砂箱 砂箱の概要

砂箱

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2023/04/20 03:40 UTC 版)

砂箱(右)

道路における砂箱

主に凍結路面で自動車が立ち往生するような急勾配、あるいは交差点などに設置されていることが多い。

歩行者向けのものは、郵便ポストほどの大きさの箱に、に入った砂がいくつか置いてある。歩行者や近隣住民が、自由に持ち出して歩道に撒布し、滑り止めとして使用する。砂袋の代わりに、自治体が回収したペットボトルを流用していることもある[1]

砂には分が含まれており、路面に付着した氷に定着しやすくされている[2]

勾配のある急カーブなどでは、自動撒布装置が設置されている場合もある。気温が一定温度以下の際に、自動的に内部の塩化カルシウム顆粒などが放出される。

鉄道車両における砂箱

蒸気機関車のサンドドーム(手前のパイプが伸びているドーム)

詳細は砂撒き装置を参照のこと。軌条に砂を撒くことで、車輪の空転を防ぐ。電気機関車では台車の軸箱付近や車体面に、蒸気機関車ではボイラー上やランボード上に設置されていることが多く(特にボイラー上にあるものは一般にドーム状であったことから「サンドドーム」と呼ばれる)、一日50kgほどの砂を消費したといわれる[3]

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