正確度と精度
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2023/08/24 09:23 UTC 版)
精度の更なる分類
精度は次のように分けることがある:
- 反復可能性(repeatability)- 同じ測定機器や測定者が短期間で同じ結果を得られる度合い
- 再現性(reproducibility)- 異なる測定機器や測定者が同じ測定方法を再現したときに同じ結果を得られる度合い
統計学における正確度
「正確度」の他の用法として、統計的測定での二項分類の条件設定の正しさを指すことがある。
条件 (例えば疾病) 一般的標準による判定 |
||||
真 | 偽 | |||
検査 結果 |
陽性 | 真陽性 | 偽陽性 | → 陽性予測値 |
陰性 | 偽陰性 | 真陰性 | → 陰性予測値 | |
↓ 感度 |
↓ 特異度 |
正確度 |
すなわち、正確度は真陽性と真陰性が全体に占める割合を指す。これは検査のパラメータの1つである。
正確度が100%であるといった場合、検査によってその疾病の患者かどうかが必ず判明することなどを意味する。
精密
主に専門用語で、正確かつ高精度性を実現する方法論,それを備えた機械等を形容する際に「精密」を用いる。被修飾語(方法論もしくは機械等)が精度を備えていたり,それが高いことを形容しているわけではない。
「精密」
専門用語の和訳では,英語の形容詞「precision」に対応付けを取る。
- 例:精密工学,精密機械工学(precision engineering)
- 例:精密機械(precision machinery)
- 例:精密爆撃(precision bombing)
- 例:精密誘導兵器,精密誘導爆弾(precision-guided munition)
- 例:精密光学機器(precision optical products)
「高精度」
専門用語の和訳では,英語の形容詞「precise」もしくは「high precision」に対応付けを取る。被修飾語が備える精度が高いことを形容している。
- 例:高精度測定値(precise measurement)
- 例:高精度センシング(high-precision sensing)
しかし形容語「精密」と「高精度」との和訳の区別が守られない用例も僅かに見られる。
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