ジェノザウラーとは? わかりやすく解説

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ジェノザウラー

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2024/03/03 06:51 UTC 版)

ジェノザウラー (GENO SAURER) は、トミー(現タカラトミー)より販売されている『ゾイド』シリーズのひとつ。また、その背景設定に登場する架空の兵器。本記事では機体バリエーションの概要ついても記載。


注釈

  1. ^ 漫画・アニメ作品ではこれを踏襲し、作中で排熱機構を展開する描写が存在する。
  2. ^ 電撃ホビーマガジン誌において掲載されていた「SMACK ZOIDS」においては、ジェノザウラーの前駆として純粋種のティラノサウルス型野生体を採用した新型ゾイドとして「プロトレックス」が兼ねてより開発されており、それをベースとしてジェノザウラーが開発されている(プロトレックスは後に再開発され、パーサークフューラーが作られた)[8]、野生体をベースとしたゾイドはパイロットとのシンクロ率に制御が依存し不安定化するデメリットを持っていたことから、オーガノイドシステムによって強制的に安定させたとしている。しかし、オーガノイドシステムによる制御も闘争本能を刺激する偏ったシステムであることから、ゾイドの精神破壊や寿命を縮める欠陥が発生している[9]
  3. ^ ガイロス帝国はZAC2099年にオリンポス山の古代遺跡で同計画を行い[10]、OSを入手している[11]
  4. ^ OSを搭載したゾイドは狂暴化し、そのシステムに対して憎悪の感情を持っている[12]
  5. ^ ジェノザウラーは総合能力ではブレードライガーを凌駕するが、白兵戦で遅れを取ることから相性の観点で不利な側面も有する[18]。ノーマルゴジュラスは頑強さと格闘能力を優位性としているが、遠距離戦になればジェノザウラーに圧倒されるという[17]。ただし、ジェノザウラークラスの荷電粒子砲では1、2発でゴジュラスを撃墜に至らないとする記述もある[19]
  6. ^ ゾイドバトルカードゲーム「ジェノザウラー・RaS」カードテキストにおいては「拘束アンカー」と記述される[30]
  7. ^ ただし、作中においては、地面に接地せず荷電粒子砲を発射した描写もある[33]
  8. ^ 製品開発時の設定画稿では荷電粒子砲発射形態におけるオーバーヒートエネルギー排出用のフィンとしている[34]。1999年からのシリーズでは類似したスリット(排熱ノズルと過剰電力放出セール、吸入ジェネレーター兼用)展開機能を持つ荷電粒子砲のカスタマイズパーツも検討されたが、廃案となっている[35]
  9. ^ ムギ球以外の電飾を使用したという点と、2000円台の商品で電飾を搭載したという点は揃ってシリーズ初のことである。
  10. ^ 同戦闘でジェノザウラーは密集陣形をひく共和国守備隊に対し荷電粒子砲を発射し、壊滅に追い込んだ。さらにゴジュラスは、レブラプター複数機による集中攻撃を受け撃破されている[20]。この戦闘は媒体によってゴジュラスの登場経緯が異なっており、コロコロコミック掲載時ではジェノザウラーの出現によって守備隊が壊滅した後、迎撃に出動している[19]
  11. ^ その際の交戦結果を踏まえ、リッツ機は同年7月にジェノブレイカーへと改造されている[18]
  12. ^ 量産型ブレードライガーと交戦した際に、言及されたもの[42]
  13. ^ トミーより2000年3月に発売された玩具商品ではレイヴン仕様と帝国仕様をコンバーチブルで交換可能となっていた。帝国仕様の装備はレーザーガンとされているが、レイヴン仕様の頭部装備はビームガンとするもの[51][50]と、プロトタイプ用のトリプルガンユニットとしたものが存在する[24]。また、この装備をレイヴン用のサブ・ブルガン・タイプSとした記述も存在する[52]
  14. ^ 一方で、「HMM ジェノザウラー レイヴン仕様」の組立説明書では、レイヴン仕様のジェノザウラーはシャドーとの合体を前提としてOSを排除した「ジェノザウラーOSC(オーガノイドシステムキャンセラー)」であるとしている[52]
  15. ^ 前述の「HMM ジェノザウラー レイヴン仕様」の取扱説明書ではシャドーと融合した状態での運用を前提に機体調整され「OSC(オーガノイドシステムキャンセラー)」によってOSがオミットされた「ジェノザウラー・タイプOSC」であり、プロイツェン元帥の指示により「レイヴン」の機体以外にも10機に満たない数の「ジェノザウラー・タイプOSC」が製造されているとしている。また、1機目のレイヴン仕様機と機体色が異なる理由付けとして、量産型を前提とした装甲を使用していた1機目に対し、2機目はプロイツェン直轄部隊の装甲を使用していたためとしている[52]。一方で、『HMM ジェノブレイカー レイヴン仕様』の解説では、アンビエントによる強制進化措置を施していたため、機体色が赤みを帯びていたとしている[59]。また、「HMM サイコ・ジェノザウラー」の組立説明書においてはこのジェノザウラーRはかつてのレイヴン仕様ジェノザウラーのゾイド因子を取り入れたヒルツ用の機体である2ndモデルを、アンビエントの手によって特殊調整がなされた機体としている[60]
  16. ^ 『ゾイド -ZOIDS-』第49話でリーゼが説明するところによる
  17. ^ 2013年4月に発売された「HMM-037 EZ-026 サイコ・ジェノザウラー」の説明書においては本来はレイヴン機の情報を取り入れたデスザウラーのゾイド因子から生み出されたジェノザウラーの2ndモデルをベースに、幼体の状態でジェノザウラーの3rdモデルとして位置付けられるジェノブレイカーのゾイド因子をも受け継いだ後、彼女に従うオーガノイドのスペキュラーの調整によって完成したジェノザウラーの4thモデルとされている[60]
  18. ^ この装備呼称と設定はゾイドバトルカードゲームの「ジェノザウラー・LiS」の説明文が初出となる[73]。ただし、アニメ第51話ではレーザーを直射して攻撃している。
  19. ^ HMM版「サイコ・ジェノザウラー」では「「フレキシブルレーザー」と呼ばれる小型の2連装ビーム砲」と解説されている[75]。こちらの設定では、エネルギーの集中と拡散をコントロールできる光学兵器とされている[60]
  20. ^ 「GENO SAURER PROTOBULE」と記述した媒体もみられる[92]
  21. ^ a b 資料によって「集束荷電粒子砲」との記述もみられる[97]
  22. ^ ヤークトジェノのテストパイロット[94]
  23. ^ 『ゾイドオリジナル』のコミカライズ作品『ゾイドSS』における単行本描き下ろしエピローグでは、シルエットのジェノブレイカーが登場している[95]
  24. ^ ゾイドニュームとは『ZOIDS concept art』の世界において人々の生活やゾイドの生命維持に使われるエネルギー資源[100]

出典

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