デッドプール
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2024/02/12 00:44 UTC 版)
能力
- ヒーリング・ファクター
- ウルヴァリンのヒーリング・ファクターを移植されて再生能力を獲得した上に、サノスに『不死の呪い』をかけられてしまったことにより、死ぬことが全く出来ない不死身体質となった。それにより、たとえ頭が体から切り離されてもくっつければ部位の状態に関係なく元に戻る[8]。また肉体の老化もなく、メシア・ウォーの際には800年後の未来世界にも登場した。
- 第四の壁を越える
- 自分が漫画のキャラクターだと自覚しており、読者に語り掛けたり編集部に文句を言ったりする。この能力は多数のクロスオーバー作品やスピンオフ作品に登場する際にも披露される。
- テレポーテーション
- 厳密には彼自身の潜在能力ではなく、所持品を使用することによるもの。小型の特殊装置を使い瞬間移動する。但し、電池切れや、ケーブルの能力に引っ張られるなどのトラブルが多く、たまにしか使えない。
- 戦争経験
- 白兵戦や射撃の技術。職業柄、殺人を躊躇しない。
- 剣術
- 刀剣を使った戦いにも優れており、二刀流で戦う。
武器
- 日本刀
- 背中に装備している。一見普通の日本刀に見えるが、実はウルヴァリンの爪の成分である「アダマンチウム」が刀身に用いられた、特殊なもの。
- ハンドガン
- デッドプールの代表的な所持武器。もともと傭兵であることから、メインの飛び道具として必要不可欠であり、常に携帯している。
- 手榴弾
- ボール状の手榴弾で、ハンドガンに次いで使用頻度の高い武器。
- ナイフ
- 暗器として用いることが多く、日本刀より使用頻度は低め。
交友関係
多くのヒーローのもとにゲスト出演しているため、ヒーローにもヴィランにも顔が売れている。
- ケーブル
- 一時的に体を融合していたためDNAがミックスされている。ハウス・オブ・Mの改変世界では、赤ん坊になってしまったケーブルの面倒をデッドプールが見ている[9]。メシア・ウォーの際にも未来世界でケーブルたちを助けた。『セカンド・カミング』でケーブルが死亡した際には、ケーブルの扮装をして、ケーブルとの思い出の地であるヨーロッパの独裁国家ルメキスタンの政府を打倒し、民衆を解放した。
- タスクマスター
- デッドプールと同じ傭兵。フードマントとドクロの仮面を身につけ、キャプテン・アメリカのシールドを模した盾と、ソーズマンの剣を模した長剣を装備している。見たものを完璧に覚えて、修行の後に模倣できるスキル『フォトグラフィック・リフレクシズ(写真的反射)』の持ち主。キャプテンアメリカの盾術など様々なヒーローやヴィランの格闘技術を身につけており、怪力や超能力など先天性の力を持たない反面かなりの戦闘能力と経験を持っている。また、教官としても優秀で確たる信念はないものの様々な組織で戦闘員の育成を行なっている。彼にとって戦いとはビジネスであり金次第で動く為、時に味方時には敵になるが、沢山の交流関係を築き上げていることから敵味方の関係を通り越して腐れ縁になっている。HAMMER長官となったノーマン・オズボーンの下で働いていたが、デッドプールに誘われて一緒にオズボーンの財産を盗み、アズガルド侵攻に失敗したオズボーンに見切りをつけ日本へ逃走した。色々な組織に雇われその内情を熟知している為、10億ドルもの賞金を懸けられている。
- スパイダーマン
- デッドプールが一方的に絡んでいる。『MONKEY BUSINESS』ではアパートに押し掛けられそうになったり、メイド服姿を見せつけられたりしている。
- パニッシャー
- 単独行動がメインの過激な描写があるキャラクターで、イベント後にスピンオフが出るなど、デッドプールと似たようなポジションだが、共闘することもある。勘違いが原因だったが、デッドプールが不死身なのを理解している上で復活する度に、全力で殺しにかかってきた。レッドハルク(en:Red Hulk)が組織したサンダーボルツのチームメイトでもある。メンバーはレッドハルク、エージェント・ヴェノム、エレクトラを含めた5人。
- ボブ
- ヒドラの戦闘員。デッドプールがヒドラに潜入した時に出会い、手下にした[10]。ヒドラから抜けた後もデッドプールの使い走りをやらされている。
- ウィーゼル
- デッドプールの協力者。様々な武器を提供する。
- ブラインド・アル
