魔法のマコちゃん
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2023/11/11 16:05 UTC 版)
東映魔女っ子シリーズ | ||
第2作 | ひみつのアッコちゃん | 1969年1月 - 1970年10月 |
第3作 | 魔法のマコちゃん | 1970年11月 - 1971年9月 |
第4作 | さるとびエッちゃん | 1971年10月 - 1972年3月 |
魔法のマコちゃん | |
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ジャンル | 魔法少女(バトルヒロイン) |
アニメ | |
原作 | 浦川しのぶ[注釈 1] |
脚本 | 辻真先、雪室俊一、北原しげみ 他 |
キャラクターデザイン | 高橋信也 |
音楽 | 渡辺岳夫 |
アニメーション制作 | 東映動画 |
製作 | 東映、NET |
放送局 | NET系列 |
放送期間 | 1970年11月2日 - 1971年9月27日 |
話数 | 全48話 |
テンプレート - ノート | |
プロジェクト | アニメ |
ポータル | アニメ |
概要
『魔法使いサリー』、『ひみつのアッコちゃん』に続く「東映魔女っ子シリーズ」の第3作である。
それまで漫画原作があった魔女っ子シリーズで、初の東映動画オリジナル企画作品である。アンデルセン童話の『人魚姫』をベースに脚本の辻真先と演出の芹川有吾が中心となって設定した。コミカライズ版は、吉森みき男等の作品が小学一年生などに掲載された。
『魔法使いサリー』を視聴していた年齢層を引き込むため対象年齢を高めに設定し、恋愛劇の要素を取り入れるなど新機軸を打ち出した。マコの母のキャストにはサリーを演じた平井道子が起用されている。また対象年齢の引き上げにより、公害や基地演習問題、受験戦争など、当時の社会問題を取り込んだエピソードも製作されたが、人気の面では前2作に及ばなかった。
あらすじ
この節にあるあらすじは作品内容に比して不十分です。 |
人間の姿に変えた人魚のマコ。彼女の人間界での生活を描く。
登場人物
- 浦島 マコ
- 声 - 杉山佳寿子
- 深海の国の姫で人魚。15歳。海上に出たとき、たまたま船に乗っていた青年・アキラに恋をする。再びアキラに会おうとして海上に戻ったとき、海底地震による津波が船を襲い、アキラは他の乗客を救って自らは溺れてしまう。マコは人間に触れると人魚に戻れない事を覚悟でアキラを救って人間になり、人間界で生活を始める。魔法のペンダント「人魚の命」に願いをかけると魔法が使える。「からたち学園」中等部2年生。
- パパ
- 声 - 谷津勲
- 深海の国の王。通称「竜王」。マコの事を心配し、時折人間界へ現れる。マコに魔法のペンダント「人魚の命」を手渡す。
- 普段見せるダンディな人間の男性の姿は実は変身体で、真の姿は強大な力を持つ巨大な龍である。
- マコの魔法の力が暴走して自然界のバランスが崩れて引き起こした天変地異を神の命令で見事に収めた事があり、その為に親子共々許された。
- ママ
- 声 - 平井道子
- マコの一番の理解者。マコと同じ年頃には同じように人間界に憧れていた。
- おばば
- 声 - 高橋和枝
- 竜王からも「会うだけでも命がけ」と言われる深海の国の長老。マコに人魚から人間へ変わる方法を教えた人物。
- 神田 太郎
- 声 - 丸山裕子
- マコと仲のいい、双子の兄。つり眉が特徴。
- 神田 次郎
- 声 - 友近恵子
- 双子の弟。垂れ眉が特徴。
- 神田絹代
- 声 - 牧野和子
- 太郎たち双子のママ。息子たちにはスパルタ教育に徹しているなど非常に厳しい教育ママ。
- 双子のパパ
- 声 - 槐柳二
- 穏便な性格で5歳違いの妻には頭が上がらない。
- 番長
- 声 - 大竹宏
- マコのクラスメートでガキ大将。本名は松橋。乱暴だが正義感は強い。歌唱に関しては非常に音痴。マコに恋愛感情を抱いておりマコのためなら躊躇せず行動を起こす。学園内での人徳は高いが転校生をいじめる癖がある。
- 千吉
- 声 - 山下啓介 / 神谷明
- 番長の子分で知恵袋的な存在。
- 林 ハル子
- 声 - 千々松幸子
- マコのクラスメート。小柄で極度の近視。友達思いの優しい少女。宝石類を好んでいる。
- 富田 トミ子
- 声 - 平井道子
- マコのクラスメート。富田建設社長の娘で、とても気が強くヒステリック。勝ち負けにこだわり令嬢という立場を利用し嫌がらせを行う。特に学校の人気者であるマコに対しては何かというと意地悪をし憎んでいるが、学園の生徒会選挙の際にはマコに選挙参謀を頼むなど調子がいい。母は学園のPTA会長。
