ローリングサンダー (コンピュータゲーム) ローリングサンダー (コンピュータゲーム)の概要

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ローリングサンダー (コンピュータゲーム)

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2023/04/06 14:31 UTC 版)

ローリングサンダー
ジャンル アクションシューティング
対応機種 アーケード (AC)
開発元 ナムコ開発一課
運営元 ナムコ
アタリ
音楽 小沢純子
人数 1 - 2人(交互プレイ)
メディア 業務用基板
(1.15メガバイト
稼働時期 1986年
1986121986年12月
対象年齢 CEROB(12才以上対象)
ESRBT(13歳以上)
PEGI12
コンテンツ
アイコン
暴力、犯罪
Fantasy Violence
Violence
デバイス 4方向レバー
2ボタン
システム基板 SYSTEM 86
CPU MC6809 (@ 1.536 MHz)×2
HD63701 (@ 1.536 MHz)
サウンド YM2151 (@ 3.580 MHz)
Namco CUS30 (@ 24 kHz)
Namco 63701X (@ 6 MHz)
ディスプレイ ラスタースキャン
横モニター
288×224ピクセル
60.61Hz
パレット4096色
その他 型式:RT
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概要

プレーヤーが主人公「アルバトロス」を操り、秘密組織「ゲルドラ」の地下基地へと潜伏していくという内容で、最終ステージに待つマブーを倒すことでゲームクリアーとなる。しかし、マブーを守る様々な戦闘員とトラップが行く手を遮っており、プレーヤーは唯一の武器であるハンドガンマシンガン)と最強の工作員としてのテクニックでそれらの障害を乗り越え、世界征服の野望を打ち砕く。1960年代アメリカを舞台に、スパイ映画風のハードボイルドテイストを基調にしながら、改造人間といった近未来的サイバーテイストも加味した独特の世界観を持つ。音楽は小沢純子が担当している。

1987年1988年に欧州および北米にて各種ホビーパソコンに移植された他、1989年にはファミリーコンピュータに移植された。アーケード版は後にPlayStation用ソフト『ナムコミュージアムアンコール』(1997年)、PlayStation Portable用ソフト『ナムコミュージアム Vol.2』(2005年)、XboxおよびゲームキューブPlayStation 2用ソフト『ナムコミュージアム アーケードHITS!』(2005年)、Xbox 360用ソフト『ナムコミュージアム バーチャルアーケード』(2008年)、iOS用ソフト『NAMCO ARCADE』などに収録された他、2009年Wii用ソフトとしてバーチャルコンソールアーケードにて配信された。また携帯電話用アプリゲームとして2005年にiアプリ2007年EZアプリにて配信。さらに2022年アーケードアーカイブスの1作品としてPlayStation 4版とNintendo Switch版が配信された。

システム

アクションゲームの最盛期ともいえる年代に製作されたゲームであり、強化アイテムや体力制など当代的なフィーチャーを盛り込んでいる。

アーケード版とファミコン版で若干異なるが、特に記載のない限りアーケード版についての記述である。

  • 4方向レバーと攻撃ボタン及びジャンプボタンでアルバトロスを操作する。レバーの左右操作で前進及び方向転換。レバーの下操作でしゃがみ、レバー上操作で部屋や金網の中に入ることができる。また、レバー上操作時にジャンプボタンを押すと、2階にあがることができる。2階から降りる場合は、手すりがある場所でレバー下操作時にジャンプボタンを押す。なお、階段はレバーの左右操作で上り下りができる。
  • アクションゲームとしては珍しく、基本的にジャンプで敵を飛び越すことができない。
  • 武器は攻撃ボタンによる射撃(ハンドガン)であり、弾数制限がある。規定弾数を使い切っても発砲は可能であるが、その場合、弾速が非常に遅くなり、1画面中に1発のみしか発射できなくなる。
  • 武器の弾数は補充可能であり、各ステージ内にある部屋(「BULLET」と書かれている看板がある部屋)に入ることにより補充可能。
  • また、武器の強化も可能であり、弾数補充と同様に各ステージにある「ARMS」と明記されている部屋に入ることによりハンドガンからマシンガンへ換装され、同時にマシンガン用の弾薬(MG BLT表記)も補充される。この間、武器の選択はできず、優先的にマシンガンの弾薬から消費される。マシンガンは連射可能であるほか弾速も上がり、強力な武器となるが、連射可能なゆえに弾薬が底をつきやすい。なお、マシンガンの弾薬は補充可能だが残弾を使い切ると、ハンドガンへ自動的に換装される。

