スモーク・オン・ザ・ウォーターとは? わかりやすく解説

Weblio 辞書 > 固有名詞の種類 > 製品 > 音楽作品 > 楽曲 > ディープ・パープルの楽曲 > スモーク・オン・ザ・ウォーターの意味・解説 

スモーク・オン・ザ・ウォーター

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2024/05/03 05:31 UTC 版)

スモーク・オン・ザ・ウォーター
ディープ・パープルシングル
初出アルバム『マシン・ヘッド
B面 スモーク・オン・ザ・ウォーター (ライヴ・イン・ジャパン)
リリース
録音 1971年12月6日 - 21日
スイスモントルー
ジャンル ハードロック
ブルースロック
時間
レーベル パープル
ワーナー
作詞・作曲 イアン・ギラン
ロジャー・グローヴァー
リッチー・ブラックモア
ジョン・ロード
イアン・ペイス
プロデュース ディープ・パープル、サイモン・ロビンソン
ディープ・パープル シングル 年表
ネヴァー・ビフォア
(1972年)
スモーク・オン・ザ・ウォーター
(1973年)
ウーマン・フロム・トーキョー
(1973年)
マシン・ヘッド 収録曲
ネヴァー・ビフォア
(4)
スモーク・オン・ザ・ウォーター
(5)
レイジー
(6)
ミュージックビデオ
Smoke On the Water (Official Music Video) - YouTube
テンプレートを表示

スモーク・オン・ザ・ウォーター」(Smoke on the Water) は、イングランドロックバンドディープ・パープルの楽曲。1972年に発表したアルバム『マシン・ヘッド』に初収録。

アメリカではシングル盤が1973年にBillboard Hot 100で4位に達し、彼等にとって「ハッシュ」(1968年)以来5年ぶりの、全米トップ10シングルとなった[1]。母国イギリスでは、解散した翌年の1977年に全英シングルチャート21位に達した[2]

解説

「ファンキー・クロード」(Funky Claude)ことクロード・ノブスモントルー・ジャズ・フェスティバルの創始者
2014年夏のカジノの外観

この曲を含む新作アルバムのレコーディングは、スイスレマン湖[3]に臨むモントルーモントルー・カジノにあるステージで、移動録音スタジオ「モービル・ユニット」の設備によって行なわれる予定だった。しかしレコーディングを目前に控えた1971年12月4日、フランク・ザッパが率いるザ・マザーズ・オブ・インヴェンションのコンサートで、観客がフレア・ガン(信号拳銃)をラタンの天井に向けて発射して火災が発生して、カジノは全焼してしまった[4]

そのため彼等は別の場所でのレコーディングを余儀なくされたが、本曲の歌詞にはその一部始終が綴られている。当時は数合わせに作った曲であり、コンサートでの演奏リストにも入っていなかった。最初のシングル盤としての候補曲は「ネヴァ―・ビフォア」だったが差し替えられた。

その後カジノは再建され、建物内には録音スタジオ「マウンテン・スタジオ」が設置された。近隣の公園には同曲を記念して、バンド名・曲名および曲冒頭のリフを譜面にあしらったモニュメントが設置されている。

ロジャー・グローヴァーリッチー・ブラックモアイアン・ギランらはパーフェクトなアンサンブルで演奏していた。レインボー[5]やイアン・ギラン[6]はライブでこの曲を演奏した。ギランは1983年にはブラック・サバスのコンサートでこの曲を歌っており、ブラック・サバスのアルバム『悪魔の落とし子』のデラックス・エディション盤にライヴ音源が収録されている。また、王様がアルバムに同曲を「湖上の煙」の曲名で収録し、ライヴでも演奏している。

5世常磐津文字兵衛により常磐津節に編曲された「Smoke On The Water 改め 大江戸の火消し」がある。常磐津兼太夫による日本語詞は、原曲を踏まえつつ弁財天詣でに琵琶湖畔を訪れた江戸の火消しが火事に遭遇した内容になっており、木遣りの歌唱も取り入れている。この曲はテレビ朝日題名のない音楽会21』(2007年4月8日放送「常磐津はロックだ!」)でテレビ放送された。

脚注

  1. ^ Deep Purple - Awards : AllMusic
  2. ^ ChartArchive - Deep Purple
  3. ^ 歌詞ではジュネーヴ湖 Lake Geneva と呼ばれている。
  4. ^ Zappa, Frank; Occhiogrosso, Peter (1990). The Real Frank Zappa Book. New York: Touchstone. p. 112. ISBN 0-671-63870-X 
  5. ^ ブラックモアが1975年にディープ・パープルを脱退して結成したバンド。代表曲は「キル・ザ・キング」など。
  6. ^ ライブではジャズ風にアレンジした。

関連項目

外部リンク

  1. ^ プロボクサーでチャンピオンにもなった。

スモーク・オン・ザ・ウォーター

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2020/02/01 04:02 UTC 版)

マシン・ヘッド」の記事における「スモーク・オン・ザ・ウォーター」の解説

火事厄介なアクシデントであったが、この状況からヒント得た彼らは歴史に残る曲を作り上げた。それが「スモーク・オン・ザ・ウォーター」である。シンプル且つ力強いギター・リフではじまるこの曲は、不滅のロック・アンセムとなり、その後プロ・アマを問わず多くアーティストカバーされている。この曲のレコーディングは、彼らの作り出す大音響近隣からの苦情殺到して出動した警察戸口まで押し寄せる、慌しい状況行われたという。

※この「スモーク・オン・ザ・ウォーター」の解説は、「マシン・ヘッド」の解説の一部です。
「スモーク・オン・ザ・ウォーター」を含む「マシン・ヘッド」の記事については、「マシン・ヘッド」の概要を参照ください。

ウィキペディア小見出し辞書の「スモーク・オン・ザ・ウォーター」の項目はプログラムで機械的に意味や本文を生成しているため、不適切な項目が含まれていることもあります。ご了承くださいませ。 お問い合わせ



固有名詞の分類


英和和英テキスト翻訳>> Weblio翻訳
英語⇒日本語日本語⇒英語
  

辞書ショートカット

すべての辞書の索引

「スモーク・オン・ザ・ウォーター」の関連用語

スモーク・オン・ザ・ウォーターのお隣キーワード
検索ランキング

   

英語⇒日本語
日本語⇒英語
   



スモーク・オン・ザ・ウォーターのページの著作権
Weblio 辞書 情報提供元は 参加元一覧 にて確認できます。

   
ウィキペディアウィキペディア
All text is available under the terms of the GNU Free Documentation License.
この記事は、ウィキペディアのスモーク・オン・ザ・ウォーター (改訂履歴)の記事を複製、再配布したものにあたり、GNU Free Documentation Licenseというライセンスの下で提供されています。 Weblio辞書に掲載されているウィキペディアの記事も、全てGNU Free Documentation Licenseの元に提供されております。
ウィキペディアウィキペディア
Text is available under GNU Free Documentation License (GFDL).
Weblio辞書に掲載されている「ウィキペディア小見出し辞書」の記事は、Wikipediaのマシン・ヘッド (改訂履歴)の記事を複製、再配布したものにあたり、GNU Free Documentation Licenseというライセンスの下で提供されています。

©2025 GRAS Group, Inc.RSS