- ダバゴン先生
- 声 - 沢りつお
- マコたちの担任。自由な校風を尊重し、教え子たちを深く信頼している人格者。卑怯なことを嫌い学園長ですら頭の上がらないトミ子にも厳しく当たる。豪胆な性格だがややデリカシーに欠けており本人も気にしているまた意外にもなかなかのロマンチスト。
- 学園長
- 声 - 沼波輝枝
- からたち学園の校長で、何より学園を大切にしている老婦人。また金や権力に弱く、寄付を目当てに富田夫人やその娘のトミ子に媚びへつらっている。
- 富田夫人
- 声 - 川島ふじ子
- トミ子の母でPTA会長。外面は良く周囲から信頼もされているが、内面は娘に甘く娘のためならいかなる手段も選ばずに行動し、学園長に対して寄付を餌に揺すぶりをかけるなど卑劣な面も目立つ。宝石に目がない。
- 茂野 アキラ
- 声 - 市川治 / 作間功
- マコと数奇な運命で結ばれている青年。正義感が強く、他人のために命を投げ出すような行動をすることが多い。客船の沈没事故のさいに自分を助けた人魚の少女のことを覚えておりお礼をしたいと思っており再会を待ち続けている。常に新しい自分を求めており、犬の世話係からレーサーと転職を繰り返している。最終的には自分の父と同じマドロスに落ち着く。
- 浦島老人
- 声 - 梶哲也
- 神田家の離れに住む老人。人間になったばかりのマコを救い、マコを引き取る。過去に娘を亡くしており娘が着用していた服をマコに与える。
注釈
- ^ a b 東映アニメーションのサイトでは辻真先のペンネームとされているが[1]、浦川しのぶはプロデューサー横山賢二のペンネームである[2]。横山は浦川しのぶ名義で『マジンガーZ』の挿入歌「さやかのテーマ」などの作詞も手掛けている[3]。
- ^ 渡辺は本作開始2か月前まで、裏番組の『金メダルへのターン!』(フジテレビ系列)の音楽と主題歌を担当、本作放送時には『のらくろ』放送のため木曜19:00に移動するも、半年後『のらくろ』終了後に当初の放送時間帯に戻ったため、半年間は渡辺作品が重複となったが、双方とも重複する際に使用する偽名「大塩潤」を使用しなかった。
- ^ 宮城テレビ以外に、1976年に東北放送、1978年に仙台放送、1980年に東日本放送でも放送されており、宮城県の民放4局すべてで放送されている[12]。
- ^ 朝日放送では、NET系列へのネットチェンジ後に再放送を行った[16]。
出典
- ^ “東映アニメーション作品ラインナップ 魔法のマコちゃん”. 東映アニメーション. 東映アニメーション. 2023年11月6日閲覧。
- ^ 赤星政尚、高橋和光、早川優・著『懐かしのTVアニメ99の謎〈東映動画 編〉』二見書房、1995年1月25日、ISBN 4-576-94199-2、116-117頁「第4章 あのテーマソングに隠された裏話ベスト10 45|意外!『マコちゃん』のかわいい主題歌の作詞者はなんと……」。
- ^ 赤星政尚・編『鉄の城 マジンガーZ解体新書』講談社、1998年2月7日、ISBN 4-06-330047-1、189頁「第7章 紅い稲妻 空飛ぶマジンガー マジンガーZ EPISODE GUIDE#74」。
- ^ CD『MICCHI 100% -あしたがすき-』(コロムビアミュージックエンタテインメント、COCX-30415/7)のライナーノーツより。
- ^ 大杉久美子 40周年記念CD-BOX『燦(きらめき)のとき やさしさの歌』発売記念 大杉久美子スペシャル・インタビュー[リンク切れ]より。
- ^ 株式会社 三協新社<One Man's Music/作曲家・渡辺岳夫 受賞歴> - 2017年1月31日閲覧。
- ^ 『河北新報』1971年8月1日 - 12月19日付朝刊、テレビ欄。
- ^ 『河北新報』1971年8月2日 - 9月27日付朝刊、テレビ欄。
- ^ 『河北新報』1971年8月1日 - 1972年5月8日付朝刊、テレビ欄。
- ^ 『河北新報』1971年1月3日 - 11月28日付朝刊、テレビ欄。
- ^ 『河北新報』1970年11月2日 - 1971年9月27日付朝刊、テレビ欄。
- ^ 『福島民報』1976年8月24日、1978年2月17日、1980年4月2日付朝刊、テレビ欄。
- ^ 『福島民報』1970年11月2日 - 1971年9月27日付朝刊、テレビ欄。
- ^ 『富山新聞』 1972年11月1日 - 11月7日付テレビ欄。
- ^ 『北國新聞』1972年6月5日付朝刊、テレビ欄。
- ^ 読売新聞・岡山版、1975年11月24日、テレビ・ラジオ欄
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