碓氷峠鉄道文化むら
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2024/05/10 13:45 UTC 版)
保存車両
電気機関車が圧倒的に多く、中には碓氷峠どころかJR東日本とも関係のない東海道・北陸・瀬野八・関門トンネルを走っていた車両もある。これは国鉄末期に「SLの京都(梅小路蒸気機関車館)に対し、電気機関車の博物館を作ろう」と多くの特徴的な電気機関車が配属されていた高崎機関区周辺に計画されていた「高崎電気機関車館」(仮称)の収蔵用として高崎運転所(現・ぐんま車両センター)に集められたものの計画が消滅してしまい、その車両を当施設に保存することになったためである。
蒸気機関車
-
D51 96
電気機関車
- ED42形 (ED42 1)
- EF15形 (EF15 165)
- EF30形 (EF30 20)
- EF53形 (EF53 2)
- EF59 11から復元。
- EF58形 (EF58 172)
- EF59形 (EF59 1)
- EF60形 (EF60 501)
- EF62形 (EF62 1・54)
- 54号機は2022年10月1日に廃車以来23年ぶりに汽笛吹鳴が行われた[15]。
- EF63形 (EF63 1・10・11・12・18・24・25)
- 11・12・24・25号機は運転体験用の動態機。18号機はシミュレーターとして使用(後述)。
- EF65形 (EF65 520)
- 解体される予定だったが、保存団体が日本貨物鉄道(JR貨物)から譲り受け、文化むらと保存団体が協同で修復し、当地で保存されることになった。
- EF70形 (EF70 1001)
- 以前は運転台に立ち入れたが、部品の盗難にあい、現在は封鎖されている。
- EF80形 (EF80 63)
-
EF15 165
-
EF30 20
-
EF53 2
-
EF58 172
-
EF59 1
-
EF60 501
-
EF65 520
-
EF62 1
-
EF62 54
-
EF63 1
-
EF63 10
-
EF63 11(動態保存)
-
EF63 12(動態保存)
-
EF63 24(動態保存)
-
EF70 1001
-
EF80 63
ディーゼル機関車・軌道モーターカー
かつてはEF63の青色塗装に似たカラーリングをしたモーターカーのDB202(TMC200C)も存在した[16]。
-
DD51 1
-
DD53 1
-
DB202(中央)
電車
- 189系 (クハ189-506・クハ189-5+モハ189-5)
- クハ189-506は開園当初から保存されており、当初はあさま色だったが、2002年に国鉄色に塗り替えられている。
- クハ189-5・モハ189-5は車両の向きが入れ替わっている。この2両は碓氷峠区間廃止後、編成を組んでEF63 11・12とともに1999年2月15日から旧丸山変電所跡付近に留置されていたが[17]、EF63 11の貫通扉の窃盗や、悪質ないたずらが目立ち、セキュリティ面の都合から、同年の9月14日に横川駅4番線跡に移動された[18]。
- しかし車体の傷みが激しいことから、EF63 11・12とクハ189-5・モハ189-5については2005年12月26日に園内に移動し、保存から外れた7両は2006年1月に12系4両ともども横川駅構内で解体された。
-
クハ189-506
-
クハ189-5+モハ189-5
気動車
-
キハ20 467
-
キニ58 1
-
キハ35 901
客車
- 10系客車 (ナハフ11 1・オハネ12 29・オシ17 2055)
- オシ17 2055はオヤ17 1から復元。
- スニ30形 (スニ30 8)
- スエ30 9から復元。
- マイネ40 (マイネ40 11[19])
- オヤ41 2から復元。
- オハユニ61形 (オハユニ61 107)
- 12系客車 (スロフ12 822“赤城”・オロ12 841“榛名”)
- お座敷客車「くつろぎ」として使われた後、先述した4番線跡にあった189系の2本南側の線路に編成ごと留置されていた。
