モハーヴェ空港 概要

モハーヴェ空港

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2024/03/26 15:19 UTC 版)

概要

実験及び開発拠点

1935年に開港し、第二次世界大戦中の1942年海兵隊の訓練基地となった。その後1972年に民間に運営が戻され、軍民問わず様々な航空機の実験及び開発の拠点として運営されている。

3本の滑走路を持つ大規模な空港であり、旅客機をはじめとした航空機の整備施設や訓練施設も置かれているが、1980年代より定期便の運航はないこともあり、空港ターミナルビルは置かれていない。周辺は砂漠であるため、廃棄予定の航空機が置かれる駐機場の地面も舗装されていない。

宇宙港

モハーヴェ空港は、イギリスヴァージン・グループ傘下のヴァージン・ギャラクティック社と、航空機開発を行うスケールド・コンポジッツ社による、宇宙旅行宇宙船の開発拠点が置かれていることでも知られ、「Airport(空港)」と同時に、「Spaceport(宇宙港)」という名前となっている。

飛行機の墓場

空港内には多数の機体が並ぶ
解体されたアンセット・オーストラリア航空ボーイング767-200

現在は砂漠の利点(年間降水量150 mm以下で広大な土地がある)を生かし、AVTEL社が航空機の保管場所として使用しており、売却・部品取り待ちの一時保管や、廃棄予定の航空機が多数保管されている。保管されている機体はダグラス DC-8ボーイング707ボーイング727などの1960年代に製造された第一世代ジェット旅客機や、1990年代に製造されたボーイング757ボーイング767ボーイング747-400エアバスA310エアバスA320などの比較的新しい機体も駐機されている。

上空から見ると砂漠に不完全な形の多数の飛行機が並んでいることをはじめ、この空港に着陸した大半の航空機(特に航空会社での営業運航を終えた航空機)は再び大空にはばたくことは少ないため、「飛行機の墓場」との異名を持ち、写真撮影のため世界中から旅客機マニアが多く集まる。また広大な土地ながらロサンゼルスの100 km圏内という好立地と、航空機で大型機材を直接搬入できるという利便性の高さから、「ダイ・ハード2」や「S.W.A.T.」、「24 -TWENTY FOUR-」など、様々なアクション映画やテレビシリーズの撮影場所としても使用されており、空港事務所でもロケ専用の窓口を用意して対応している。

2020年以降はコロナ禍で航空機の利用が減少したため、カンタス航空全日空などの大手航空会社を中心に使用しない航空機の待機に使用することが増えている。








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