攻撃用の装備として機能する。 ストライクスマッシュテイル ダークスパイナーの尾部。鞭のようにしなる事で打撃兵装となり、大型ゾイドを吹き飛ばす威力を誇る。 ジャミングウェーブ発射の際は放熱のため装甲が展開する。 アンカー 踵部に装備。ジャミングウェーブ発射の際は耐衝撃のため展開される。 スピノサウルス型ゾイド スピノサウルス型野生体は南エウロペ大陸に生息する種であり、特徴的なヒレを背中に持つ。強い顎と牙を持ち、ティラノサウルス型野生体とともに惑星Ziの恐竜型ゾイドにおいて頂点に君臨する。 ダークスパイナーのベースとなったのはこの野生体であり、その開発の際には強い闘争本能を尊重した設計を行い、鉄竜騎兵団(アイゼンドラグーン)のエースパイロットが搭乗することを前提としている。 この野生体はスピノサパーにも導入されたが、こちらは操縦性と工兵としての運用を考慮し、その闘争本能には制限を設け、戦闘力は引き下げられている。また、ダークスパイナーにおいては特に大型の野生体を用いることによって機体は二回り大型化している。 CZS(コンビネーションゾイドシステム) ダークスパイナーの背部に採用されたSSゾイドとの合体機構。CASの延長線上にある技術であり、第一次大陸間戦争時代に運用されていたTFゾイドの設計思想を発展された機体群となる。当初はバーサークフューラー用のものも試作されていたが、同機はCZSによるオプションを必要しないほど性能が高かったため、ダークスパイナーの開発時に再度着目される形となった。ダークスパイナーに採用されたCZSゾイドはダークスパイナーの火力不足を補うものであり、増加装備を担うキラードーム自体が元々電子戦用として開発されていた事から、両機の親和性は高かったとされる。
※この「ダークスパイナー」の解説は、「大型ゾイド」の解説の一部です。
「ダークスパイナー」を含む「大型ゾイド」の記事については、「大型ゾイド」の概要を参照ください。
- ダークスパイナーのページへのリンク