ミンスク・ワールド ミンスク・ワールドの概要

ミンスク・ワールド

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2024/01/21 09:18 UTC 版)

ミンスク・ワールド
メインゲート
各種表記
繁体字 明思克航母世界
簡体字 明思克航母世界
拼音 Míngsīkè Hángmù Shíjiè
発音: ミンスークー ハンムー シージェ
英文 Minskworld
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ミンスクの来歴

ミンスク」は全長274m、基準排水量43,000トンという中型軍用艦艇で、冷戦時代末期、ウラジオストクソ連太平洋艦隊に配属されており、たびたび対馬海峡などを航行する姿が報道されたため、当時の日本における「ソ連脅威論」の拠り所のひとつとなっていた。

しかし、ソ連時代末期の経済破綻による軍事費削減のあおりを受け1991年ごろ退役し、長らくロシアの沿海地方の港町ナホトカソヴィエツカヤ・ガヴァニに係留されていた。

1995年韓国の企業にスクラップとして売却された後に、1997年中華人民共和国の企業に530万ドルで売却された[1]。当初は中国が航空母艦として運用もしくは建造の参考にするために購入したとの憶測もあった。その後1999年に火災で全焼するなど紆余曲折があったが、最終的には深圳市で軍事テーマパークとして使われることになった。

博物館概略

艦橋付近(2008年)
  • 2000年
    • 9月27日:ミンスク・ワールド(中国語表記「明思克航母世界」)の名でオープンした[1]。しかし運営は経済的事由で不安定で開館・閉館を繰り返していた。
  • 2005年:運営会社の親会社が倒産した影響でミンスク・ワールドも破産した。その後、別会社が買い取ってテーマパークの運営が続けられている。
  • 2006年
  • 2015年
    • 1月:大連永嘉集団が所有権を引き継ぐ。
  • 2016年
    • 1月:完全に閉園することが決まった。営業不振が理由とされる[3]
    • 2月14日:営業を終了[3]
    • 4月2日:ミンスク・ワールドから「ミンスク」が回航。ミンスクは舟山市で整備を受け、新しい空母展示公園を建設する計画のために南通市に回航された。この公園は蘇通長江公路大橋の北岸付近に2017年に開園する予定である。
    • 5月5日:ミンスクが建設予定地に接岸した[1]

展示品

前方甲板は各種のミサイルで埋め尽くされており、航空機ソビエト連邦由来の中国MiG-21であるJ-7戦闘機の初期型や、中国版MiG-19であるJ-6をもとに開発されたQ-5攻撃機、ソ連製の練習戦闘機MiG-23UB、ソ連製のヘリコプターMi-8Mi-24が展示されている。

艦内にはソ連製のMiG-23BN戦闘爆撃機も展示されている。また、陸上にある広場にも展示品やアトラクションが存在する。

多数の航空機展示物を擁するが、MiG-23やMi-24のような海外から展示用に取得した機体を除き、ほかはすべて自国製の機体であり、「ミンスク」で実際に運用されていたYak-38Ka-27などの艦載機は一切展示されていない。

備考

当博物館は深圳市東部に位置し大鵬湾に面していた。そのため深圳の中心部からはタクシーないしバスしか交通アクセスはなかった。


  1. ^ a b c “明思克”号航母在南通苏通大桥下一停七年锈迹斑斑,持有公司已被限高”. 上游新闻 (2023年12月14日). 2024年1月21日閲覧。
  2. ^ “深圳“明思克”航母今拍卖 买家至少准备1.3亿”. 中国新聞社 (2006年3月22日). 2024年1月21日閲覧。
  3. ^ a b 深セン「ミンスク・ワールド」が閉鎖・移転”. 香港ポスト (2016年1月25日). 2024年1月21日閲覧。


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