ターキッシュ エアラインズ
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受賞歴
- 2011年 – スカイトラックス The Best Airline in Europe
- 2012年 – 同上
- 2013年 – 同上
- 2014年 – 同上
- 2015年 – 同上[23][リンク切れ]
ターキッシュ エアラインズの関わった事件
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イラン・イラク戦争中の1985年3月12日、イラク軍によるイランの首都テヘランに対する空爆が始まった。テヘランの在留外国人は空爆を避けるために国外避難を準備し始めたが、3月17日に至って、イラクのサッダーム・フセイン大統領は「3月19日20時半以降はイランの上空を飛ぶすべての飛行機を撃ち落とす」という声明を発した。
宣言後、イランに住む外国人についてはそれぞれが国籍を置く国の軍隊、ないしは民間航空会社を使っての脱出が計られた。しかし、当時日本では自衛隊の海外での活動は禁止されていた。また過去にテヘランに寄港していた日本航空は当時既にテヘランへの寄港を停止していたため、日本政府は現地との調整に手間取り、日本航空チャーター機の派遣も会社、労働組合ともに反対であったこと、前記期日までの脱出が困難であることを理由に実現しなかった。そのため、在イラン日本人200名以上は脱出方法が見つからずに生命の危機に瀕していた。
イランの日本大使館の野村豊大使は、トルコ大使館のビルレル大使に窮状を訴えると大使は「わかりました。ただちに本国に求め、救援機を派遣させましょう。トルコ人ならだれもが、エルトゥールル号の遭難の際に受けた恩義を知っています。ご恩返しをさせていただきましょうとも」と答え、大使の要請を受けて2機のトルコ航空機がテヘランへ派遣された[24]。2機のトルコ航空機が215人の在留邦人(第一便198人、第二便17人)を乗せてメヘラーバード国際空港を出発し、イラン国境を越えてトルコ領空に入ったのはタイムリミット直前のことであった。なお、この時の航空機の第一機長オルハン・スヨルジュと妻ヘルガは、和歌山県串本町樫野のトルコ軍艦エルトゥールル号遭難慰霊碑への献花のため2011年3月27日に来日している。
このエピソードはのちにインターネット上の電子掲示板やメールマガジンを通じて親日国トルコのイメージを広めることに貢献し、テレビでも2004年のNHK「プロジェクトX」など、様々な番組で取り上げられた。また、2015年には日本・トルコ合作映画『海難1890』にてエルトゥールル号の出来事とともに題材となり、ターキッシュ エアラインズ(トルコ航空)も「特別協賛」の形で携わっている。
- 実際は「伊藤忠」のイスタンブール支店関係者、在テヘラン日本大使館からのトルコ政府への救援要請に対し、トルコ側が了承し、トルコ航空機の派遣を決定した。なお、この事件に関するシンポジウムが2007年10月28日、東京都三鷹市の中近東文化センターにて、当該機の機長オルハン・スヨルジュ、元キャビン・アテンダント、野村元駐イラン日本大使、森永堯元伊藤忠商事イスタンブール支店長ら当時の関係者出席の上、行われている。
この救出の後、1999年にトルコ大地震が発生したが、その際この救出された邦人の一部が義捐金を募りトルコに贈った。また、湾岸戦争勃発1か月前の1990年12月に、当時国会議員だったアントニオ猪木が自らイラクに赴いて平和を訴えるイベントを行い、サッダーム・フセイン政権によってイラクからの出国を差し止められ事実上の人質として抑留されていた在留日本人の解放を果たしたとき、チャーター便を出してこれを助けたのも当時のトルコ航空であった。
事故
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- 1974年3月3日、イスタンブール発ロンドン行981便のDC-10型機が、経由地であるパリのオルリー空港を離陸した後わずか10分余りでパリ近郊の森に墜落し乗員乗客346人全員が死亡した。この事故で犠牲者の中には日本人48人が含まれており、1964年東京オリンピックの400メートルハードル及び400メートルリレーで銀メダルを獲得したイギリスの陸上競技選手のジョン・クーパーも犠牲となった。原因は機体後部にあった貨物室ドアに欠陥があったため完全に閉め切られておらず、途中で機内の与圧によって貨物室ドアが開いて急減圧が発生し、そのショックで油圧系統が破壊されてしまったことによるとされている。なお、この機体は全日空が発注したもので、(所謂ロッキード事件の影響による)トライスター発注によるキャンセルになったものをトルコ航空が買い取った機体である。詳細は「トルコ航空DC-10パリ墜落事故」を参照
- 2009年2月25日、乗員7人と乗客128人を載せたイスタンブール発アムステルダム行きのトルコ航空1951便(ボーイング737-800型旅客機)がアムステルダム・アムステルダム・スキポール空港で着陸に失敗し、墜落した。乗員乗客135人中9人が死亡、86人が負傷した。詳細は「トルコ航空1951便墜落事故」を参照
- 2015年 3月4日、現地時間午前7時半過ぎ、イスタンブール発カトマンズ着ターキッシュ・エアラインズ726便(A330-300、TC-JOC)が、着陸進入時、濃霧による視界不良のため着陸復行(ゴーアラウンド)した。再度進入時に接地後、車輪の一つが滑走路逸脱、タイヤが破裂し滑走路から左側に機体がそれ着陸帯の草地に前脚を突っ込んで前脚が破折した。乗客乗員は機外に脱出し、数名の負傷者が出たが重傷者はいなかった[25]。国内に同機体を移動出来る重機がなく、ネパール民間航空公社は隣国のインドから重機を取り寄せ、折れた前脚を持ち上げ台車に乗せて移動を試みた。作業途中で機体がずれ作業が難航し、空港は数日間閉鎖された。ネパール唯一の国際空港のため、ネパールを訪れていた旅行者が国外に出られない状況となった[26]。
- 2015年4月25日、ミラノ発アタテュルク行きのターキッシュ エアラインズ1878便(エアバス A320-232)がアタテュルクへの着陸時にハードランディングし復航、右翼の油圧や右の着陸装置が損傷を受けた。再度着陸を行ったが、右の着陸装置が壊れ、機体が180度回転した。乗員乗客102人に死者はなかった。詳細は「ターキッシュ エアラインズ1878便着陸失敗事故」を参照
注
