『ウルトラマンZ』に登場するウインダム
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「ウインダム (ウルトラ怪獣)」の記事における「『ウルトラマンZ』に登場するウインダム」の解説
『ウルトラマンZ』第4話「二号ロボ起動計画」より登場。正式名称は対怪獣特殊空挺機甲2号機 ウインダム。過去作品の登場個体とは異なり、地球防衛軍日本支部の対怪獣ロボット部隊「ストレイジ」が開発した有人対怪獣ロボット兵器「特空機」として登場する。形式番号は「SC-2」。 ゲネガーグの出現以降、それまでは出現頻度が少なかった50メートル級の怪獣が次々現れるようになったことを受け、戦力増強のためにセブンガーに続いて開発された。設計はオオタユカで、製造はイナバコジローら整備班の主導で実施され、装甲はグルジオライデンを研究することによって開発されている。左右に開いたしころ状の喉元が搭乗ハッチとなり、頸部に配置された青い機内照明の操縦席に搭乗する。パイロットはナカシマヨウコまたはナツカワハルキ。セブンガー同様、ヨウコとハルキが搭乗した場合では構えが異なる。デストルドスとの最終決戦時はヘビクラショウタ(ジャグラス ジャグラー)が搭乗する。 パワー型のセブンガーとは対照的にスピード型の機体として設計された結果、セブンガーの約40%もの大幅な軽量化および人型化を経て手足のリーチも大きく、高い機動性を獲得した。首と手足の体表には多目的ノズルが装備され、内部の高機動スラスターによってジェット噴射による飛行や打撃強化、戦闘機動などが可能となっており、総合的な移動速度はセブンガーの約2倍に達する。さらに大容量の新型電池を採用したことにより、実用行動時間は5分まで延長されている。武装は額から放つレーザー光線のレーザーショットおよび火災消火用のウインダム水流、全身の多連装誘導弾発射システムから発射される20式対怪獣誘導弾、手首に高速回転機能が内蔵された拳を回転させて放つ高回転硬芯鉄拳、リミッターを解除したアンリミテッドモード移行時に全エネルギーを集中して高熱化した右手で敵の頭部に掴みかかるウインダムヨウコインパクト。また、プログラムを手先から注入する機能も組み込まれており、ミレニアム懸賞問題のプログラムをギルバリスに流し込み、人工知能を混乱させた。グルジオライデンには動きを封じるためにアンカーを使用した。M1号戦では「バナナだよ!捕獲作戦」でバナナの匂いを散布した。 機体制作当初は予算難で開発が難航し、ストレイジ上層部の意向で各部が複数企業へ発注・制作されたことにより、大容量バッテリーの出力を従来のバッテリーで補えないほどの大きな送電ロスが発生し、完全充電に4日間を要するという難点を持つ。しかし、テレスドン出現時にユカが所有していたネロンガの電力増幅器官の破片で電力を増幅して送電することによって起動に成功し、テレスドンとゼットの戦いに介入する形で初陣を飾る。その後はネロンガの電力増幅器官を解析・応用した長時間の活動と急速充電可能な新型の高出力バッテリーが開発・搭載され、正式にストレイジの戦力として組み込まれる。 スーツアクター:永地悠斗 額からのビームしか技がなかったため、脚本の鈴木智によって身体にある多くの穴からジェット噴射によって姿勢制御が可能という設定が考案された。ウインダムヨウコインパクトは、コンテの段階では「爆裂ウインダムフィンガー」という名称であり、モニターの数値もガンダムの形式番号が伝えられていた。 スーツは『メビウス』で使用されたマケットウインダムを修繕して使用している。スーツはパーツ分割がない一体型で、ミトン状の指は親指以外が一体になっている。金属部品も使用されているが、アクションを考慮して頬のアンテナは軟質素材となっている。覗きは首前面の孔にあり、頭頂部のレーザーショットと眼の先端に電飾が仕込まれているが、調光機能はない。 搭乗者によって戦闘時の構えは異なるように設定されており、高機動性を押し出すために従来のロボットのようなぎこちなさは廃されている。 レギュラーセットに作りこまれたコクピットのセットはあえて狭く設計されており、煙や火花などの効果と絶妙にシンクロさせる細やかな演技によってアクションを見せている。
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