NGC 6397 NGC 6397の概要

NGC 6397

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2018/04/11 14:54 UTC 版)

NGC 6397
ハッブル宇宙望遠鏡による画像
Credit: HST/NASA/ESA.
星座 さいだん座
視等級 (V) +6.68[1]
視直径 32′.0
分類 IX[2]
位置
元期:J2000.0
赤経 (RA, α) 17h 40m 42.09s[3]
赤緯 (Dec, δ) -53° 40′ 27.6″[3]
距離 7800光年(誤差3%)[4][5]
物理的性質
半径 34 光年[6]
質量 4.5×104[7]
金属量[Fe/H] -1.76[8]
年齢 13.4 ± 0.8 Gyr[9]
別名称
別名称
GCl 74[1]、Lacaille III.11、Dunlop 366、Bennett 98、Caldwell 86、Melotte 176
Template (ノート 解説) ■Project

NGC 6397は、銀河系に少なくとも20個存在する、核崩壊の過程にある球状星団の1つであり[9]、核が非常に密度の高い恒星の塊に凝集していることを意味する。

研究

銀河系の年齢の推定

2004年、 天文学者のLuca Pasquini、Piercarlo Bonifacio、Sofia Randich、Daniele Galli、Raffaele G. Grattonらは、この星団を用いて銀河系の年齢を推定した[9]。彼らは、超大型望遠鏡VLTの紫外-可視光の回折格子を用い、星団の中の2つの恒星のベリリウムの含量を測定した。これにより、銀河系全体で最初の恒星が生まれた時と星団で最初の恒星が生まれた時の間の経過時間を推定することができたこれに、星団の推定年齢を加えることで、銀河系の年齢は、宇宙の年齢とほぼ同じ約136億歳であるという推計が得られた。

恒星の質量の下限

2006年、星団中の暗い恒星の光度の下限を示した、ハッブル宇宙望遠鏡を用いたNGC 6397の研究論文が公表された。この論文の著者は、この結果により、核融合反応を行う恒星に必要な質量の下限は約0.083太陽質量であることが示されたとしている[11]

外部リンク




英和和英テキスト翻訳>> Weblio翻訳
英語⇒日本語日本語⇒英語
  

辞書ショートカット

すべての辞書の索引

「NGC 6397」の関連用語

NGC 6397のお隣キーワード
検索ランキング

   

英語⇒日本語
日本語⇒英語
   



NGC 6397のページの著作権
Weblio 辞書 情報提供元は 参加元一覧 にて確認できます。

   
ウィキペディアウィキペディア
All text is available under the terms of the GNU Free Documentation License.
この記事は、ウィキペディアのNGC 6397 (改訂履歴)の記事を複製、再配布したものにあたり、GNU Free Documentation Licenseというライセンスの下で提供されています。 Weblio辞書に掲載されているウィキペディアの記事も、全てGNU Free Documentation Licenseの元に提供されております。

©2024 GRAS Group, Inc.RSS