- デッドプールの協力の1人。彼の親代わり的な立場であり、非常に頭が切れる為、多くのアドバイスをする。
その他のメディア
映画
- 『ウルヴァリン:X-MEN ZERO』
- ミュータントで構成された特殊部隊「チームX」の一人、ウェイド・ウィルソンとして登場。
- ライアン・レイノルズが演じる。日本語吹き替えは加瀬康之が担当。
- 日本刀などの手持ちの武器を超振動させて切断力を高めることができる特殊能力と、自身に連射されるマシンガンからの銃弾を全て見切って斬り落とせるほどの身体能力を持つミュータント。おしゃべりで減らず口をよく叩く。
- 映画後半では、ミュータントキラー「デッドプール」[注 3]として働く生体兵器「ウェポンXI(イレブン)」に変貌を遂げて登場する。複数のミュータント能力を移植された上に、命令のみに従うように自我を失わさせられ、彼の無駄口を煩わしく思っていたストライカーによって口まで縫合されてしまった。
- エンドロール終了後には、瓦礫の中で本体の手が何かを探すように動き、頭部に触れた瞬間に蘇生。いつの間にか縫合が解けた口で、画面越しの鑑賞者側にカメラ目線で「シィー」と口止めを求めるような声を発した。
- 『デッドプール』
- 2016年に公開の映画。初の単独主演映画。
- 上記の『ウルヴァリン: X-MEN ZERO』では設定を一部流用した全く別のキャラクターだったが、こちらは原作のキャラクターに忠実に製作されている。
- 日本語での一人称は「俺」および「俺ちゃん」。
- 2018年には第2作『デッドプール2』が公開され、2024年には第3作『デッドプール&ウルヴァリン』が公開予定[11]。
アニメ
- 『ハルクVSウルヴァリン』
- ウルヴァリンの行く手を阻む存在として、セイバートゥース、レディ・デスストライク、オメガレッドとともに登場。
- 原語版担当者はノーラン・ノース[12][13]で、日本語版は落合弘治。なお、ノースはこの作品の後もいくつかの作品でデッドプールの声を当てている。
- 日本語での一人称は「僕ちゃん」、複数形では「俺達」。
- 『アルティメット・スパイダーマン』
- カメオ出演を幾度かおこなったのち、第2シーズン第41話『アルティメット・デッドプール』にて、スパイダーマンの前にS.H.I.E.L.D.の若手ヒーローチームに所属していた人物として登場。
- 原語版担当者はウィル・フリードル[14]で、日本語版担当者は内田岳志[15]。
- スパイダーマンとの間で「妄想バトル」と称する、相手の空想シーンに介入して勝手に内容を書き換えてダメージを与えるバトルを繰り広げた。
- 『ディスク・ウォーズ:アベンジャーズ』
- 第27話・第30話に出演。声優は子安武人。
- 第27話での「日本よ、これがデッドプールだ!」は、『アベンジャーズ』(2012年の映画作品)の宣伝フレーズ「日本よ、これが映画だ。」から、「地獄からの使者、デッドプール!」は『スパイダーマン』(東映作品版)[注 4]の名乗り台詞からのもじり。第30話の「メンコにして遊ぶっていうのも」は玩具「バチ魂バット」のパロディ。
- 一人称は「俺ちゃん」。人気投票では1位を独占するに至った。
- シリーズ構成担当者のキング・リュウは「デッドプールは『ディスク・ウォーズ:アベンジャーズ』の中で魅力を十分に表現できないだろう」という考えから、当初デッドプールをこの番組に登場させることに反対していたが、ディズニーから登場させるよう命じられ、更に提出した脚本にほとんど修正の指示が入らなかったことを自身のTwitterで明かした。
ゲーム
- 『MARVEL VS. CAPCOM 3 Fate of Two Worlds』
- プレイヤーキャラの一人として登場。声は"Hulk Vs. Wolverine"から続投する形でノーラン・ノースが当てた。
- 昇龍拳を使う、ライフゲージなどを引っこ抜いて相手を殴るといった多彩な技が特徴で[16]、画面の前にいるプレイヤーに話しかける『第四の壁を破壊する』演出もしっかり反映されている。赤い衣装、不死という共通点を持つデビルメイクライの主人公 ダンテと、そのクレイジーな性格が比較されることが多い[17]。
- 『Deadpool』
- 主人公として登場。原語版担当者はノーラン・ノース[18]。
- 発売前の2012年、サンディエゴ・コミコンで開かれた制作発表にデッドプールが乱入してくる演出が話題となった[19]。SOCOMピストルを元にした拳銃やオリジナル武器、ガン=カタなどの特殊技を使う。
漫画