その他

  • プレーヤーが死亡したと判定されるのは、アルバトロスがすべての体力を消費した場合、画面外に転落した場合(落とし穴や地底溶岩)、制限時間が0になった場合である。
  • アルバトロスの体力はゲージで表現されており(ゲーム中はLIFEと書かれた緑色のゲージ)、8つのセグメントに分かれている。このセグメントは、敵の体当たり、パンチを受けると1度に4つのセグメントを消費し、さらには敵の放つ銃弾や手榴弾、トラップレーザーに当たると1発で8つのセグメントを消費する。つまり事実上体当たりやパンチを受けると二撃、飛び道具だと一撃で死亡することになる。なお、体力は各ステージの終了時にしか回復しない。

小技

  • 2画面分スクロールさせるとキャラクターが初期化されるため、多数の敵に囲まれた場合やマシンガンの弾数を増やしたい場合は、2画面分戻ることで出現し直させることができる。
  • 障害物に隠れて攻撃できない敵は、プレーヤーがハイジャンプ(レバー上を押しながらジャンプ)することで敵のジャンプを誘発できる。
  • ハンドガンの弾速とプレーヤーの移動速度が近いことから、あらかじめ弾を撃っておき、それを追いかけることで敵に攻撃される前に倒すことができる。

  1. ^ a b c d 「5月10日号特別付録 ファミコンロムカセット オールカタログ」『ファミリーコンピュータMagazine』第7巻第9号、徳間書店、1991年5月10日、96頁。 
  2. ^ iモード"アプリキャロットナムコ"に『ローリングサンダー』と『三色もぐら』が追加”. ファミ通.com. KADOKAWA (2005年7月29日). 2019年10月12日閲覧。
  3. ^ 佐伯憲司 (2009年7月17日). “バンダイナムコ、「ローリングサンダー」を7月21日にバーチャルコンソール アーケードで配信開始”. GAME Watch. インプレス. 2019年10月12日閲覧。
  4. ^ 『アケアカ ローリングサンダー』Switch・PS4で3月17日に配信。世界征服を目論む秘密組織ゲルドラの基地へ潜入するアクションゲーム”. ファミ通.com. KADOKAWA (2022年3月16日). 2022年3月18日閲覧。
  5. ^ 緑里孝行 (2022年3月16日). “ナムコのアクションゲーム「ローリングサンダー」がアーケードアーカイブスに登場! 3月17日配信開始”. GAME Watch. インプレス. 2022年3月18日閲覧。
  6. ^ 簗島 (2022年3月16日). “PS4/Switch「アーケードアーカイブス ローリングサンダー」が3月17日にリリース。世界征服を目論む秘密組織の基地へ潜入するアクションゲーム”. 4Gamer.net. Aetas. 2022年3月18日閲覧。
  7. ^ りつこ (2022年3月16日). “工作員として秘密組織の基地へ潜入しする1986年のナムコ作品『ローリングサンダー』がPS4、Nintendo Switchに復刻”. 電ファミニコゲーマー. Mare. 2022年3月18日閲覧。
  8. ^ a b Rolling Thunder for NES (1988)” (英語). Moby Games. Blue Flame Labs. 2017年6月4日閲覧。
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  10. ^ a b c d e Rolling Thunder for Atari ST (1988)” (英語). Moby Games. Blue Flame Labs. 2017年6月4日閲覧。
  11. ^ a b ローリングサンダー まとめ [ファミコン]”. ファミ通.com. KADOKAWA CORPORATION. 2017年6月4日閲覧。
  12. ^ a b c Rolling Thunder for Amiga (1988)” (英語). Moby Games. Blue Flame Labs. 2017年6月4日閲覧。
  13. ^ a b c d Rolling Thunder for Commodore 64 (1987)” (英語). Moby Games. Blue Flame Labs. 2017年6月4日閲覧。
  14. ^ a b c Rolling Thunder for ZX Spectrum (1988)” (英語). Moby Games. Blue Flame Labs. 2017年6月4日閲覧。
  15. ^ Next Generation 21 (September 1996), p.59.
  16. ^ 株式会社QBQ編 『懐かしのメガドライブ 蘇れメガドライバー !!』マイウェイ出版発行、2018年。ISBN 9784865118704 p123


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