- ^ 関西国際空港発着便は、2003年12月から2006年5月まで運休していた。また中部国際空港にも乗り入れる計画もあるが、2014年6月現在に至っても未だに実現されていない。
- ^ ターキッシュエアラインズ公式サイトでは、質問8でリコンファームする必要があるのか?という質問に対し、「オンラインの予約画面でリコンファームが必要か否か確認してください」と言った趣旨の回答がされており、次の質問9ではオンラインでリコンファームできるのか?という問いに対し、「フライトの72時間前からオンラインでリコンファーム出来る」という回答がされている。
- ^ 日本ではアジア・中近東の航空会社扱いされる事もあるが、ターキッシュ・エアラインズ自体はヨーロッパの航空会社と認識している[要出典]。
出典
- ^ a b トルコ航空、「ターキッシュ・エアラインズ」に変更
- ^ スターアライアンス公式サイトより「トルコ航空」
- ^ ANAとのコードシェア便スタート(トルコ航空プレスリリース)
- ^ Turkish Airlines launches a Premium Partnership with Germany's Borussia Dortmund(トルコ航空 2013年5月25日)
- ^ Turkish Airlines Fleet Details and History
- ^ AnadoluJet Fleet Details and History
- ^ “トルコ航空、14機の新機材導入、成田線はB777-300ERに−ネットワークも拡大”. トラベルビジョン. 2023年6月8日閲覧。
- ^ “Turkish Airlines nimmt Aeroflot-A350” (ドイツ語). aero.de (2022年5月19日). 2022年5月19日時点のオリジナルよりアーカイブ。2022年5月19日閲覧。
- ^ Lukas Souza (2022年5月18日). “Turkish Airlines Orders 6 More Airbus A350-900s”. Simple Flying. 2022年5月26日時点のオリジナルよりアーカイブ。2022年6月17日閲覧。
- ^ “THY is about to wet lease 4 A380”. 2014年2月22日時点のオリジナルよりアーカイブ。2014年2月18日閲覧。 “Turkish Airlines is about to wet lease 4 Airbus A380 from un-named airline. [ターキッシュ・エアラインズは匿名の航空会社から、エアバスA380を4機、ウェットリース※しようとしている。(※=機体と乗務員、整備員や保険契約を一括して他の航空会社に貸し出すこと。期間は1ヵ月から2年前後とされる。)]”
- ^ “Online Ticket”. Turkish Airlines. 2014年2月18日閲覧。
- ^ 中西、谷川 2013, p. 147
- ^ 中西、谷川 2013, p. 148
- ^ Turkish Airlines is named the Best Airline in Europe for the third year by customers at the 2013 World Airline Awards(スカイトラックス)
- ^ Turkish Airlines is named the Best Airline in Europe at the 2014 World Airline Awards held at Farnborough Airshow Archived 2014年8月27日, at the Wayback Machine.(スカイトラックス)
- ^ Turkish Airlines, the best in Europe for the last five years.(ターキッシュエアラインズ)
- ^ Emirates wins the prestigious title as the World's Best Airline in the 2013 World Airline Awards at the Paris Air Show(スカイトラックス)
- ^ Cathay Pacific Airways is named World's Best Airline by winning the 2014 Airline of the Year award at the World Airline Awards Archived 2015年6月24日, at the Wayback Machine.(スカイトラックス)
- ^ スカイトラックス、ベスト・エアライン・ランキング2015のトップ100(Fly Team)
- ^ Turkish Airlines wins award for the World's Best Business Class Airline Catering at the 2014 World Airline Awards(スカイトラックス)
- ^ Thai Airways wins award for the World's Best Economy Class Airline Catering at the 2014 World Airline Awards(スカイトラックス)
- ^ Turkish Airlines wins award for the World's Best Business Class Airline Lounge Dining announced in the 2014 World Airline Awards(スカイトラックス)
- ^ Turkish Airlines has been chosen "Best Airline in Europe", “Best Airline in Southern Europe” and awarded “World’s Best Business Class Airline Lounge”, and “World’s Best Business Class Lounge Dining” in 2015 Skytrax World Airline Awards.(ターキッシュエアラインズ公式サイト)
- ^ トルコの時代(2003年日本におけるトルコ年公式サイト)より
- ^ ターキッシュ・エアラインズのA330、カトマンズで滑走路逸脱
- ^ ネパールの空港でトルコ機が着陸失敗、死者なし
- ターキッシュ エアラインズのページへのリンク