- 保存から外れた4両は、2006年1月に189系7両ともども横川駅構内で解体された。
-
ナハフ11 1
-
オハネ12 29
-
オシ17 2055
-
スニ30 8
-
マイネ40 11
-
オハユニ61 107
-
オロ12 841
貨車
- ヨ3500形 (ヨ3961)
- ED42 1を1500Vで走らせるための電源車として使われた。内装は元に戻されている。
- ヨ8000形 (ヨ8841)
- EF63体験運転で使われる。
- ソ300形 (ソ300)
- 架橋用操重車。
-
ヨ3961
-
ソ300
自動車
- 新幹線保線用トンネル巡回車WJ-3 2台
かつてはトヨタ・ダイナ軌陸車(千歳電気工業 架線点検用)も存在した。
注釈
- ^ イベント自体は31日まで続いたが、29日 - 31日は文化むらは休園。
- ^ a b c 組織概要にある事業報告書から。
- ^ 文化むら周辺のみEF63の運転のために直流750V・架空電車線方式で電化されているが、シェルパくんは使用しない。
- ^ 安中市のページに記載あり。66.7‰は上り線の最急勾配であり、間違いとなる。
- ^ 文化むら付近は上り線。
- ^ 現在は客扱いをしないまるやま駅からも同様だった。
- ^ デザイン募集時に資料館内に展示されていた模型では、運転室の前面窓も3枚になっていたが、実車では熱線入りの大型1枚窓となっている。
- ^ とある議員の後援会報記事による。
- ^ 文化むらのホームページでは1両当たり50名と書かれている。
- ^ 2018年の場合。具体的な法則については不明。
1月8日に撮影された「ない」例。
5月4日に撮影された「ある」例。
11月18日に撮影された「ない」例。 - ^ 開業当初は300m。
出典
- ^ a b 「JR年表」『JR気動車客車編成表 '00年版』ジェー・アール・アール、2000年7月1日、185頁。ISBN 4-88283-121-X。
- ^ 登録4396482、特許情報プラットフォーム(J-PlatPat)。
- ^ 登録4396483、特許情報プラットフォーム(J-PlatPat)。
- ^ “学習の森”. www.city.annaka.lg.jp. 市内文化財の詳細. 安中市. 2024年4月30日閲覧。
- ^ a b 安中市碓氷峠の森公園条例
- ^ 荻野屋様との碓氷峠鉄道文化むら開園20周年企画について、碓氷峠鉄道文化むら、2019年4月12日。同年同月16日時点でのアーカイブ。
- ^ “あの味”復活に感動 安中の越後屋食堂が鉄道文化むら内で再開上毛新聞、2020年2月23日。同年3月18日時点でのアーカイブ。
- ^ “EF63&189系記念セレモニーについて”. 碓氷峠鉄道文化むら. 2024年4月30日閲覧。
- ^ “【重要なお知らせ】EF63・189系あさまの記念セレモニーイベントの延期について”. 碓氷峠鉄道文化むら. 2020年4月30日閲覧。
- ^ “禰豆子が車窓に「鬼滅の刃」コラボSL運行 JR東日本 キャラの車内アナウンスも”. 社会 > 速報 > 群馬. 毎日新聞社 (2020年10月13日). 2024年4月30日閲覧。
- ^ 初の夜間営業 “横川ナイトパーク”の開催!、碓氷峠鉄道文化むら、2021年5月12日。
- ^ 料金改定について、碓氷峠鉄道文化むら、2022年9月9日。
- ^ 鉄道文化むら維持へ寄付金 機関車展示やトロッコ運行、上毛新聞、2017年8月24日。同日のアーカイブ。
- ^ “<今日はどんな日・1月26日>振り返る埼玉新聞、00年は「さよなら長瀞SLホテル」”. 埼玉新聞. (2019年1月26日) 2024年4月30日閲覧。
- ^ 信越本線 横川~軽井沢間 廃止25年 特別イベント「横川メモリアルフェスティバル」の開催について、碓氷峠鉄道文化むら、2022年8月31日。
- ^ 碓氷峠鉄道文化むらDB202(TMC200C)
- ^ ざんげ岩定点観測(1999.1.1~)
- ^ 緊急速報!丸山あさま編成移動!、碓氷峠鉄道文化むら応援団(現:CLUB667)、1999年9月14日撮影。2024年4月30日閲覧。
