UEFA EURO 2020 UEFA EURO 2020の概要

UEFA EURO 2020

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2024/01/12 16:22 UTC 版)

UEFA欧州選手権 > UEFA EURO 2020
UEFA EURO 2020
大会概要
開催国

11(連合王国を形成するイングランドとスコットランドはUEFAには別々で加盟)

日程 2021年6月11日 - 7月11日
チーム数 24 (1連盟)
開催地数

11

大会結果
優勝  イタリア (2回目)
準優勝  イングランド
3位  スペイン
 デンマーク
大会統計
試合数 51試合
ゴール数 142点
(1試合平均 2.78点)
総入場者数 1,099,278人
(1試合平均 21,554人)
得点王 クリスティアーノ・ロナウド
パトリック・シック(5点)
最優秀選手 ジャンルイジ・ドンナルンマ
最優秀若手選手 ペドリ
 < 20162024

今大会からビデオ・アシスタント・レフェリー(VAR)が運用された。

開催地

開催国の立候補受付は2012年6月30日に開始し[3]、12月6日のUEFA理事会で欧州全土の複数都市で分散開催することを決定した[4]

従来の方式では、以下の国・地域が立候補を表明していた。

2013年1月25日、UEFA理事会は今大会をUEFA60周年記念の特別大会として欧州13カ国での分散開催と決定した。このうち12会場でグループリーグ3試合と決勝トーナメントの1回戦もしくは準々決勝の1試合、残る1会場で準決勝と決勝の計3試合を開催する。開催国枠は撤廃されるが、予選を通過した(決勝・準決勝以外の)開催国はグループリーグ中の自国の試合を少なくとも2試合開催できる。またグループリーグの組み合わせには、選手や観客の負担を抑えるために移動距離も考慮される。スタジアムの収容人員数の条件は決勝・準決勝7万人以上、準々決勝6万人以上、1回戦・グループリーグ5万人以上(2ヶ所を目安に3万人以上という例外が認められる場合がある)で、選出される開催地は1カ国につき1都市のみだが、立候補は決勝・準決勝と準々決勝以前の2枠が可能で、同一都市か別都市にするのかは各協会の判断にゆだねられる[11]

これに基づき、UEFAでは改めて開催地立候補の受付を行い、2013年9月11日の期日までに32協会から立候補の意向を示した[12]。開催都市は2014年9月19日に発表された[13]

立候補を表明した都市・スタジアム

  • 青が準決勝・決勝の開催地、緑がグループステージ3試合と決勝トーナメント(準々決勝1試合)、黄がグループステージ3試合と決勝トーナメント(ラウンド16・1試合)の開催地
  • 立候補の内容のうち◎は準決勝・決勝パッケージと通常パッケージ(グループステージ3試合とラウンド16もしくは準々決勝のいずれか1試合)の両方に立候補、○は通常パッケージのみ立候補
国・地域 都市 競技場 収容 立候補の内容
 アゼルバイジャン バクー バクー・オリンピックスタジアム 68,700
 ベラルーシ ミンスク ディナモ・スタジアム 34,000 (39,000人収容に拡張中)
 ベルギー ブリュッセル ユーロスタジアム (仮称) 50,000 (60,000人に計画中)
 ブルガリア ソフィア ヴァシル・レフスキ国立競技場 43,000 (50,000人収容に拡張中)
 デンマーク コペンハーゲン パルケン・スタディオン 38,065
 イングランド ロンドン ウェンブリー・スタジアム 90,000
 ドイツ ミュンヘン フースバル・アレーナ・ミュンヘン 70,000
 ハンガリー ブダペスト プシュカーシュ・フェレンツ・シュタディオン 56,000 (68,000人収容の新スタジアムとして計画中)
 アイルランド ダブリン ダブリン・アリーナ 51,700
 イスラエル エルサレム テディ・スタジアム 34,000 (53,000人収容に拡張中)
 イタリア ローマ オリンピコ 72,698
 北マケドニア スコピエ ピリッポス2世アレナ 33,460
 オランダ アムステルダム アムステルダム・アレナ 53,052 (55-56,000人収容に拡張中)
 ルーマニア ブカレスト アレーナ・ナツィオナラ 55,600
 ロシア サンクトペテルブルク サンクトペテルブルク・スタジアム 69,500
 スコットランド グラスゴー ハムデン・パーク 52,063
 スペイン ビルバオ サン・マメス・バリア 53,332
 スウェーデン ソルナ, ストックホルム ソルナ・アレーナ 50,000
 ウェールズ カーディフ ナショナルスタジアム・オブ・ウェールズ 74,500
  • 当初は上記13カ国での分散開催が予定されていたが、 ベルギーブリュッセル)はスタジアム建設の遅れにより、2017年12月に開催地から外され、開催予定だった試合は、 イングランドロンドン)で行われることになったため、最終的に12カ国での分散開催となる[14]。また新型コロナウイルスの感染に伴い、2021年4月にダブリンはその開催地から除外され、ビルバオからセビリアに開催地は変更された。[15]

