鈴木商店 参考文献

鈴木商店

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2024/04/17 23:18 UTC 版)

鈴木商店(すずきしょうてん)は、かつて存在した日本商社(登記上は現存)。樟脳砂糖貿易商として世界的な拠点網を確立するとともに、財閥(鈴木財閥)の中核として製糖製粉製鋼タバコビールなどの事業を展開。さらに保険海運造船などの分野にも進出し、1915年(大正4年)には貿易年商額が15億4,000万円(当時の国家予算は約7億3,500万円)に達し、1917年大正6年)には当時の日本の国民総生産(GNP)の1割を売り上げる総合商社となった。1927年(昭和2年)に昭和金融恐慌のあおりを受け、事業を停止した。


注釈

  1. ^ 2014年5月9日に開局55周年の特別番組として読売テレビ制作、玉岡かおるの原作で「お家さん」というよねを主人公にしたドラマが放送された。よねを天海祐希、奉公人・金子直吉を小栗旬が演じた。「明治、大正、昭和と激動の時代を駆け抜けた女の物語!日本一の商社を作った女主人と、彼女の夢を叶えるため生涯を捧げた大番頭の奇跡に涙する」というコピーだった。
  2. ^ 金子直吉が紡績会社の買収に失敗したショックで偶々舞い込んだこの会社の買収を引き受けたのが実情であった。金子本人は後に「その日の出来心」とこれを語っていた。
  3. ^ ちょうどこの年、日本の関税自主権が回復した。
  4. ^ ちなみにこの三国間貿易を手がけたのが、当時ロンドン支店勤務だった高畑誠一である。
  5. ^ 当時の新入社員の初任給は70円。
  6. ^ この余波で、第4回全国中等学校優勝野球大会は中止に追い込まれた。
  7. ^ 酒類事業はアサヒビール系列のニッカウヰスキーに譲渡している。

出典

  1. ^ バンクオブイングランド』、鈴木商店記念館。
  2. ^ 加護野忠男著「ニッポンの企業家、金子直吉」(2005年11月21-30日 日本経済新聞)
  3. ^ NHK取材班・編『その時歴史が動いた コミック版 経済立国編』収録 帯ひろ志作画「巨大商社、鈴木商店の挫折」(2009年11月22日初版発行 ISBN 4-8342-7372-5
  4. ^ とやま観光ナビ 黒部・宇奈月エリア 米騒動発祥の地
  5. ^ a b 城山三郎『鼠 鈴木商店焼打ち事件』文春文庫、1975年。
  6. ^ 朝日新聞百年史編修委員会編『朝日新聞社史 大正・昭和戦前編』朝日新聞社、1991年、89頁。
  7. ^ 「今、歴史に学ぶこと」『有隣』第385号、1999年12月10日。
  8. ^ 神戸の六十五銀行も休業発表『大阪毎日新聞』昭和2年4月9日夕刊(『昭和ニュース事典第1巻 昭和元年-昭和3年』本編p99 昭和ニュース事典編纂委員会 毎日コミュニケーションズ刊 1994年)
  9. ^ “鈴木商店、登記上は現存 恐慌で破綻も清算終えず”. 神戸新聞NEXT. (2016年8月30日). http://www.kobe-np.co.jp/news/keizai/201608/0009438275.shtml 2016年8月30日閲覧。 
  10. ^ “「鈴木商店」復活あり得る? 関係者に聞く”. 神戸新聞NEXT. (2016年12月5日). https://www.kobe-np.co.jp/news/shakai/201612/0009726132.shtml 2018年2月18日閲覧。 
  11. ^ 鈴木商店の歴史 鈴木商店のあゆみ 辰巳会の設立(2018年12月1日閲覧)。
  12. ^ 「鈴木商店記念館」オープン双日歴史館(2018年4月10日閲覧)
  13. ^ 鈴木商店本店跡地前にモニュメント完成双日歴史館(2018年4月10日閲覧)
  14. ^ 鈴木治雄、鈴木商店記念館
  15. ^ 『神戸の鈴木か鈴木の天下か』 時事新報(1927.3.18-1927.3.23) に鈴木商店の直営企業一覧が載っている。( 神戸大学経済経営研究所 新聞記事文庫・ 02.手形 第4巻 078 5ファイルあるうちの3ファイル目 より)2018年7月12日閲覧。
  16. ^ 株式会社神戸製鋼所殿との資本関係見直しに関するお知らせ - 2009年5月15日 シンフォニアテクノロジー ニュースリリース
  17. ^ 日塩株式会社 会社案内
  18. ^ 大日本塩業(現・日塩)の歴史
  19. ^ [1]
  20. ^ [2]


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