- ^ 【動画】碓氷峠鉄道文化むらで昭和期に活躍の2両が宿泊施設に整備 2023年の夏までに、上毛新聞、2022年8月22日。2023年3月1日時点でのアーカイブ。
- ^ 遊戯施設関連事業、司機工。
- ^ a b c d 問い合わせにより職員から回答を得た資料より。Wikipedia:検証可能性#自主公表された情報源に該当。
- ^ a b 公式文書&図面、碓氷峠鉄道文化むら応援団(現:CLUB667)、1999年4月18日。
- ^ 鉄道の町に汽笛よ響け!SLあぷとくん修復プロジェクト、CAMPFIRE、2021年1月18日。
- ^ トロッコ列車ライン | 施設案内 | 碓氷峠鉄道文化むら、碓氷峠鉄道文化むら。
- ^ 入口に設置されているガイドマップより。
- ^ . 読売新聞群馬版. (2006年11月24日)
- ^ 横軽」鉄路復活の夢 安中市がトロッコ延伸構想、朝日新聞、2013年11月6日。2015年1月24日時点でのアーカイブ。
- ^ 安中市道の駅基本構想(案)に関するパブリックコメントの結果について、安中市。
- ^ 2022年1月2日の「碓氷峠鉄道文化むら新商品開発プロジェクトチーム」のポスト(ツイート)より、2024年4月30日閲覧。
- ^ a b できごといろいろANNAKA、2022年3月8日時点でのアーカイブ。
- ^ トロッコ列車とEF63運転体験時刻の変更について、碓氷峠鉄道文化むら、2019年2月27日。
- ^ ディーゼル機関車 MR1106型、松山重車輌工業。
- ^ 安中「碓氷峠鉄道文化むら」待望の新造機関車搬入、東京新聞。2012年12月21日時点でのアーカイブ。
- ^ 2022年1月4日の「碓氷峠鉄道文化むら新商品開発プロジェクトチーム」のポスト(ツイート)より、2024年4月30日閲覧。
- ^ 車内にある銘板より。
- ^ トロッコ列車2、北陸重機工業。2022年8月28日時点でのアーカイブ。
- ^ 2023年10月18日の「岩井均(安中市長)」のポスト(ツイート)より、2024年4月30日閲覧。
- ^ 80日ぶり汽笛の音 碓氷峠 トロッコ列車再運行 - 東京新聞
- ^ EF63運転体験 発車式の様子、碓氷峠鉄道文化むら応援団(現:CLUB667)、1999年9月1日撮影。2024年4月30日閲覧。
- ^ 碓氷峠鉄道文化むらの「EF63形電気機関車」を未来に残そう!(「ガバメントクラウドファンディング」導入のお知らせ) 安中市 2017年11月1日
- ^ a b 園内ご案内、碓氷峠鉄道文化むら。2003年8月15日時点のアーカイブ。
- ^ 調整中のEF63シミュレータ、碓氷峠鉄道文化むら応援団(現:CLUB667)、2000年4月8日撮影。2002年4月17日時点のアーカイブ。
- ^ EF63運転シミュレータオープン、碓氷峠鉄道文化むら応援団(現:CLUB667)、2000年4月15日撮影。2002年4月20日時点のアーカイブ。
- ^ EF63シミュレーターが再稼働! | お知らせ | 碓氷峠鉄道文化むら、碓氷峠鉄道文化むら(2020年6月1日)。2020年8月8日時点のアーカイブ。
- ^ 公式アカウント(tetsudobunkamu1)のツイート、碓氷峠鉄道文化むら(2021年1月25日)。2021年1月25日時点のアーカイブ。
- ^ 【EF63シミュレーター】上り線が運転可能に! | お知らせ | 碓氷峠鉄道文化むら、碓氷峠鉄道文化むら(2022年9月7日)。2022年9月7日時点のアーカイブ。
- ^ EF63形電気機関車のシミュレーターが冬景色に! | お知らせ | 碓氷峠鉄道文化むら、碓氷峠鉄道文化むら(2021年12月22日)。2021年12月22日時点のアーカイブ。
- ^ 【EF63シミュレータ】春バージョン稼働中! | イベント情報 | 碓氷峠鉄道文化むら、碓氷峠鉄道文化むら(2023年4月7日)。2023年4月7日時点のアーカイブ。
- ^ シミュレーター「あさま」について、碓氷峠鉄道文化むら、2015年5月23日。
- ^ 鉄道展示館 | 施設案内 | 碓氷峠鉄道文化むら、碓氷峠鉄道文化むら。2022年5月19日時点のアーカイブ。
固有名詞の分類
- 碓氷峠鉄道文化むらのページへのリンク