開催地に決定した国(都市)

グループステージ(3試合)とラウンド16(1試合)、準決勝・決勝を開催する都市
グループステージ(各3試合)と準々決勝(各1試合)を開催する都市
グループステージ(各3試合)とラウンド16(各1試合)を開催する都市
ロンドン ローマ ミュンヘン
ウェンブリー・スタジアム スタディオ・オリンピコ・ディ・ローマ フースバル・アレーナ・ミュンヘン
収容人数:90,000人 収容人数:70,634人 収容人数:70,000人
バクー サンクトペテルブルク ブダペスト
バクー・オリンピックスタジアム サンクトペテルブルク・スタジアム プシュカーシュ・アレーナ
収容人数:68,700人 収容人数:68,134人 収容人数:67,215人
セビリア ブカレスト アムステルダム グラスゴー コペンハーゲン
エスタディオ・オリンピコ・セビージャ アレーナ・ナツィオナラ ヨハン・クライフ・アレナ ハムデン・パーク パルケン・スタディオン
収容人数:60,000人 収容人数:55,600人 収容人数:54,990人 収容人数:51,866人 収容人数:38,065人

グループステージの開催地の組み合わせ

グループステージは、抽選により以下の開催地の組み合わせで行われることとなった[16]

  • グループA…ローマとバクー
  • グループB…サンクトペテルブルクとコペンハーゲン
  • グループC…アムステルダムとブカレスト
  • グループD…ロンドンとグラスゴー
  • グループE…ビルバオとダブリン → セビリアとサンクトペテルブルグ[15]
  • グループF…ミュンヘンとブダペスト

予選

本大会出場を決める予選はUEFAネーションズリーグ2018-19のリーグ戦終了後の2019年3月にスタートする。また、ネーションズリーグの結果に基づいて追加の出場チームを決定するプレーオフが導入された[17]