- デッドプール:SAMURAI
- ウェブコミック配信サイト『少年ジャンプ+』とのコラボレーション漫画。いずれも原作は笠間三四郎、作画は植杉光で、『少年ジャンプ+』や作者などのメタフィクションネタが織り交ぜられている。2022年のサンディエゴ・コミコンにて「Worst Manga」に選定された[20]。
注釈
出典
- ^ Cable & Deadpool #36 (2007年4月)
- ^ デッドプール 日本版本予告(90秒) 20世紀フォックス日本語版公式YouTubeチャンネル
- ^ “The 50 Greatest Comic Book Characters”. Empire. 2014年3月16日閲覧。
- ^ “Deadpool - #31”. Top Comic Book Heroes. IGN. 2014年3月16日閲覧。
- ^ “ディスク・ウォーズ:アベンジャーズ 人気No.1ヒーロー&ヴィランは誰だ?キャラクター人気投票!!”. テレビ東京. 2014年12月17日閲覧。
- ^ Classic Marvel Figurine Collection" #56
- ^ Deadpool(vol.2)#61~64" #56
- ^ Cable & Deadpool #44
- ^ Cable & Deadpool #15~18
- ^ Cable & Deadpool #38
- ^ “『デッドプール3』ついに撮影開始 ─ コロッサス役ステファン・カピチッチが報告”. THE RIVER (2023年5月25日). 2023年5月25日閲覧。
- ^ “Deadpool Bugle Exclusive: First Look at Deadpool In Hulk vs. Wolverine”. Deadpoolbugle.com (2008年9月3日). 2010年8月21日閲覧。
- ^ Mel Valentin (2009年1月28日). “Movie Review - Hulk Vs.”. efilmcritic.com. 2010年9月8日閲覧。
- ^ Deadpool to Be in Ultimate Spider-Man Cartoon on 7/7/2013. Deadpool Bugle (2013-06-28). Retrieved on 2013-07-24.
- ^ 2014年5月8日の発言
- ^ “Updated: New Marvel vs. Capcom 3 characters shown : News”. EventHubs.com. 2010年8月21日閲覧。
- ^ jgonzo > Manage Blog. Capcom-unity.com. Retrieved on 2013-07-24.
- ^ Posted Jul 14, 2012 10:25 pm (2012年7月14日). “Comic-Con: Deadpool Video Game Announced, Trailer; High Moon Studios is bringing you the Merc with a Mouth.”. IGN.com. 2012年7月14日閲覧。
- ^ “アメコミ・ヒーロー「デッドプール」がコミコン会場に登場!”. Kotaku (2012年10月18日). 2014年8月21日閲覧。
- ^ “SDCC ’22: Deb Aoki and friends name the best and worst manga of 2022”. The Beat (2022年7月25日). 2022年7月28日閲覧。
- ^ “MARVELと少年ジャンプがコラボした時代劇漫画「デッドプール:SAMURAI」が公開!”. Japaaan (ワノコト). (2019年10月16日) 2019年10月16日閲覧。
- ^ “デッドプール:SAMURAI/読切版”. 集英社 (2019年10月16日). 2020年12月20日閲覧。
- ^ “デッドプールが「少年ジャンプ+」で連載、江戸時代でサムライに!?”. cinemacafe.net (イード). (2020年12月10日) 2020年12月20日閲覧。
- ^ “[#1]デッドプール:SAMURAI”. 集英社 (2020年12月10日). 2020年12月20日閲覧。
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