その他の1987年刊行作品
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「冒険ゲームブックシリーズ」の記事における「その他の1987年刊行作品」の解説
メトロイド ゼーベス侵入指令 (No.5) (1987年 塩田信之 / スタジオ・ハード) 危険生物メトロイドが海賊に奪われた。スペース・ハンターのサムス・アランは、海賊たちの本拠地である惑星ゼーベスに侵入を試みる。終盤では素顔のサムスが活躍する。 双葉文庫ゲームブックではサイコロを初導入した作品で、迷路や戦闘といった原作のゲームシステムを忠実に導入しようとしており、コンピュータが処理してくれるわけではないのでやや煩雑な面はあるものの、総じて再現度は高い。 ポートピア連続殺人事件 密室殺人の謎 (No.8) (1987年 池田美佐 / スタジオ・ハード) 兵庫県警の敏腕刑事「ボス」が、部下のヤスとともに殺人事件を捜査する。ミステリーゲームの書籍化だけあって、真犯人がわかるエピローグ部分は袋とじになっている。 「さらに調べてみる」のように選ぶのが当然の選択肢をわざわざ設けるなど、推理ものをうまくゲームブックのシステムに載せているとは言いがたい。 ミシシッピー殺人事件 リバーボートの冒険 (No.12) (1987年 樋口明雄 / スタジオ・ハード) ゲーム版とは全く関係ない独自のストーリー。頭のいいジム、活発なラリー、世話焼きのヴィッキー。3人の少年少女は、ミシシッピ川を航行する外輪船「デルタ・プリンセス号」が停泊中の港で起こった狙撃事件に巻き込まれ、事件の謎解きに奔走する。前半はデルタ・プリンセス号が出航するまでの限られた時間の中で犯人を推理する必要があり、時間切れになるとゲームオーバー。後半は狙撃犯を追ってデルタ・プリンセス号に密航し、船内で命がけの冒険と証拠集めを繰り広げる。ラストシーンには西部劇の伝説的人物が登場。 光神話 パルテナの鏡 神殿の悪魔を倒せ! (No.13) (1987年 竹中江弓子、前田かおり / スタジオ・ハード) 勉強もスポーツもダメな中学生・鏡光夫(かがみ みつお)は、ふと手にした本「パルテナの鏡」の世界に引き込まれ、勇者ピットとなってメデューサ討伐に旅立つ。 所さんのまもるもせめるも アクアク大冒険 (No.15) (1987年 所ジョージ / レッカ社) タレントにしてマルチクリエイターである所ジョージが自ら書き下ろしたゲームブック。ゲーム版とは大分違う設定となっており、口語体による文章はまさに本人そのままのノリ。 さんまの名探偵 桂文珍殺人事件 (No.16) (1987年 三原治 / スタジオ・ハード) 原作と同じで主人公はさんまではなく、その弟子。2人で組んで捜査を行う。オリジナルのシステムとして「捜査費用」があり、なくなるとゲームオーバー。また、バトルの形式も変わっており、さんまが持ちネタを披露して相手が笑うかどうかで判定を行う。さんまは時に暴走してしまうこともあるため、選択肢で上手くコントロールしていかなければならない。ストーリーは原作ゲームにかなり忠実だが、オリジナルキャラが本筋に大きく関わってくる。エピローグ部分は袋とじになっており、2種類のエンディングが存在する。 ポケットザウルス 恐竜島漂流記(ハーティアイランドアドベンチャー) (No.17) (1987年 尾崎克之 / レッカ社) 主人公にハシモトではなく、少年・ケンジと少女・フタミを据えたオリジナルストーリー(ハシモトは中盤から、冒険の仲間となる未来人として登場)。廃鉄道のトンネルで見付けたブレスレットがきっかけで、塾の講師ドクター・ザメスが研究していた伝説の空中島・恐竜島(ハーティ・アイランド)へ旅立つ。ザメスが貸してくれた冒険道具の使い分けが、危機を乗り切るカギとなる。 月風魔伝 魔暦元年の戦い (No.18) (1987年 竹田明、滝沢一穂、田口公子 / スタジオ・ハード) 4つのエリアをそれぞれ順に旅していき、必要なものを探しエリアのボスを倒していくという進行。最初のエリアである「第一の島」の難易度が高く、ここのみタイムポイントが用意されており、0になる前にボスにたどり着かねばならない。 熱血硬派くにおくん 番長連合をぶっとばせ!(No.19) (1987年 上原尚子 / スタジオ・ハード) バトルの際に体力ポイントを賭けて勝負し、勝った場合は2倍のポイントを得、負けると全て失ってしまうのが大きな特徴。しかし負けるとEND項目へ直行の場合が多く、またバトルも運試しばかりなので、あまり戦略的に機能してはいない。最後は原作通りヤクザの事務所に殴りこみをするのだが、得られた情報次第で行き先が二つに別れ、一つは罠(バトルに全て勝利しても最後に必ずENDになってしまう)という陰湿な作りになっている。 アルゴスの戦士 解かれたる封印 (No.20) (1987年 河田千里 / スタジオ・ハード) ストーリーはオリジナルで、ファミコン版のエンディング後の世界という設定になっている。アルゴスの遺跡を発掘する学者・博士たちが眠りに着いていたライガーを不用意に起こしてしまい、虜にされてしまう。唯一ライガーの手から逃れた博士は、最後の希望としてアルゴスの戦士を蘇らせ、彼の肉体と武器に改良を施す。目覚めたアルゴスの戦士は、囚われた博士たちの手により機械化したライガー軍団に立ち向かう。 未来神話ジャーヴァス 救世主(メシア)の章 - 新世紀を救え! (No.27) (1987年 成田崇幸、栗山元宏 / レッカ社) 科学が衰退し、魔法と怪物がはびこる未来の「新地球」に、凶星ネメシス衝突の危機が迫る。しゃべる「光の船」ジャーヴァスに選ばれた少年ロイは、この伝説の宇宙船を完成させるための旅に出る。このシリーズには珍しくサイコロ2個を使用する。 ボンバーキング アルタイル最終戦争(ハルマゲドン) (1987年 尾崎克之 / レッカ社) ヴァイケルの魔城 トツゲキ魔界探検隊 ◎(No.28) (1987年 樋口明雄 / スタジオ・ハード) 新・鬼が島 暗黒の化身を討て! (1987年 池田美佐、上原尚子 / スタジオ・ハード ファザナドゥ ドラゴンの牙 (1987年 井上尚美 / レッカ社)
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