  1. ^ 1980年大会までは3位決定戦が行われており、イングランドは1968年に旧ソ連との3位決定戦を勝って3位としている。
  2. ^ チェコスロバキア時代を含めた成績。1996年よりチェコ代表として出場。
  3. ^ 1988年までは西ドイツとして出場。
  4. ^ 1988年まではソビエト連邦として、1992年は独立国家共同体 (CIS) として出場。
  5. ^ 1980年大会までは3位決定戦が行われており、ハンガリーは1964年大会ではデンマークとの3位決定戦を勝って3位、1972年大会ではベルギーとの3位決定戦に敗れ4位としている。
  6. ^ 1992年までチェコスロバキアとして出場。この期間の成績は含めない。
  7. ^ a b ポット1のウクライナはポット2に含まれるロシア(グループBの開催国)と同じグループに入らない。また、グループA,D,E,Fにはポット1に含まれる開催国が入り、ウクライナは入ることができないため、自動的にグループCに入ることになった。同じくポット1のベルギーは唯一、残っているグループBに入ることになった。
  8. ^ 抽選時にはプレーオフ通過チームは未確定だった。
  9. ^ プレーオフのグループBにはアイルランド(本大会のグループEの開催国)が含まれるため、プレーオフの勝者はグループFに入ることになった。
  10. ^ プレーオフのグループDの勝者はグループCとグループFのうち、プレーオフのグループAの勝者(ハンガリー)が入らなかった方のグループに入ることになった。
  1. ^ デンマークのクリスティアン・エリクセン選手は前半43分、心停止によりピッチに倒れ込んだ。救急措置などにより試合が一時中断、約1時間45分後の20:30(CEST)に試合が再開[25]
  1. ^ UEFA postpones EURO 2020 by 12 months” (英語). UEFA.com (2020年3月17日). 2020年3月18日閲覧。
  2. ^ ユーロ公式球「ユニフォリア」を発表…欧州12の開催都市を表現したデザインに”. SOCCER KING. フロムワン (2019年11月7日). 2021年6月18日閲覧。
  3. ^ “Preliminary interest shown for UEFA EURO 2020 bid”. UEFA.com (UEFA). (2012年5月16日). http://www.uefa.com/uefa/mediaservices/mediareleases/newsid=1796922.html 
  4. ^ EURO 2020、欧州全土での開催へ - UEFA EURO - ニュース - UEFA.com”. web.archive.org (2014年3月17日). 2020年11月15日閲覧。
  5. ^ “TFF Başkanı'ndan Açıklama [TFF President Announcement]” (Turkish). トルコサッカー連盟. (2012年4月17日). http://www.tff.org/default.aspx?pageID=285&ftxtID=14970 
  6. ^ Doyle, Mark (2012年4月17日). “Turkish Football Federation confirms Euro 2020 bid”. http://www.goal.com/en-gb/news/2931/go-global/2012/04/17/3043128/turkish-football-federation-confirms-euro-2020-bid 
  7. ^ “UEFAプラティニ会長、EURO2020の「多国間開催」を構想”. スカイパーフェクTV. (2012年7月1日). http://soccer.skyperfectv.co.jp/international/1628  
  8. ^ 尚、2013年9月7日に2020年の夏季オリンピック開催地は東京 日本)に決定した。
  9. ^ Scotland and Wales FAs may look to Ireland to aid Euro 2020 bid”. RTÉ Sport. RTE. 2012年5月15日閲覧。
  10. ^ “Azerbaijan, Georgia renew joint EURO 2020 bid”. FIFA.com (FIFA). (2012年5月25日). http://www.fifa.com/worldfootball/news/newsid=1639623.html 
  11. ^ “UEFA EURO 2020 The 16th edition will be a "EURO for Europe" rather than a tournament in one or two host countries.”. UEFA.com. http://www.uefa.com/uefaeuro/finals/about-euro/uefaeuro2020/index.html 
  12. ^ EURO 2020開催地、32協会が立候補 - UEFA.com”. web.archive.org (2016年3月4日). 2020年11月15日閲覧。
  13. ^ EURO 2020決勝の舞台はウェンブリーに決定 - UEFA.com”. web.archive.org (2016年3月9日). 2020年11月15日閲覧。
  14. ^ “Wembley to host seven Euro 2020 games” (英語). BBC Sport. https://www.bbc.co.uk/sport/football/42270759 2020年11月15日閲覧。 
  15. ^ a b c d https://web.ultra-soccer.jp/news/view?news_no=395467
  16. ^ UEFA.com (2017年12月7日). “EURO 2020 to open in Rome, more London games, venues paired” (英語). UEFA.com. 2020年11月15日閲覧。
  17. ^ UEFA.com (2014年12月4日). “UEFA Nations League format and schedule confirmed | Inside UEFA” (英語). UEFA.com. 2020年11月15日閲覧。
  18. ^ “European Qualifiers for UEFA EURO 2020: how it works”. Union of European Football Associations. (2017年9月25日). https://www.uefa.com/uefaeuro-2020/news/newsid=2502936.html 2018年1月24日閲覧。 
  19. ^ UEFA EURO 2020 final tournament draw: how it will work”. UEFA.com. 2018年12月2日閲覧。
  20. ^ “Bucharest to stage UEFA EURO 2020 finals draw”. Union of European Football Associations. (2019年3月15日). https://www.uefa.com/uefaeuro-2020/news/newsid=2595870.html 2019年3月15日閲覧。 
  21. ^ “UEFA EURO 2020 final tournament draw: All you need to know”. Union of European Football Associations. (2019年9月27日). https://www.uefa.com/uefaeuro-2020/news/newsid=2622700.html 2019年10月3日閲覧。 
  22. ^ UEFA.com (2019年10月18日). “UEFA Emergency Panel decision on Kosovo/Russia | Inside UEFA” (英語). UEFA.com. 2021年1月22日閲覧。
  23. ^ Match Schedule”. UEFA. 2021年6月18日閲覧。
  24. ^ a b Regulations of the UEFA European Football Championship 2018-20”. documents.uefa.com. 2021年6月13日閲覧。
  25. ^ Euro 2020: Eriksen collapses during Denmark-Finland game, match called off”. BBC Sport (2021年6月12日). 2021年6月12日閲覧。
  26. ^ Full Time Summary – Italy v England”. UEFA.com (2021年7月11日). 2021年7月11日閲覧。
  27. ^ Alipay signs long-term deal to become UEFA national team football sponsor”. UEFA.com. UEFA (2018年11月9日). 2018年12月5日閲覧。
  28. ^ UEFA announces global deal with Booking.com”. UEFA.com. UEFA (2017年10月19日). 2018年12月5日閲覧。
  29. ^ Coca-Cola signs on as UEFA EURO 2020 sponsor UEFA. 2019年9月5日
  30. ^ Heineken partners with UEFA EURO 2020 and renews UEFA Champions League sponsorship UEFA. 2019年11月13日
  31. ^ Takeaway.com and UEFA announce global UEFA EURO 2020™ partnership UEFA. 2019年11月12日
  32. ^ vivo becomes official partner of UEFA EURO 2020 and 2024 UEFA. 2020年10月20日
  33. ^ Volkswagen becomes new UEFA national team football competitions partner”. UEFA.com. UEFA (2017年8月9日). 2018年12月5日閲覧。





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